●宝くじ1億円に当たった男〜憧れの美人先輩・清華

【テーマ】
ややブサ面で全くモテない高卒男が、なんと1億円の宝くじを当てた。
会社にいる憧れの美人先輩。新人指導の時に関わった後はツンとしていた女。宝くじの事を知って豹変。積極的にアプローチしてきた。このまま行けば、美人先輩の股の3穴を舐める日も近い!

清華……会社で憧れの先輩
徳永充(とくながみつる)……主人公の男


【本編】
俺は全く冴えない高卒男。ハタチになった所だ。彼女がいた事は無く、もちろん童貞。

ただ、就職活動では運が良く、親戚が面接官をやっている大都会の会社に応募する事となった。面接官の課長の権限では無試験のコネ入社というわけではないが、相当に有利に計らってもらい、無事、準一流企業の高卒枠に収まったのだ。高卒枠なので、別に勉強の出来が仕事で物を言うわけではなく、若さを売りにした業務が中心となる。客層は自分よりも年上ばかりで、比較的富裕層に高額な商品を売る仕事となる。

まあ取りあえずは初任給17万+残業手当て+ボーナス程度のサラリーマン職にはありつけたのだ。サラリーマンは奴隷とは言われるけれど、業務は楽だった。大卒のベテランと組んで、2人かがりで顧客を説得する業務や報告書の作成が主体となる。

実は俺には好きな人がいる。新人教育で担当してくれた、清華さんだ。背が高く、乳房も豊満で、モデル並みのプロポーション。会社のキャンペーンではイメージガールとしても選ばれている。その容姿で採用されたと思いがちだが、なんと国立の一流大学卒で、企画業務がメインとなっている。彼女を愛人にしたいと思う部長・幹部クラスは数多いのではと考えている。ただ、彼女としてはおじさんは好きではないらしく、彼女の容姿ならば彼氏は確実にいるだろう。年齢は24歳となる。フロアとしては隣だし、彼女の使う女子トイレは、俺の使う男子トイレの隣なので、時々顔は合わせる。ただ、擦れ違っても多くの場合にツンとした感じで、俺が挨拶しても、目は一瞬合わせてくれるが、息をふぅと吐くだけで声すら返してくれない。いや、別にいいんだ。幾ら好きと言っても自分と釣り合いが取れていない事は分かる。新人教育で彼女が担当でなかったら、恐らく俺から挨拶する事もあり得ないような才色兼備なのだ。

俺にはロトくじの趣味がある。ロトってのは旧約聖書に出てくる人物のようだ。って事は、そういう名前の出てくるゲームって実に怪しいんだと分かった。有名な何かには、多くの場合に旧約聖書が関わっているみたいだ。そんな事は置いておいて、本日はロトの結果発表の日だ。今までは万単位の当たりを出した事が無く、完全な赤字だ。しかし、趣味なのだから、赤字でも許される。10万でも当たれば、美味い物が食えると思っていた。もちろん、女も大好きなのだが、実は風俗は嫌いで、初体験は恋愛した相手だと考えている。取りあえずは、エロ本とエロゲーム、そして現実の女性とのセックス想像で性処理を実施している。エロゲームに関しては「ヴァージン・パンティ」というサイトには、面白いRPGが幾つも紹介されていて、そこにはお世話になっている。また、俺の脳内で裸になる女性の中には憧れの清華さんが多かった。

さて、14時となり、ロトの結果発表の時間だ。勤務中、インターネットで見ればいい。……1等だ! 金額は1億70万円!
俺は目を疑った。しかし、当たっているのは間違いなさそうだ。勤務中にインターネットで当たりを確認した後は、トイレに向かった。ポケットには、ロトくじの購入証明書は持っている。小便をしたが落ち着かず、休憩所のある場所に移動する。

野外休憩所は緑もある憩いの場となっている。休憩時間は15時から10分という原則で、14時過ぎの今は、本来ならば休んではいけない時間だ。しかし、晴れて日が差し込むその休憩場所には清華さんがいた。彼女は実はスモーカーで、バニラ味やココア味など、女性用の風味が施されたタバコを吸う。俺は一切タバコを吸わない。というか、やっとハタチになったわけだし。新人教育の時には彼女が吐く煙を吸い込む羽目になるわけだが、特別に嫌な印象は無かった。むしろ、清華さんの吐いた煙を吸えて、勃起させていたくらいだ。彼女が俺の顔に唾を飛ばした時も最高だった。彼女が気まずく目を逸らした隙に、舐め取ったくらいだ。

そんな清華さんが休憩時間外に、しかも喫煙所以外でタバコを吸っているのだ。チクられたら、多少は上司から注意を受けるだろう。多少というのは、実は清華さんは会社役員の姪でもあり、実は学力でも容姿でもなく、コネで入社しているのだ。よって、彼女の悪口は滅多な事では言えない。また、彼女もタカをくくっているらしく、喫煙が俺に見つかっても平然と吸い続けている。休憩所のベンチには清華さんがいるので、休憩所で座ろうと思っていた俺は、座るのを躊躇した。

清華「何よ。座りなさいよ。」

俺が座りたがっている事を見抜いた清華さんは、遠慮がちになっていた。
新人教育が終わった後には、ほとんど口を利いてくれなかったが、タバコを見られた負い目もあるのか、話だけは聞いてくれたのだった。

清華「調子はどうお?」

緑のある場所で天気がいいというのもあり、自分が新人教育をした俺に対して、社交辞令は実施してくれるようだ。

充「ごくん、えっと、プライベートでは、ちょっといい事が起きました。」

俺は清華さんの前では、無意識に生唾を飲み込んでしまう。女に慣れていない男が、大人の女に近付くと、こういう現象が起きるのだ。

清華「ふーん、彼女でもできたの?」

俺の顔は既に、あへらと笑っていたようだ。

充「実は宝くじが当たったのかも知れないんですよ。」

清華「かも知れないって、確認はしてないの?」

充「えっと、ネットで確認はしたのですが、まだ換金はしてないんです。」

俺はポケットからゴソゴソと宝くじの購入証明書を取り出した。

清華「ロトくじって奴ね。本当に当たっているか、私がネットで見て上げる。」

清華さんはテープルに置いてあった自分のタブレットPCを自分に寄せると操作し始める。会社から配布されており、いざという時は「タブレットで仕事をしているんです」という言い訳も可能な状況だったというわけだ。

清華「私の知人でロトやる人がいるんだけど、その人はパソコンとか使えなくて、いつも私が当たっているか調べているのよね。」

清華さん自身はロトくじなんかやらないみたいだが、当たりくじかを調べる方法は熟知しているようだ。

清華「ちょっと、徳永君! これって、1等じゃないの?!」

充「は、はい。だから自信が無かったんです。」

清華の目はきらきらしていた。今まで見た事の無いような輝きだった。その目が俺に向けられるのだ。

清華「宝くじに当たったの、私にしか言ってないわよね?」

充「はい、まだ当たったかどうかも確信していなかったので。」

清華「親兄弟はともかく、友人にも会社の誰にも言っちゃ駄目よ。絶対にお金を借りにやってくるわよ。」

俺には友人なんていないので、話す相手はいなかった。もちろん、会社の奴らに言う事もあるまい。まあ、親には何百万か送ろうかな。

清華「ねえ、今から換金に行きましょ。会社なんて早退でいいわ。」

どうやら清華さんが銀行へ行くのに付き合ってくれるようだ。新人教育の時には、仕事とは言え、面倒見は良かった。だから彼女の態度には特に不思議に思わず、俺は彼女の車に乗せて貰い、銀行へ行く事になった。車は400万円程度の価格で、この都会でOLにしては贅沢、プチ高級車といった感じだ。色は紫だが、彼女ならば乗りこなせる。

車の中でふと思った。清華さんの車に乗るのは初めてだった。新人教育の時に一緒に移動する時は、会社の車を彼女か俺が運転するという感じで、彼女自身の車に乗ったわけではない。そもそも彼女の車に人が乗っているのを見た事は無かった。そんな空間に俺がいるのだ。

タバコと香料の匂いが充満する車内だったが、隣に彼女がいる以上、清華さんの匂いもプンプン駄頼ってくる。俺は1億円よりも、彼女の匂いにくらくらさせられ、心臓の鼓動と股間の勃起を意識する気持ちに満たされていた。

清華「ねえ、使い道は決まった?」

充「あはっ、えっと、親に何百万か上げた後、車でも買おうと思います。当たる前から新車で安い奴を買うつもりではいたので、もっといい奴を探そうかなと。」

意外に使い道はすぐに答えられた。もちろん、1億円を使い切る話ではないが。

清華「じゃあ、変なのを買わないように、私が付き合って上げる。」

実は新人だった俺は清華さんに、よく怒られていた。センス抜群の清華さんとは違い、俺は買う物全てがダサくて「一緒に歩くの嫌」と言われた事もあるくらいだ。仕事だから一緒に移動できただけなのだ。

1つおかしい事に気付いた。彼女はプライベートでは一切関わってこなかった。よって、車を一緒に選んでくれる事、いや銀行に付き合ってくれるというのも既にプライベートの話だ。つまり、俺にとっては今はデートの域だったのだ。

車はガソリンスタンドに到着していた。

清華「充君、今、クレジットカード持ってる?」

充「はい。会社で作らさせた奴なら。」

会社で作らされたと言っても取引先金融機関に売り込まれた代物で、社員の全員が持たされている。そのカードを携帯しているかという質問だったのだ。もちろん、何か買った支払いは自腹となる。

清華「私、ちょっと。今月、使い過ぎちゃって、払ってくれない?」

驚愕のお願いだった。実は清華さんから、お金を払ってくれなんて言われた事は、今まで一度も無い。もちろん、俺は年下だし、給料も彼女の方が上だ。

まだ1億円を手にしたわけではない俺は、金銭感覚は以前の俺のままだ。よって、清華さんのシャレた車、要するにハイオクでガソリンを食い散らかす車のガソリン代の大きさは変わっていなかった。しかしながらすぐに1億円を思い出し。ガソリン代の恐らく1万円程度は、すぐに問題外と処理された。

充「俺ので良ければ。」

清華「じゃあ、お願いしちゃうわね。」

そう言いながら、俺が近くでは見た事も無いような笑みを浮かべていた。

俺がガソリン代を払えたのは、金額のスケールではないのだ。新人教育では、顔と顔を正面で付き合わせつつ、慢心の笑みなんてシチュエーションは存在しておらず、彼女の顔の影響が大きかったというわけだ。

そんな俺はクレジットカードを清華さんに差し出していた。考えてみれば、清華さんの車をタクシー代わりにしているのだから、ガソリン代も妥当といえばそれまでだ。

ガソリン代は8600円だった。1万円にも満たず、ほっと一息。まだ俺の金銭感覚は正常のようだ。

清華「ふふっ、ありがと。」

なんと清華さんが両手で俺の手を握ってくれた。長い指を加味すれば俺の掌にも及ぶようなしっとりとした肌で、今でも冴えないように思っている俺の手を握ってくれたのだ。

幸福の時も束の間、清華さんは車を発進させた。高級タイプなのでエンジン音は静かなのだが、ブオッと鳴るような感じで発進しており、急加速のスタートだった。

清華さんも興奮してるのかも知れない。もちろん、俺に対してではなく、1億円に対してだとは分かっていたが。

銀行の駐車場に車を停めた清華さんは降りるように促す。タバコを咥えていて、車の外で吸い始めた。

清華「ちょっと待ってね。落ち着くから。ふーーーっ!!!」

俺の顔の方に強い息を吹きかけると言う。

清華「凄いじゃない。見直したわよ☆」

俺「はあ……。」

俺は煙で目をやられたが、なんとか目を開ける。
別に俺の実力で大金を手にしたわけでもないのに、清華さんは俺の手柄かのような表現をしていた。

清華「ごめんなさいね。徳永君なんて駄目駄目だと思ってたけど、私の見誤りだったわ。」

清華さんが謝るのも初めてだった。まあ、駄目駄目とか、俺を馬鹿にするのは新人教育の時からなので、何とも思わない。

清華「あっ、ハンコとか身分証明書は持ってる?」

充「はい、ハンコは会社に置いてあったので、身分証明はいつも持っているんで。」

清華「じゃあ、行くわよ。」

清華さんは、ポケット灰皿に吸い殻を入れる事は無く、地面に落として靴で踏み潰した。靴はオシャレで安物では無さそうだったが、そんな扱いなのだ。いつもの清華さんならば、ポケット灰皿を使うはずなのに、そんな余裕すら無いようにも思えた。

清華さんはハッスルしているのに対し、俺はそれなりに冷静でいられた。新人教育の時のように清華さんについてゆくだけでいいのだから。

1億円ももちろん気になったが、先に歩き始めた清華さんの尻の揺れや、スカートから浮き出るパンティラインに注目した俺だった。

どうやら、清華さんが窓口に行き、説明してくれるようだ、俺はすぐ後ろに待機している。すると清華さんが後ろを振り返った。

清華「じゃあ、証紙を窓口の人に見せて。」

そう言って、清華さんは、窓口のポイントを俺に譲ってくれた。証紙を出す事になると思っていた俺は、ポケットで準備していたつもりだった。探している内に、後ろから強い声が掛かった。

清華「ちょっと、証紙を落としてるわよ!」

俺を後ろから見守ってくれた清華さんは、窓口に到着する、ちょっと前の床に、証紙を発見していた。清華さんは紙切れを拾い上げる。

俺を叱りつける時の顔で、彼女は俺へ証紙を尽き出してきた。別にその証紙がなくても、調査などをして貰えば、自分の手に現金を手にする事はできるのだが、もちろん、今出した方が、よりスムーズに手続きが進む事は間違いない。

行員「確認いたしました。1000万円以上の当選となりますので、奥の部屋にご案内します。」

俺達は銀行員に案内され、いわゆるVIPルームに案内されたのだ。

窓口の女性に代わり、スーツを着込み、役職の高そうな中年男が現われた。名刺を差し出してくる。

副長「当支店の副支店長となる舞崎と申します。」

充「はい、徳永です。」

副長「さあ、どうぞ。」

俺と清華さんはソファに腰を掛けた。

副長「当選おめでとうございます。受け取りですが、当銀行の口座はお持ちでしょうか?」

充「いえ、みづほ銀行の口座だけです。」

副長「ぜひ、当行の口座をお作り下さい。」

俺は清華さんの顔色を窺う。

清華「今は1000万円以上の預金は保証されないから、各銀行に1000万円ずつがいいわよ。それに現金でもたくさん持っておくといいわ。2000万円くらいでいいけど。」

副長「畏まりました。ただ、事前にご連絡を戴かないと、当行には紙幣を用意しておりません。取りあえず、2000万円でしたら、本日現金でお支払いが可能です。全額を現金の場合には、日をお改めてください。」

お客さんからお金を預かっているはずの銀行なのにお金が無いというのも変な話だが、支店に過ぎないわけでとくに疑問は持たなかった。

俺は答えずに、また聖香さんの顔を窺う。清華さんは新人教育の時に、その意味を把握しており、彼女が代わりに答える。

清華「それでは、今日は2000万円を持ち帰りますので、残りは当面は普通預金という事で。」

副長「定期預金もございますが、いかがいたしましょう?」

清華「定期預金じゃなくて、普通預金でいいです。」

普通預金を強く主張する言葉を聞いた副長は、清華が金融に詳しい事を確信したのか、それ以上は商品を勧めようとしなかった。男の手元には色々な金融商品のパンフレットがあり、副長はそれを紹介しようとした矢先で、副長は見事に静止されてしまったのだ。

しかしながら、それで引き下がる副支店長でもない。

副長「色々な金融商品がございますので、ご覧下さいませ。」

パンフレットを置いたまま、副長は手続きのために席を外した。

清華「ふぅ、良かったわね。あっ、金融商品には手を出しちゃ駄目よ。投資をするなら純金積立とか貴金属関連だけにしなさいよね。」

いつの間にか、彼女に使い道を誘導されているような気もするが、俺としても銀行の商品には興味を持てなかった。

清華さんはまたタバコを吸っていた。俺としては唇に注目する口実にできるので、都合は悪くなかった。

暫くすると副支店長が、もう1人の女と現金を用意して現われた。

副長「現金の2000万円でございます。お確かめ下さいませ。」

確かめるなにも、万札が2000枚ある事を確認するのではなく、100万円の束が20束ある事を確認したに留められた。もちろん、表面以外の中身が新聞紙ではない事も省略した。

俺は受け取りのハンコを捺した。実は震えていたのだが、清華さんがそっと手を添えたら震えが収まった。

副長「それでは、もう少し説明がございますので、担当の話お聞き下さい。」

行員の女が残され、まだ俺に伝える事があるようだ。税金でも持っていかれるかとも思ったが、宝くじは無税だ。まあ、還元率を考えると税金超は確実に払うわけだし。

行員「3000万円以上の当選者の方には、カウンセリングサービスを実施しています。本日の他は、1ヶ月後に状況をお聞きし、アドバイスをしたいと考えています。」

清華「そのカウンセリングは不要です。私がちゃんと指導します。」

行員「畏まりました。それでは、今後ともロトくじを宜しくお願いします。」

俺達は清華さんの車に戻っていた。俺の家まで送ってくれるようだ。

充「あっ、ここです。」

俺は自分のマンションの前に到着した。借り上げ社宅でもあるので、光熱費以外は会社負担となっている。

清華「金庫でも買うといいんだけど、このマンションならセキュリティは高そうね。

大都会でそれなりのセキュリティを備えており、いきなり泥棒が入って被害に遭うような場所ではない。いずれ金庫は買うにしても、2000万円の現金が家にあっても、ただちに対策する状況ではないのだ。

清華「色々話したいから、そうね、明日の夜、食事にでも行き来ましょ。」

充「あっ、はい。ぜひ。」

清華「じゃあ、私は仕事に戻るから。」

俺は自宅に送迎されていた。今更、会社に戻る訳にもゆかないし、上司には早退を伝えていた。清華さんは、勤務時間に俺と行動していた事になる。まあ、彼女の性格はそれなりに知っているから、行動に不自然さはない。
俺を送迎した聖香の車は走り去っていった。

俺「……清華さんは行ってしまった。」

鞄の中には2000万円もの大金が、そして8000万円の記された通帳あるのに、全く心の隙間は埋まっていなかった。分かったのだ。俺が欲しかったのは女の温もりなのだと。今現在、目の前に憧れの女性はいないのだが、明日は会ってくれるという。

あまり眠れない夜を過ごしながら、次の日を迎えていた。

その日の仕事はまるで手が着かず、部署内の上司からも呆れた言葉を投げかけられた。元々仕事は冴えない奴だったので、厳しい注意を受ける事はなく、その日は帰宅時間になっていた。

俺は隣の部署の様子を見る。清華さんはまだ机に向かっているようだ。近くには寄れないが、清華さんは気付いたらしく、メールを打ってくるようだ。新人教育以来、彼女から俺にメールなんて無かったのだが、本日、またメールが届いたのだ。彼女からは業務的なメールしか受け取っていない俺だが、その日のメールは、★やハートなどが連発されていた。清華さんにも可愛い所だらけだったのだ。

廊下で俺が待っているのは恥ずかしいらしく、駐車場の所で俺は待たされていた。程なく、清華さんは現われた。また車に乗せて貰えるようだ。大都会といえども、現在地から目的地へ移動する手段は、もちろん電車よりも自動車の方が効率的だ。渋滞もあるのだが、渋滞情報もカーナビがいち早く知らせて、空いている道へ誘導してくれる。

清華さんの運転する車は、高級ホテルに到着した。邪な気持ちは持たない。なぜならば、そのホテルは高級レストランでも有名で、取引先との会食などでも利用しているからだ。

最上階にある展望レストランからは、大都会の夜景が見渡せる。俺は1億円を持っているが、この夜景を実現させるには、1億円では到底無理だと思わされた。1億円程度では、自分のスケールの小ささは変わっていなかったのだ。

俺は清華さんと向かい合って座る。夜景の話を少しした後、やはり宝くじの話となった。

清華「ねえ、何に使うか決まった?」

聡明な清華さんにしては、昨日と同じ質問をしていた。親の話は把握できているはずなので、車の話だけ語る。
充「車の他には、やっぱり決まってないです。」

清華「徳永君って、彼女はいないのよね?」

充「はい、だから彼女に何か買って上げるなんてのも考えてないです。」

実際には、見たいアニメのDVDやエロゲームなど買いたい物はあるのだが、その程度の物ならば会社の給料でなんとでもなる。よって、改めて宝くじの使い道とは思えなかったのだ。また、そういう物をたくさん買っても、見る時間とかプレイする時間は限られる。

清華「もちろん、現実の女の子には興味あるわよね?」

充「は、はい。相当に興味があります。」

清華「うふふ、相当ね。」

清華さんは俺が清華さんを色目で見ている事に気づき、話を変えてきた。

清華「お金はたくさん集まったわけだけど、仕事は続けるの?」

充「ええ、別に今すぐ辞める理由は無いです。」

俺としては、清華さんを始め、顔で採用されたような女子社員が多い会社には、実は目の保養に行っていた。自宅でゴロゴロしていたら、彼女達の胸の揺れや裸を想像するキッカケが無くなってしまう。会社にいる以上はオナニーネタが集まるというわけだ。

無言の時間も過ごしながら、デート気分の食事は終わる。当然支払いは俺だった。28500円という請求額だったが、実は財布には20万円くらい入っている。しかも新調した5万円の財布だ。

清華「ねえ、これからカラオケボックスでも行きましょ。」

充「はい。でも俺、ゲームのテーマ曲くらいしか。」

清華「私が歌うのを聞いていればいいわよ。」

充「そうですね。聞かせて下さい。」

少人数用のカラオケボックスの中に清華さんと二人切りになる。車の中程ではないが、清華さんの匂いも充満してくる。ただ、科の自余はタバコをたまに吸ってくる。こうなると、清華さんの匂いは分かりにくくなる。まあ、芳を発してくれる本人に、タバコのクレームはできまい。

ボックス内は廊下から中を覗く事ができるものの、基本的にプライベート空間なので、監視カメラまでは室内に存在しない。

清華さんの歌も聴いていたが、清華さんの独自の振り付けの動きを目で追っていた。清華さんも、その目の動きは充分認識していたはずだ。

清華さんの歌が終わり、隣に座ってきた。

清華「私の事って、興味はある?」

俺が清華さんの顔から胸から脚まで見ていたのを知っていた彼女は、そういう話に持ち込んできた。

充「えっと、実は、結構、気になったりしています。」

清華「やっぱりね。そういう目で見られるのは慣れているから、徳永君もそうじゃないかって思っていたのよ。」

充「済みませんっ。」

清華「謝らなくてもいいわ。今はもうお金持ちなんだしね。」

充「そうでした。」

清華「率直に言うわ。少しくらいエッチな事でもいいから、私にして欲しい事とかしたい事とか言ってみて。その代わりというのも何だけど、お小遣いが欲しいのよ。」

充「ごっくん……。」

俺は初めて清華さんの側に寄った時のような大きな生唾を飲み込んだ。

充「何でもいいんですね?」

清華「あっ、もちろん、赤ちゃんができるような事とかは駄目よ。この場所でできる程度の事って意味。」

俺としては、そこまで考えてなかったのだけど、常日頃思っていた事を口に出した。

充「清華さんのパンツが欲しい……。今穿いている奴です。」

清華「へっ?」

清華さんは、かなり呆れたような顔をする。

清華「……分かったわ。幾らお小遣いくれるの?」

充「2万円でどうですか?」

清華「いいわよ。」

自分が想定していた額よりも大きかったのか。目を合わせずに照れた感じで喜ぶ。

清華「いーい? 匂い嗅いだり、頭に被ったら許さないわよ。」

充「分かりました。あれれ……。」

匂い嗅ぐななんて、既に何の目的で手に入れるのか分からなくなるが、つい約束した以上は、守らねばなるまい。

清華「もちろん、2人だけの秘密よ。」

清華はスカートの中に手を突っ込み、下着を脱ぎ出した。

猛烈に興奮するが、残念ながら股間の見たい部分は見られない。

清華はそれなりのスピードで脱ぎ終わると、俺の手に握って渡してきた。

俺は用意していた2万円を清華の鞄の上に乗せた。

清華は替えのパンティを持っているのか、新品のを取り出していた。脱いだ時よりも早く、パンティを自分の股間にフィットさせる。

清華「ふぅ、落ち着いた。ノーパンだから、ちょっと怖かったのよね。」

清華は俺が襲ってくる危険も感じていたようだ。

清華「ちょっと、早く仕舞いなさいよ。」

清華がさっきまで穿いていたホカホカのパンツは俺の手に握られていた。俺は匂いを嗅ぐなと言われていたので、それ以外の事をやる事はできると判断した。

清華のパンティを清華の目の前で広げる。すると、清華の女性器が当たっていた部分に、黄色いシミが付着している事が確認できた。匂いを嗅ぐなと言われても、

清華「やっ、もうスケベ! 家に帰ってからにして!」

家に帰ってからはもちろん使うつもりでいたが、新鮮さが失われる気がした。俺はパンティの汚れた部分にしゃぶりついた!

清華「あっ……。」

唾液を含ませながら、強く舐め取る。

清華「……帰りましょ。」

放り出される予感もしたが、清華は車で送ってくれるようだ。流石に車内では全く口を利いてくれない。しかし、漸く口を開いてくれた。

清華「子供ができない範囲なら、色々できるかも知れないから、これからも宜しくね。それより、送って上げたんだから、その分のお小遣いも貰うわよ。」

充「はい、えーっと……。」

俺が財布を取り出そうとすると、なんと俺の腕を抱き締め、自分の胸を俺に擦りつけていた。
俺は1万円を渡そうとしたが、3万円になっていた。

清華「ありがと。」

その日は、既に俺の唾液は着いていたが、清華さんのパンティで射精しまくった。3発抜いた頃には、清華さんの匂いは全く無くなり、選択して保管する事に決めた俺だった。

前編・終わり 中編に続く
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