★ストーリージャンプ
☆舞台マップ
◆第一章 : 応急の戦士達
◆第二章 : キュートな姫のアブナイ冒険
◆第三章 : 美術品屋キリネコ
◆第四章 : もうバラバラの姉妹
◆第五章 : エロ惹かれし者達
導かれし者が揃うまで
地獄の帝王を倒すまで
サントハイム
スタンシアラ…ダジャレ連発
バトランド
ガーデンブルグ〜ロザリーヒル…女だけの国の悲劇〜宝石を出す妖精ロザリー
デスパレス
地獄の帝王を倒してから
ライアンを加えたパーティーはキングレオを出発する。
キリネコ : オゥ、ミュージックが変わったわー。
マーニャ : ちなみに馬車にステレオ積んだのアタシだよー。
ミネア : 音楽が変わったのは、導かれし者が揃ったからです。(でもまだ、エロ惹かれし者達が揃ったわけではないようです。)
ジュメルダ : これからどうしまして?
キリネコ : 世界を回って、伝説の武器についての情報を集めたいわー。
ミネア : 船で北へ向かうのが吉と出ました。
船で北へ向かったパーティは、島に村を発見した。
《海辺の村》
爺 : ここは時の流れより忘れ去られた名も無い海辺の村じゃ。
ミネア : 「名も無い海辺の村」という名前の町ですね。ケロちゃん、覚えましたか?
ケロ : ケロケーロ。
女 : 昔、この村にあった渇きの石は、滝の流れさえも止めたんだって。
《お墓》
海岸にお墓があった。
少女 : ここは海賊だった祖先のお墓。海で死んだ者のように、このお墓もまた夜になると沈んでしまいますわ。
ミリアーナ : ふーん、月による満ち潮で沈んじゃうのね。
ブライ : ふぉふぉふぉ、全てはワシが授けた知識じゃ。
クリフト : いいえ、確か潮の満ち引きに関しては、僕の部屋で僕と一緒に本で学習したはずです。
ミリアーナ : あの頃はまだ、クリフトも女ったらしじゃなかったから、私もよく遊びに行ったのよね。
クリフト : いいえ、既に僕は3人くらいの女性と関係がありました。まだまだ姫に手を出すなど畏れ多い事は考えていませんでしたが。
ミリアーナ : 今はその畏れ多い事を考えているのね。
クリフト : 御意。
村長 : 私達の祖先は海賊でした。しかし、ある時、陸に上がったそうです。世界のどこかの滝の奥深くに、集めた宝を隠したまま…。噂では、その宝の中には究極のはぐれメタルの剣があったそうです。
ライアン : 俺が装備したい所ですな。
クリフト : いいえ、僕です。
ジュメルダ : ふふん、私に決まってましてよ。まあ、美しい剣だったらの話ですが。
ミリアーナ : 手に入れてから考えたら? まだどこにあるのかも判らないんだしぃ。
夜
ミリアーナとクリフトは散歩していた。
夜の海岸は海となっていた。
クリフト : 夜の海岸では、男女は楽しい事をできないようですね。まあ、海で泳ぎながらするような、好き者なら別ですが。
ミリアーナ : そうね、バーベキューとか花火はできないみたい。
クリフト : …僕の言葉の裏に隠れた事柄を知っててわざと言っていますね。
ミリアーナ : あっ、満ち潮なのにあの場所だけ砂が見えているわ。
クリフト : なにかあるのかも知れませんね。ミリアーナが裸になって海に飛び込むつもりがないなら、明日また見てみましょう。
翌日
潮はまた引いていた。
ミリアーナ : 昨日の夜、砂浜で変だった場所に何かあるはずよ。
渇きの石を手に入れた。
ミリアーナ : 私って、宝探しの素質あるのねっ。
ジュメルダ : さあ、冒険を続けましてよ。
キリネコ : 船で更に北へ行くとサントハイムよー。
ミリアーナ : サントハイム! 行ってみましょ。
ブライ : 城の中にあるワシの部屋は無事じゃろうか…。
《サランの町》
ミリアーナ : ここがサントハイム城に最も近い町サランよ。実質、城下町って所かしら。
クリフト : ジュメルダ殿、観光案内はこのクリフトにお任せを。
ミリアーナ : 人気の無い所に誘われないように気を付けてね。変な事されそうになったら、私の名前を大声で叫んでね。
ジュメルダ : ほーっほほほほ。
女 : ここはサラン、かつてはサントハイムの城下町でした。
ミリアーナ : かつてって…。
男 : サントハイムのお城には魔物達が住み着き出しました。恐ろしい事です。
ミリアーナ : そんな…。
クリフト : ふむ、城に誰もいなくなった後になんら処置をしなかったのは、王の代理を行うべきであるミリアーナのミスですね。
ミリアーナ : くすん、いじめないでクリフト。
ブライ : ミリアーナ姫のミスはワシの失態じゃ…。(一方、ミリアーナ姫の下着はワシのコレクションじゃ…。しかし、コレクションが魔物の玩具になっておったら…。)
戦士が掛け寄って来た。
戦士 : おおっ! ミリアーナ姫様。お久しゅうございます。私は昔、サントハイムに仕えていた戦士です。王様は夢のお告げを城の皆に伝えようとしたのです。その時、私は残念ながら用事でお城を出てしまったのですが…。
ミリアーナ : パパはどんな事を伝えようとしたのかしら?
戦士 : 地獄の帝王について、王様よりお話があるらしいと大臣が言っておりました。
《サラン寺院》
クリフト : ここがサランの観光名所・サラン寺院です。今は住居や店舗が雑居しています。
ジュメルダ : 大きい建物ね。
尼 : 私はブランカの国より参った旅の尼でございます。かの地ブランカでは、きこりの若者に恋をした天女がいたとか。
ジュメルダ : 恋しただけではなくてよ。
尼 : はい、ハァハァしまくって、赤子を何人も産みまくったとか。
ジュメルダ : そんないい方なくってよ!
尼 : …済みません。天女とは天空を住み処とする女。しかし、天空に人など住んでいるのでしょうか…?
歌声が聴こえる。
マローニ : 私は詩人のマローニです。
クリフト : ご無沙汰していますね。
マローニ : そういえば、ミリアーナ姫様は、人々の消えた原因を探るため、デスピサロという男を追っているのでしたね。ラララ…。
ミリアーナ : ええ、武術大会でデスピサロがいなくなった頃、サントハイムの人達がいなくなった…。絶対に関係あると思うの。
ライアン : 今思い出したが、バトランドで子供を攫っていた奴もピサロの手先とか言っていた。デスピサロが勇者を亡き者にしようとしていた事は間違いない。
夜
寺院にはマローニとシスターがいた。
シスター : しくしく…。あの優しい王様もサントハイムの人達も、今はもういないのですね…。
マローニ : 死んでしまったサントハイムの人達の為に、レクイエムを奉げましょう。
ミネア : レクイエムとは鎮魂歌の事です。以上、妖精さんからのメッセージです。
シスター : やめてマローニ! サントハイムの人々はきっとどこかで生きているわ…。
マローニの悲しげな歌声が夜の町に響く。
ミリアーナ : くすん…うぇーん。
ブライ : おおっ、姫様。なでなで。
クリフト : ミリアーナを泣かせましたね。ミリアーナを泣かせてもいいのは、僕がミリアーナの…。
マーニャ : 処女膜を破った時だけです。
クリフト : …。
マーニャ : わっ、当たったって感じぃ?
クリフト : 僕によるジョークの指導成果が現れてきましたね。ちなみに、プチュッという擬音語が抜けていなければ完璧でした。
翌日
ミリアーナはサランの寺院に扉を発見した。
ミリアーナ : あっ、こんな所に扉があるわ。
クリフト : 最初に姫と城を出た頃、女性をここに連れ込んだ事があるので僕は知っていましたが、当時は鍵が無かったので開けられなかったのですよ。
マーニャ : うふっ、魔法の鍵なら開けられるって感じ。
ガチャ
クリフト : 改めて見ても凄い鍵ですね。どうです? 僕の持つ盗賊の鍵と交換しませんか?
マーニャ : えー? どーしようかなー?
ミネア : クリフトさん、魔法の鍵はパパの形見です。
クリフト : おや、あの古臭いエロ本が形見だったのでは? まあ形見が複数あってもおかしくありませんか。…仕方ありません。
爺 : サントハイムの歴代の王様は未来を知る能力を授かるとか。だとしたら、今の王様にもそういう力があったのかも知れませぬな。
クリフト : 僕も未来を知る能力が欲しいですね。そうすれば、未来に妊娠しているかを見て、フィニッシュで避妊すべきかそのままOKかを選択できますし。
ミリアーナ : 呆れた…。
《民家》
女 : ウチのお爺ちゃんは若い頃、今のサントハイムの王様の躾け係だったのよ。もう、それだけが自慢で。
ブライ : ワシもミリアーナ様の教育係という事とコレクションだけが自慢じゃ。
キリネコ : What? 何のコレクションをしているの? 売り買いする時は私に相談してねー。
ミリアーナ : ブライのコレクションは全て盗品よ。
キリネコ : Oh! でも別に盗品でも高く売れればいいんだけどね。
ブライ : 売るつもりはないですじゃ。
躾け係の爺に話し掛けた。
爺 : 王様がまだ子供の頃じゃ。夜中、うなされて起きたと思ったら、王様がワシにせがむんじゃよ。僕の娘が困っているから立て札を立てておくれよ、ってな。
ミリアーナ : どこに立てたの?
クリフト : どこに立てたかより、何を書いたかが重要ですね。
爺 : さあ…どこに立てたか…。なんて書いたかまでは覚えておらんのう…。
ジュメルダ : 手分けして探しましてよ。1時間後にまた集合ね。
…
みんなが集合するがジュメルダの姿だけない。
クリフト : どうしたのでしょうか? まさか、襲われているのでは…。
ミリアーナ : クリフトがここにいるなら、ほとんど安心ね。
ライアン :ややっ、あそこっ!
ジュメルダは寺院の天辺にいた。
ジュメルダ : ほーっほほほほ、私程の美しさになると、どこにいても判ってしまうようね。
ミリアーナ : あんな所にいたら、誰でもすぐに判っちゃうけど…。
ジュメルダ : 立て札なら、ここから見えましてよ。寺院の裏の方にあるわ。
寺院の裏にある立て札を発見し読んだ。
「お空のずっと上には天空のお城があって、龍の神様が住んでるんだって。龍の神様はとても強くて、大昔、地獄の帝王を闇に封じ込めたくらいなんだ。天空のお城の事は、北の海のスタンシアラの人々が詳しいと思うよ。」
ミリアーナ : もしかして、子供の頃のパパの、私に対するメッセージ…。ありがとう。パパ。
ジュメルダ : (パパ…。)
ジュメルダは育ての父親と、実の父親の二人を思い浮かべた。
ミリアーナ : 次はスタンシアラに行けばいいのね。
ブライ : ミリアーナ姫様、サントハイムの城をこのまま魔物達の住み処にしておくおつもりか?
ミリアーナ : 私も取り戻したいとは思っているけど…。
クリフト : ミリアーナ、サントハイム奪回には、貴女の声が必要です。
ミリアーナ : 私はサントハイムのお城を取り戻したいっ。みんなっ、力を貸してっ!
ジュメルダ : よろしくてよ。
マーニャ : オッケー。
ライアン : おー!
ミネア : ケロちゃん、頑張りましょう。
《サントハイム城》
ジュメルダ : うっ、凄い邪気よ…。
ミリアーナ : 魔物だらけだわ!
魔物を倒しながら探索する。
ブライ : ジュメルダ殿、こっちじゃ。
ブライはジュメルダの行き先を促す。
ジュメルダ : あら、お爺さんがエスコートでして? 100年遅くてよ。
ブライ : 流石のワシも受精卵にすらなっとらんですじゃ。
《ブライの部屋》
ブライ : ワシの部屋が燃えておる! ヒャド、ヒャダルコ、ヒャダイン!
しかし、ブライの部屋は全焼してしまった。
焼け跡に入ったブライに、ミリアーナとクリフトが駆け寄る。
ブライ : ワシの下着コレクションが…。ミリアーナ姫の初ブラ祝のブラヂャーを始め、誕生祝・1歳〜14歳、16歳のパンチーが揃っておったのに…。
ミリアーナ : …燃えてよかったのかも。
クリフト : ふむ、15歳祝は、武術大会の時に穿いたのでしたね。
ミリアーナ : 今も替えとして使ってるわ。
ブライ : おおっ、姫は下着を自分で洗ってる故に知りませんでしたが、15歳祝だけは残っていましたか。
ミリアーナ : ブライには関係ないわ。
魔物 : キキー! ここ、サントハイムの城は、俺達魔物が戴いた! この城の王はバルザック様だ!
マーニャ : バルザック?!
《クリフトの部屋》
クリフト : ふむ、ボクの部屋は教会の奥の扉にあったため、無事だったようです。
キリネコ : ふーん、これがクリフト君の部屋…。特別広いわけじゃないけど、ベッドや本棚もあるし、色々な物が揃ってるのねー。
クリフト : ここに女性を招き入れるのは186人目です。
キリネコ : エッ?
クリフト : なんでもありません。(あくまでここに招き入れた数なので、実際に抱いた女性の数はずっと多いですよ。)
ジュメルダ : 女を口説く方法、女に体を開かせる方法、ゴムを着けずに生でHさせてもらう方法、処女に痛がられない方法、中出しで妊娠させない方法、未婚で妊娠させた女に浮気がばれても局部を切り取られニュースにならない方法…。私には難しくて解らなくてよ。
クリフト : ジュメルダ殿、本棚の本のタイトルを読み上げないで下さい。
キリネコ : ノー! クリフト君ってこんな本を読んでいたの!?
クリフト : うっ、嫌いになりましたか?
キリネコ : 別にぃ。意外とワイルドで素敵。
ライアン : ややっ、これは凄い!
クリフト : ふっ、ライアンさん、必要ならばレンタルしますよ。
マーニャ : うわー、この本やらしぃなーって感じぃ。
クリフト : おっと、それはレディの見る物ではありませんよ。
クリフトはマーニャから物凄くやらしぃ本を取り上げた。
マーニャ : クリフトって、今の本の技マスターしたって感じ?
クリフト : ええまあ。
マーニャ : それじゃあ、超テクニシャンって感じぃ。
クリフト : ふふっ、今度貴女に試してあげましょう。テクが全てですから。
ライアン : いやいや、テクニックなど2の次。パワーが全てだ。(俺は童貞だが、こう言っておけば誰も疑うまい。)
ジュメルダ : さっきから、なんの話かしら?
クリフト : ふむ、ミリアーナなら解っているはずです。
ミリアーナ : ええっ!?
ジュメルダは首をかしげてミリアーナを見る。
ミリアーナ : あはは…きっと魔物を倒すテクニックとかパワーの話よ。
ジュメルダ : ふふん、美しい技というパワーを持つ私には必要なくてよ、ほーっほほほほ。
《食堂》
魔物 : キキー! 俺様は腹が減ってるのだ。なんせバルザックの奴が扱き使うものだからな。恨むならバルザックを恨みな!
襲い掛かってきた。
…
倒した。
《ミリアーナの部屋》
魔物 : キキィー、ここはゴミ捨て場だ。壁に穴が開いていて、ゴミが風で飛んでいくから楽なのだ、キキィー。
ミリアーナ : 私の部屋をこんな風にして許さないんだから! ミリアーナ彗星拳!
ドッカーン
魔物 : ギャヒィー!
必殺パンチを食らった魔物は壁の穴から飛んでいった。
ミリアーナ : 本棚は無事ね。(あそこには私の日記があるんだから。)
マーニャ : 男の口説きをかわす方法、誘いにも体を開かなくて済む方法、生で求める男にゴムを着けさせる方法、処女でもないのに痛がり処女だと思わせる方法、中出しされても想像妊娠しない方法、未婚で妊娠させた男が浮気し局部を切り取ってもニュースで批判を浴びない方法…。
ミリアーナ : そんな本1つもなーい!
マーニャ : でもビデオテープならあったりして。
ミリアーナ : ビデオもなーい!
ジュメルダ : ほーっほほほほ。 キリネコ : アハハハハ…。
マーニャ : アタシってやればできるじゃない。
クリフト : 荒削りですがよくできました、マーニャ。
マーニャ : クリフト君の指導がいいって感じ。
クリフト : 僕の指導が気に入ってもらえたなら、ジョークに限らず色々と指導しましょう。
落ち込んでいたブライだが、少し目が明るくなった。
ブライ : (おおっ、ミリアーナ様のタンスがそのまま残っておる。レアなコレクションは燃えてしまったが、ノーマルは回収できそうじゃ。)
ミリアーナ : この部屋はこのままでいいから、まずはこの城のボスを倒しましょ。
マーニャ : バルザックねっ。
ブライ以外のパーティーはミリアーナの部屋を出た。
キリネコ : ブライのお爺ちゃん、なにしてるのー? みんな行っちゃうわよー。
ゴソゴソ…。
ブライ : おおっ、今行くぞい。(姫様のハイスクール入学祝が手に入るとは…しかし、焼失したレア物が戻って来たわけではないからの…。)
魔物 : バルザックの奴、いい気になりやがって…。デスピサロ様の命令じゃなきゃ、あんな奴のもとで働きゃしないのに。
《王の間》
バルザック : やはり来たか! エドガンの娘達よ! 再びこうして相まみえるはな!
バルザックの体は、以前双子が倒した時よりも数段大きく、キングレオをも超えていた。
バルザック : どうだ、見違えたであろう。私がバルザックだ。もはやデスピサロ様も…いや、デスピサロの奴も私には及ばないだろう。
マーニャ : バルザック! 今度はアンタの最期よっ!(今度は勇者のジュメルダちゃんがついているんだから。)
ブライ : ワシの部屋を燃やしたのはお主か?
バルザック : 知らぬな。だが、そう言えば部下が寒い寒いと言って、城の中で焚き火をしていたか。なんせ、今のこの私は氷の魔法を得意とする世界の覇者だからな。
ブライ : ヌオー、結局はお主が原因か。ワシのコレクションが燃える事になった仇めー!
バルザック : さあ来い! 愚かでひ弱な人間共め!
戦闘が始まった。
ブライ : 姫、バイキルトじゃ!
ミリアーナ : 素早い私より先に行動するなんて、張り切っているのね。
マーニャ : メラミ!
ライアン : とりゃっ!
バルザック : ぐははは、氷の息を食らうがよい。
ジュメルダ : くっ…。
ミネア : 私達は負けません。
ミネアは銀のタロットを使った。
ミネアは太陽のカードを引いた。太陽の光が仲間を照らす。
味方全員が回復した。
…
死闘の末バルザックを倒した。
ミネア : ありがとう、妖精さん。
バルザック : そ、そんな馬鹿な…。完璧なはずの私の体が打ちのめされるとは…。しかし、進化の秘法がある限り私は滅びぬはず…今に…今に…。ぐふっ。
バルザックの体は崩れ、絶命した。
小悪魔達が崩れた体の周りに現れた。
小悪魔A : 実験は失敗だったようだな。デスピサロ様に報告せねば。
小悪魔B : 進化の秘法を完成させるには、やはり黄金の腕輪が必要なのだ。暗黒の力を増幅させるという黄金の腕輪!
小悪魔C : 黄金の腕輪を手に入れ、進化の秘法を完璧なものとした時…。その時こそ、我ら暗黒の種族の時代が来ようぞ! わっはっはっ!
小悪魔達は去った。
マーニャ : …やったわ。ついに仇のバルザックを…。
クリフト : 確かにこの城の主を倒しましたが、魔物達は依然として残っていますね…。
ミネア : マホちゃん、私達の直接の仇はバルザックでしたが、邪悪の元凶であるデスピサロを倒す事が私達の次の目標です。
マーニャ : オッケイ、アタシもそのつもりよ。
ジュメルダ : ありがとう、ミネア、マーニャ。
《宝物庫》
マグマの杖、妖かしの笛を見つけた。
ブライ : 見た事もないアイテムじゃ、魔物達が宝物庫に入れたのじゃろうか?
ミネアは素早くマグマの杖を手にした。
ミネア : この杖は私が使います。占いによるとそれが吉と出ました。
マーニャ : 姉さんが占いしてた様子はなかったけど…。
ミリアーナ : この笛は私が持っておくわ。
キリネコ : 私が狙ってたのに…別にいいけどね。
ミリアーナ : くっ、また魔物っ。
…
倒した。
クリフト : 残念ですが、もはやこの城には住めませんね。
ミリアーナ : 悔しいけど、倒しても倒しても魔物が出てくるから、壊滅できないわ。
ジュメルダ : デスピサロという元を断たないとダメのようね。
クリフト : すると僕は宿無しですね。
キリネコ : 困ったら私の家に来てー。
ミリアーナ : クリフトの主人は私よ! 女性の部屋に住む事を禁止するわ!
キリネコ : クリフト君、エンドールにマンションを買ってあげてもいいわよー。私の家の隣ねー。クリフト君がホームレスでも養ってあげるわー。
クリフト : 果てさて、いかがいたしましょうか? ふっふっふ。
ミリアーナ : スタンシアラへ行く前に、国内の他の町も見ておくわ。パパがいない今、私が王代理だもの。
《テンペの村》
ミリアーナ : 確かこの村では、私達が生贄の代わりになって魔物を退治したのね。
クリフト : そうですね。生贄となるはずだった娘さんは、結婚するとか言っていましたが…。
村長 : 娘のニーナに赤ちゃんができたのです。その子が大きくなるまでは、何としても村の平和を守らねば!
クリフト : そうですか、やはり僕が娘さんと交わったかいがありましたね。彼女の喘ぎ声は今も覚えています。
村長 : なんじゃと?!
ミリアーナ : 全てこの人の妄想よっ。
結婚した二人がいた。
青年 : 生まれてくる子供の為にも、しっかり働かなくちゃな!
ニーナ : 私達に赤ちゃんができたんです。この村も、少しは賑やかになりますわ。うふ。
クリフト : 子供を作る用事なら、いつでもこのクリフトをお呼びください。
ニーナ : 別に構いませんが、年頃の子には妊娠している子が多いわ。貴方に妊娠させられた女の子も、この村に何人もいますよ。呼んで来ましょうか?
クリフト : け、結構です…。
爺 : ちょっと前までこの村には怪物が出てのう…。だが、可愛い女子がやってきて、怪物をやっつけてくれたんじゃ。
ミリアーナ : へー、こんな顔じゃなかった?
爺 : おおっ、貴女様は確か…! 村を救っていただきありがとうございました。
ジュメルダ : ミリアーナさん、貴女の国の人ってお姫様の顔も知らないのね。まあ、人に見せるような顔ではありませんが。ほほほ。
ミリアーナ : 国民にもできるだけ顔を出したくなかったの。
ブライ : 姫の姿を見ると、良からぬ事を考える男が一層増えてしまうからの。
ミリアーナ : 次はフレノールの町よ。
《フレノールの町》
女 : かつて、この町に誘拐事件があったのよ。人攫い達は身代品として、黄金の腕輪を持っていってしまったの。
ミリアーナ : かつてという程に昔じゃないけど、私も知ってるわ。
男 : 黄金の腕輪は、この町の宝でした。黄金というくらいですから、売れば高く売れたでしょうね。悔しいなあ。
キリネコ : 黄金の腕輪って、激レアのアイテムよー。
クリフト : 僕のよく知っている人物が、ならず者達に渡してしまったのです。何かあれば、その女の子が裸踊りするなどして責任を取ると、話はつけてありますが。
マーニャ : 誰がストリップするわけ? 踊る所なら紹介するって感じ。モンバーバラって町よ。
ミリアーナ : いじめないで…。
男 : 女の子の一人や二人が裸踊りしたくらいで、取り返せる金額だとは思えませんが…。
ミリアーナ : 私の裸踊りは、みんながお金をたくさん払ってくれるんだから!
クリフト : おおっ、やっとやる気になってくれましたか。
ジュメルダ : ほーっほほほほ。頑張りなさい。
町長 : 黄金の腕輪について知りたいのか?
ジュメルダ : そんな事は、言ってなくてよ。
町長 : まあそう言わずに、聞いていくがよい。黄金の腕輪とは、そもそも魔術や錬金術に使う道具なのだ。暗黒の力を増幅させ、邪悪な波動を生み出す力を持っているとか。それだけに、使い方を誤れば、恐ろしい事が起きるという。
クリフト : だそうです。裸踊りの計画がある人は、ちゃんと聞きましたか?
ミリアーナ : …今更ながら渡したのを後悔しているわ。クリフトにイチイチ言われるから。
爺 : この間、大怪我をした男が女子に連れられてきたのじゃ。まだ宿屋にいるはずじゃよ。
《宿屋》
ベッドに臥せる男の側に少女がいる。
少女 : 私、キングレオの城から逃げ出そうとして、オーリン様を見つけたのです。ひどい怪我をしていて死んでいるのかと思いました。でも、兵隊達が私を追いかけて来たとき、突然立ち上がってこの私を…。オーリン様は、命の恩人です。ぽっ…。
オーリン : 私はオーリン、錬金術師・エドガンの弟子だった男だ。趣味は洗濯だ。エドガンのお嬢様達は、今頃どうしているのだろう…?
マーニャ : オーリン! 生きていたのね?!
ミネア : まあ、オーリンさん…ぐすん。
オーリン : おお! ミネア様にマーニャ様! よいですか、お嬢様方、仇のバルザックはどうやらデスピサロという者の保護を受けているようです。
ミネア : はい、でももうバルザックは倒しました。
マーニャ : アタシがトドメを刺したって感じ。
オーリン : なんと、ついに倒しなさったか。
ジュメルダ : デスピサロについて、もっと教えてくれるかしら?
オーリン : デスピサロは進化の秘法を使い、魔物達を更に強力にするつもりです。そうなる前に、進化の秘法を闇に葬らねば! 今は亡きエドガン殿も、きっとそれを願っているはずです!
マーニャ : オーリン、またアタシ達の下着、洗ってくれる? どうもあのお爺さんが当番だと、頻繁に紛失するの。きっとボケちゃってるって感じ。
ミネア : 占いによると行方は…。
オーリン : 残念ながら、私の体は半身不随、彼女を運んだのが最後の力だったようです。もはや、お嬢様達と旅をする事はできません。
少女 : ぽっ。オーリンさんは私が看ておきます。旅を続けてください。
ミリアーナ : これで国内は一通り回ったわ。ジュメルダ、付き合ってくれてありがとう。
ジュメルダ : それでは、スタンシアラに行きましてよ。
《スタンシアラ・城下町》
娘 : ようこそ、水の都・スタンシアラへ。
メタリックな白衣を着た女と、青い鎧に青い兜を被り目元に仮面を着けた男がいる。
キュリア : 邪魔よ、どきなさい。
双子に道を空けさせると、二人は去った。
マーニャ : 超ムカついたー!
ジュメルダ : 偉っそうな女だったね。どこかで見た事がありましてよ…。ん? どうしましたの?キリネコ。私の後ろに隠れたりして。
キリネコ : ノープロブレム、なんでもないわ。5000G踏み倒したの思い出しただけよ。で、あの人はキュリアとかいう科学者よー。
戦士 : 私は天空の兜を探してここまで来たのだ。噂では、ここの王様数持っているらしいのだが…。
ミネア : 占いによると、天空のアイテムは、天空人の血を引く物しか装備できませんよ。もちろん、コレクションとして所有はできますが。
ジュメルダ : 王様に会いに行きましてよ。
パーティーは城へ向かう。
男 : あんたら、王様のお触れに挑戦するつもりでやってきたんだろ? この城には船でしか入れないぜ。頑張ってきなよ。
キリネコ : 私達の船を城中に運ぶのは無理ね。ここ専用の船を買わないといけないわー。
ミリアーナ : お金はあるの?
キリネコ : 通帳を見せてあげる。
ミリアーナ : わっ、すっごい。
ブライ : 一国の姫が情けなや…。
クリフト : 今は国の金を動かせもしませんからね。
キリネコ : 船は私が限界まで値切ってみせるわー。
クリフト : キリネコさん、無駄遣いはお勧めしません。このクリフトが船を拝借してきましょう。
キリネコ : O.K. タダより安い物はないわねー。
他人の船で城下町を散策する。
シスター : 神様は天空の城に住んでいて、いつも私達を見守っているのですわ。
爺 : ここスタンシアラには、古くから天空の城にまつわる言い伝えがあってな。お城の学者が詳しいはずじゃ。
女 : 雲の上にお城があったりするのかしら?
他の船に話し掛けた。
男 : ちょっとちょっと、人のデートの邪魔をしないで下さいよ。
女 : はぁはぁ…もっとぉ…。
船を離した。
ジュメルダ : まぁ、あの二人、裸でなにしていたのかしら? はぁはぁ、言っていましたが。
ミネア : あれがジュメルダさんの知りたかったハァハァだと思います。…これは妖精さんの予想です。
ジュメルダ : さっきのが…。ところで、生なのかしら?
クリフト : 生という言葉を知っているとは驚きましたよ。ええ、僕の見た所、生でしたね。まあ、フィニッシュがどこかは知りませんが。
ジュメルダ : (フィニッシュ…また分からない言葉が出てきましてよ。)
ミリアーナ : クリフトっ、ジュメルダが変な事覚えたら、全部クリフトのせいだと私は思うからね。
クリフト : おやおや、ほとんどは双子の彼女達が吹き込んだと僕は思いますがね。
ミネア : …そんな事は妖精さんも知りません。
《城内》
男 : 雲の上にお城があって、そこには龍の神様が住んでいると。小さい時、母親に聞かされたものでした。
女 : 本当に天空の城に龍の神様が住んでいるのなら、誰かが頼みに行けばいいのよ。地獄の帝王や魔物達を退治してくださいってね。
女 : 南のサントハイムの城は魔物達に取られたっていうし、王様が何もかも忘れて笑いたくなる気持ちも解るよ。
男 : できる事なら、天空の城に行ってみたいものです。しかし、天空の武器防具の全てを集めるなど、私にはできそうもありません。噂ではその昔、天空の盾がバトランドにあったそうですが。
ライアン : むむっ、そう言えば俺も聞いた事がある。しかし見た事はないが…。
学者 : この城には古くから天空の城にまつわる言い伝えがござってな、天空の鎧、兜、盾、そして剣を得た者は天空に昇れるという。しかし、残念ながら王家に伝わってきたのは兜だけなのじゃよ。
キリネコ : どうも天空のアイテムは剣と筆だけじゃなくて、色々あるみたいね。全部集めるわよー。
爺 : 王様のお触れを聞いてやってきたのかな? 王様を大笑いさせた者は、どんな褒美も思いのままじゃ!
クリフト : このクリフトの出番でしょうか? ジョークの解る人だといいですが。
ミリアーナ : ブラックジョークの解る王様ねえ…。どこかには、いると思うけど。
兵士 : スライムを見たって? すらぁ、犬だろう? く、苦しい…。
クリフト : …僕は寒気がしました。キリネコさん、僕の体を暖めてください。
キリネコ : いいわよー。
ミリアーナ : 裸になっちゃダメよ。
キリネコ : そんなのお姫様に関係ないわー。
兵士 : むむむっ、次はどうだ? この鋼の剣には刃がねえ。面白いだろ?
マーニャ : ぜーんぜん。
大臣 : 魔物達が現れてからは、この国の人々の気持ちも暗く沈んでしまった。だから王様は笑い者になる覚悟であのようなお触れを出したのだ。
《王の間》
王を笑わせようと列ができている。
旅人 : 兜を被っとる! ちょっと弱いかなあ。ぶつぶつ。
クリフト : (くっくっく、そんなレベルでは無理でしょうね。)
ジュメルダ : (鎧でよろめく、盾を立てる…これじゃ同じレベルね…。)
王と話した女が戻ってきた。
女 : 魔物に、まあ物を取られたの? これって、絶対にウケるって思ったのに!
旅人 : 全然笑ってもらえなかった。えーい、出直しだー。
衛兵 : 王様を笑わせる事ができれば、どんな褒美も思いのまま! 頑張りなさいよ。
スタンシアラ王 : よくぞ来た! ほほう、ジュメルダと申すのか。
ジュメルダ : えっ? あっ、そうだったわ。ブティックで買った服は洗濯中で、村にいた時のスカートを穿いていましたわ。でも、拾ったマジックで名前は消したはずでしてよ…。
スタンシアラ王 : 確かに半分消えかかっているが、文字は読み取れる。
キリネコ : 水性ペンじゃ消えるわよー。ちゃんと油性を使わないといけないわー。
スタンシアラ王 : ワシのお触れは知っておろう。さあ、早く笑わせてくれ。まさか、今のがそうではあるまいな?
ジュメルダ : わ、私からなの?
ミネア : 先頭にいる人がそうなります。
スタンシアラ王 : どうした? 早くせぬか!
ジュメルダは思いつく限りの冗談を言った。
ジュメルダ : ブランカの北から来たわ。スキーが好きで、メロンにメロメロよ。
ジュメルダ : モヤシは燃やしてはいけなくてよ。
ジュメルダ : お汁粉を知る子。
ジュメルダ : パスタはパスだわよ。
ジュメルダ : 松茸を待つだけね。
ジュメルダ : ジャガイモがポテッと落ちてよ。
ジュメルダ : とり肉は取りにくくてよ。
ジュメルダ : 焼き肉を焼きに行くのね。
ジュメルダ : ゆで卵をゆでた孫。
ジュメルダ : ニンニクは他人に食わせなさい。
ジュメルダ : 納豆食うのは納得できなくてよ。
ジュメルダ : レバー食べればー?
ジュメルダ : ワカメは噛め。
ジュメルダ : 洋梨は用無しね。
ジュメルダ : めでたいから大した鯛を食べたいタイ。
ジュメルダ : アサリをあっさり漁りなさい。
ジュメルダ : マスカットで、まあスカッとなさい。
ジュメルダ : アルミ缶にあるミカン。
しーん
しかし、王様にはウケなかった!
スタンシアラ王 : つまらぬ…。出直してまいれ。
姫 : おなかが減っているようですね…。
ジュメルダ : どうして誰も助けてくれなかったのよ?! 大恥かいてしまってよ!
クリフト : 済みません。貴女が一生懸命に頑張る姿、そして恥ずかしがる顔をどうしても見たくて…。全てが美しく綺麗でしたよ。
ジュメルダ : あら…まあそういう事にしておいてあげましてよ。
ミネア : ジュメルダちゃんの代わりに私が行きます。
スタンシアラ王 : では始めよ。
ミネアは思いつく限りの冗談を言った。
ミネア : イルカさんは居るかな?
ミネア : ワニさんが輪になる。
ミネア : ラクダさんで楽だ。
ミネア : モグラさんは潜らん。
ミネア : パンダさんのパンだ。
ミネア : お馬さんがうまく埋まってしまいました。
ミネア : カバさんを鞄で庇います。{かばさんをかばんでかばいます}
ミネア : 鳩さんがはっとしました。
ミネア : 鹿さんに叱られました。
ミネア : 猫さんがキャッと驚いたので、ネズミさんがいる事は、まぁ薄々気付いてました。でもその後、猫さんは寝転んで寝込んでしまいました。
ミネア : アシカさんの足かも知れません。
ミネア : イタチさんの生い立ち痛し。
ミネア : カナリヤさん、かなりヤラシィです。
ミネア : シマウマさんになってしまうママ。
ミネア : ケロちゃんを蹴ろう。
ケロ : ケロケーロ!
スタンシアラ王 : つまらぬ…。出直してまいれ。
クリフト : 可愛らしいですが、ダメのようですね。
ミネア : 幼生の妖精さんを陽性にする養成の要請…早ようせい…ぐすん。
ジュメルダ : 次は誰が挑戦しまして?
キリネコ : O.K. 私が行くわー。
スタンシアラ王 : では始めよ。
キリネコは思いつく限りの冗談を言った。
キリネコ : ネギを値切るわ。
キリネコ : イクラ幾ら?
キリネコ : スイカ酸いから安いか?
キリネコ : ヘチマが減っちまった。
キリネコ : くたびれたレタスをくれたっす。
キリネコ : 商いは飽きないわ。
キリネコ : デパートでパート。
キリネコ : センスない扇子ない?
キリネコ : 現金は厳禁。お金はおっかねーから、おっかさんには貸さん。
キリネコ : うまいハマチ、How much?
キリネコ : 父さんの会社がパパッと倒産。
スタンシアラ王 : つまらぬ…。出直してまいれ。
キリネコ : オゥノー。結構レベル高いのもあったのにー。
ジュメルダ : 次は誰が挑戦するのかしら?
ジュメルダはライアンを見た。
ライアン : 俺はこういうのは苦手だ。
キリネコ : 何か試しに言ってみてー。
ライアン : パンを盗んでもパンツを盗んだよりは罪が軽い。
キリネコ : What? 全然ダメみたいね。
ブライ : 次は鷲の爪のように鋭く詰め寄るワシじゃ。
クリフト : 「破られたブラックのブラジャーがブランコにブラーン。血はブラッド。ちなみにワシは手ぶらのブラーイ、脂ハゲじゃが昔はブラウンヘア。油であぶられたカブラとコブラが好物じゃ。」はよしてくださいね。
ブライ : ぬぬっ、トップに言おうと思っていたのに…。
スタンシアラ王 : では始めよ。
ブライは思いつく限りの冗談を言った。
ブライ : 生姜臭せぇ小学生のパンチーを盗んだらパンチーを食らってチビがちびったわい。
ブライ : スッゲースケべなスケ。お尻を知りたいのう。後ろからウッシッシ。
ブライ : 破壊された墓にて破瓜を謀る。
ブライ : 白金ヘアガールのエ@本が発禁。
ジュメルダ : 今、何て言いまして? 聞こえなくてよ。
クリフト : 諸事情でしょう。
ミネア : 伏字を埋めるのは読者です。管理人Iさんには責任がないとの、妖精さんからのメッセージです。
ブライ : キュウっと締まるマ@@が九@個。
ブライ : チンゲン菜に@@毛が入って珍味なり。
ミリアーナ : ブライ! サントハイムの恥よ! もっと、ちゃんとしたの言って! 命令よ!
ブライ : …以後はノーマルでいきますじゃ。
ブライ : 住まいは汚すまい。
ブライ : コーディネートはこうでねぇといかぬ。
ブライ : 衝い立てに付いた手。
ブライ : 導火線をどーかせんと。
ブライ : 綿を渡して私のタワシと。
ブライ : 草刈ったら臭かった。
ブライ : 腐った白菜は臭い。最近の細菌は臭いけん。
ブライ : 猛暑はもうしょうがない。
ブライ : 海の梅はうめえ。雨の日の飴はあめえ。
しーん
スタンシアラ王 : つまらぬ…。出直してまいれ。
ブライ : 下ネタなら自信あったのじゃが…。
クリフト : 不覚にも、笑ってしまった奴もありましたよ。王はしかめっ面でしたが。
姫 : 人々が本当に心から笑い合える日がくればいいのですが…。お父様にはお父様の考えがあると思いますわ。でも…。
ミリアーナ : あれっ? 元スライムの女の子がいるわ。
ミハリン : はぁ、この城でめっちゃ素敵な男の子を見かけたわぁ…。
ミハリンは恋する乙女の表情だった。
マーニャ : アタックしてみたら?
ミハリン : そうやな、体当たりで気を惹いたるえ。
マーニャ : 意味が違うけど…。
ライアン : そうだ、ミハリンが笑わせてきてくれ。お前はダジャレが得意だったはずだ。
ミハリン : 「コアラがコァラんだ[転んだ]」「床屋へ行くとこや」「怨念がおんねん」「宴会してもええんかい?」では笑ってくれんのん。コァラどないもできまへん。
クリフト : そのレベルでは無理でしょう。
ミリアーナ : 素質ないのね。
ミハリン : そこまで言うんなら、ミリアーナが行って来んかい!
ミリアーナ : いいわよ。
クリフト : 間違っても、「布団が吹っ飛んだ」とか、「豚がぶっトンだ」とか言わないようにお願いしますよ。
ミリアーナ : 分かってるわ。
スタンシアラ王 : では始めよ。
ミリアーナ : 紅葉を見に行こうよう。行き方はこうよう。
ミリアーナ : スイカのイカダでイカをいかが?
ミリアーナ : 武道館のブトウを一粒どう?
ミリアーナ : 婚約した今夜食うのはコンニャクなの。
ミリアーナ : ナイスな椅子なら座らないっす。
ミリアーナ : ハングライダーに乗るのは1時間半ぐらいだー。
ミリアーナ : モノレールにはもう乗れーるの? 戻れーるのね?
ミリアーナ : トランポリンのトラップで虎を捕えて。
ミリアーナ : 痛っ、前! 板前っ、ここに居たまえ!
ミリアーナ : 過多な刀を買ったな? ふっ、勝ったな。
ミリアーナ : 教会との境界に行くのは今日かい? くっ、靴がくっ付いて苦痛だわ。
ミリアーナ : 裏庭には二話、庭には二話、二羽の鶏のにわかな物語がある。
ミリアーナ : 木製の木星も臭え。
ミリアーナ : 火星の歌聖が化成して化生すれば苛性だから、仮性の家政婦も火勢の加勢に貸せい。
ブライ : 前半が難解ですぞ。
ミリアーナ : 歌聖は歌の道で最も優れた人、化成は良い方に改める事、化生は形を変えて生まれる事、苛性は動物組織に激しく作用し腐食させる性質、仮性は性質や症状が真性に似ている事。全部ブライが私に教えてくれたはずだけど。
ミハリン : 以上、ミリアーナのお勉強の時間でした。
ブライ : 意味はもちろん、姫に教えた事も忘れましたじゃ…。
ジュメルダ : 説明が必要になるダジャレなど、誰も笑わなくてよ。
クリフト : ダジャレというより、国語の授業になってきましたね。
マーニャ : くーくー。
ミネア : すうすう…白馬の王子様…。
双子は寄り添って眠っている。
ミリアーナ : 立ったまま寝ないでよ、ミネア、マーニャ!
クリフト : 立ったままHしないでよ、ミリアーナ、クリフト! いいえ、起ってないと不可能ですが。…ふっ、ダジャレというのはレベルが低い。
王は無表情でいる。
ミリアーナ : (正攻法じゃ駄目みたいね。)
ジュメルダ : 言ってはならない事を言ってしまいましたわね…。
ミリアーナ : …こうなったら取って置きなんだから。(ドラパエ3を見てね。)
ミリアーナ : スッポンポンの私にスッポン料理だけど、大事なとこスッポンしちゃダメよ。
しぃ〜ん
クリフト : なにやら城中が静まり返りましたね…。
衛兵 : 「ええ、塀」の中にマイクを仕込んであり、城中に聞こえていますので。へー。
ミリアーナが戻ってきた。
ミリアーナ : あの王様は頭がおかしいのよ!
クリフト : おやおや、ダジャレの言い過ぎで、ミリアーナの口も悪くなってきましたね。
ミリアーナ : 私の多重ダジャレが通用しないなんて…。私が頑張って考えたんだから、マネしないでね。
クリフト : 3語4語に関係するダジャレには少しは驚きました。2語を引っ掛けるだけのオヤジギャグとは一線を画していましたよ。(ただ、ダジャレはダジャレに過ぎません。一流のジョークとは程遠いのです。)
ジュメルダ : ミリアーナでもダメとなると、後は…。
クリフト : そろそろ本命である僕が行って来ましょうか。寒いダジャレの連発で、誰もがゾクゾクしているはずですので。
マーニャ : アタシも一緒にね。ボケとツッコミが必要だからって感じぃ。
クリフトとマーニャは思いつく限りのブラックジョークを言った。
しかし、王様は呆れるだけだった!
クリフト : あの王はブラックが苦手なようです。
ミリアーナ : そういう人もいるわね。
クリフト : さて、僕の一流のジョークが通じない偏屈な王様となると、むしろ二流のユーモアの方がいいのかも知れませんね。
旅人 : 以前立ち寄った町に、面白い芸人が来てたんだ。パノンっていったかな。パノンならきっと王様を笑わせてくれるだろうに…。今、どこにいるんだろ?
マーニャ : 思い出してよ、オジサン!
旅人 : おおっ、その踊り子の服で思い出したぞ。名前は定かではないが「モウバラバラ」とかいう町に暫く滞在するとか言っていた。
ジュメルダとミネアは地図で真剣に探す。
ジュメルダ : バラバラだから、きっとバラバラに散らばった島の中にあるはずよ。
ミネア : モウだから、牛さんの形をしている島でしょう。…ありましたっ!
ジュメルダ : えっ? どこ?
ミネア : ケロちゃんの形をした島がありました。
ケロ : ケロケーロ。
マーニャ : もう姉さん、なにやってるの!? モンバーバラの事に決まってるでしょ?
ジュメルダ : 名前はどうでもいいから、パノンのいる町に行きましてよ。
《モンバーバラ》
マーニャ : わー、懐かしいわ。
ミネア : ケロちゃんは初めてでしたね。
ケロ : ケロケーロ。
マーニャ : ここでかなり儲けたのよね。あのお金はどこへ逝ったのかしらって感じ。
ミネア : カジノと洋服代に消えました。
《劇場》
男 : パノンさんなら、地下の控え室に座長といますよ。
《控え室》
パノン : 旅のお方ですか? 今夜、私のステージがあるので、ぜひ見に来てくださいね。
ジュメルダ : ふふん、実力を見てからでも遅くはありませんわね。
マーニャ : マッホー。(ヤッホーの代わりって感じ。)
座長 : マーニャじゃないか。で、親父さんの仇討ちは?
ミネア : 終わりました。でも、新たな目標ができ、まだ旅を続けます。
座長 : うんうん、そうかい。頑張るんだよ。
夜
《控え室》
クリフト : 貴女は踊り子なのに、純潔を貫いているようですね。
踊り子 : はい。
ミリアーナ : またナンパしてる…。
《ステージ》
裏方 : 済みません。誰か一人ステージに上がってください。
ライアン : 俺は騰がり症なので駄目だ。
ジュメルダ : ふふん、私にお任せなさい。
ジュメルダがステージに入った。
パノン : あっ、お客さん。いい所へ来てくれました。実は折り入ってお話があるんですよ。ちょっと、私の服の裾を持ってくれますか?
ジュメルダ : これでよろしくて?
パノン : そうです。ではいきますよ。お放しっ!
ジュメルダ : ほーっほほほほ。
クリフト : (これではブライにも勝てませんよ…。)
ジュメルダ : ふふん、私も貴方に話があってよ。
パノン : えっ? 私にも話があるって? 今は無理なので、明日、楽屋に来てください。
《酒場》
キリネコ : 私のおごりよー。どんどん食べてねー。
ジュメルダ : 遠慮なく、高級な料理を戴きましてよ。ほーっほほほほ。
ミリアーナ : 私は「ワインしおり」が飲みたいわ。お酒だけど、ちょっとだけ、ねっ。
クリフト : いいえ、ミリアーナ。このドリンクの方がいいでしょう。ぐっとどうぞ。
ミリアーナ : こくこく…。きゃっ、美味しぃー。もう一杯頂戴。
ミリアーナの前にもう一杯運ばれた。
ミリアーナ : ごきゅごきゅ。ぷはー、なんだか気持ちいぃ…。
クリフト : おやおや、飲み過ぎると食後の運動ができませんよ。(もちろん、裂けた時の痛みは半減するでしょうが。)
ミリアーナの顔は真っ赤になっていた。
ミリアーナ : あははは、もう最高! やい、バーテン! 私はミリアーナ姫様なるゾ! もっとドリンク持って来るがイイ!
ブライ : クリフト殿! あれはお酒ではないのか!?
クリフト : ええ、ヴァージンキラーという、破瓜を促すカクテルです。ちなみに、レディーキラーというお酒は処女でない女性に有効です。
ブライ : サントハイムでは酒は二十歳まで禁止ですじゃ!
クリフト : ええ、そのため僕は15歳を期に節酒する事にしました。
双子も酔っ払っていた。
マーニャ : 硬い事言わないの。この国では18歳からOKって感じだし。
ミネア : ちなみに私達の歳も17です。うふうふうふ…。さっ、ケロちゃんも飲むんですよ。
ケロ : ヘロヘーロ。
ライアンはトイレの帰りに迷っていた。
バニー : お兄さん、私と遊びませんか? もちろん、ニャンニャン本番OKよ。
ライアン : ややっ、この国では女子が体を売ってもいいのか…?(バトランドでは、パフパフ女でも逮捕したくらいなのに。)
バニー : そうよ。ちなみに生は2倍のお金でOKです。
…
ライアン : (ついに俺も童貞おさらばしたぞ。マキちゃん、待っててね。)
クリフト : ふぅ、女性達はみな、ヴァージンキラーで潰れたようですね。さて、誰から戴きましょうか。くっくっく。
ジュメルダ : 私は眠ってなくてよ。
クリフト : ほう、ジュメルダ殿はお酒に強いようですね。
ジュメルダ : ワインみら…どうしてないの?
ミネア : むにゃむにゃ…妖精さんの噂では人気が…むぐっ。
ジュメルダは眠っているミネアの口を塞いだ。
ジュメルダ : ふぅ、少し外の風に当たりたくてよ。
クリフト : では、僕がエスコートしましょう。
《酒場・屋上》
ジュメルダ : この町は私の育った村と丁度星の反対側なの。こんな賑やかな町じゃなくて、静かな村だったわ…。
クリフト : 確か弟や妹さんがいたとか。
ジュメルダ : ええ…みんな首を狩られて殺されたわ。今でも夢では、首と胴の分かれた弟達と妹達が出るの…。
クリフト : なんとまあ…この僕が忘れさせてあげましょう。
クリフトはジュメルダにキスしようとした。
ジュメルダ : なにするの!
バシッ
クリフトは平手を食らった。
クリフト : 済みません…。
ジュメルダ : 失礼するわ!
クリフト : (ふふっ、ヴァージンキラーを飲んで拒絶されるとは…芯の強い女性だ。なかなかこんな女性はいませんよ。)
翌日
パノン : えっ? 私について来てもらえないかですって?
ジュメルダ : 貴方にお願いするのは他でもなくてよ。
パノン : 成る程、貴女方の旅に必要な天空の兜を、スタンシアラの王が持っていると…。
ジュメルダ : ええ、その兜を手に入れるには貴方の芸が必要でしてよ。
パノン : もしや貴女方は天空の城へ! いや、おっしゃらなくても結構です。分かりました。お供いたしましょう。
《スタンシアラ》
スタンシアラ王 : よくぞ来た!
パノン : 旅芸人パノンでございます。
スタンシアラ王 : ほほう、パノンと申すのか。ワシのお触れは知っておろう。さあ、早く笑わせてくれ。どうした? 早くせぬか!
パノン : お言葉ですが王様、私には王様を笑わせる事などできません。
スタンシアラ王 : …?
パノン : ですが、私を連れて来たこの者達なら、きっと笑わせる事ができるはず! どうかこの者達に天空の兜をお与えください! この者達は世界を救い、人々が心から笑える日を取り戻してくれるでしょう。
スタンシアラ王 : うーむ…。パノンとやら! よくぞワシの心を見抜いた! ワシがこのお触れを出したのも国を明るくせんがため。お触れを出し芸人達を呼ぶ事で、少しでもこの国を明るくしようと思ったのだが…。希望を失った人々の明るさを取り戻す事はできぬ。
クリフト : ふむ、ブラックジョークじゃ通用しない理由が判明しましたね。このクリフトのジョークが劣っていたわけではないようです。
スタンシアラ王 : あい分かった。その希望をそなた達に託そう。さあ、この天空の兜を受け取るがよい。
天空の兜を手に入れた!
スタンシアラ王 : 人々が心から笑い合える日を待っておるぞ。その日が訪れるまで、ワシは今暫くお触れを出し続ける事にしよう。
ジュメルダ : 天空の兜を装備しましてよ。
…
ジュメルダは鏡を見た。
ジュメルダ : 凄くピッタリで、美しいですわ…。ただ、名前がマジックで塗り潰してあるスカートでは組み合わせが悪いようね。
ブライ : 洗濯は済んだから着替えなされ。
ジュメルダは綺麗な服に着替えた。
パノン : さて、私の役目も終わったようですね。私は私で気ままな旅を続ける事にいたしましょう。さようなら、ジュメルダ。
ジュメルダ : ええ、貴方もご機嫌よう。
パノン : 貴女方の活躍を期待していますよ。ではっ!
パノンが仲間から去っていった。
ジュメルダ : 次はどこに行こうかしら?
ライアン : 俺の故郷に天空の盾があるという噂があったはず。バトランドでどうでしょう?
ジュメルダ : よろしくてよ。
ライアン : このまま船で行くと、バトランド国内のイムルの村に到着するでしょう。
《イムルの村》
男 : イムルの村にようこそ。今、この村はおかしな夢の話で持ち切りなんです。
ライアン : どうやら、おかしな玩具の話で持ち切りではなくて、少し安心した。
男 : はぁー? ジュメルダ : ???
ライアン : こっちの話です。
戦士 : ふーむ…。誰もが同じ夢を見るとは不思議な事もあるものだな。おお、ライアン、久し振りだな。
《宿屋》
男 : ここに泊まっていると、同じ夢ばかり見るんです。ああ、気味が悪い。
クリフト : 僕もミリアーナの処女を奪う時の夢ばかり見られると嬉しいですね。何度も処女膜を破れる所なんて夢ならではです。いつも夢見ていると言えばそれまでですが。
ミリアーナ : …言ってて恥ずかしくない? 私以外に誰の突っ込みもないのは、聞いてて恥ずかしいからだと思うわ。
クリフト : 処女を奪う話で突っ込み…いやはや、参りました。
ミリアーナは顔を赤くした。
宿屋 : ウチの宿屋に泊まると、不思議な夢を見るそうなんです。お蔭でお客さんはさっぱりで…とほほ。
ライアンがクリフトにヒソヒソ話をする。
ライアン : クリフト殿、いい事を教えましょうぞ。この宿のお風呂場は覗けるのだ。
クリフト : このクリフトは覗きなど…。しかし、ジュメルダ殿の裸には興味ありますね。
ブライ : なにをコソコソと話しておるのかの?
クリフト : ミリアーナの裸を見ると言えば、ブライは黙っていないでしょう。内緒にしましょう。
ライアン : 了解。
夜
《学校》
校長 : 子供攫いの事件が終わったと思えば、今度は変な夢。いつになったら、安心して暮らせるのだろうか…。
女教師 : いつの時代でも、心配事は尽きぬ物ですわ。ねえ、旅の人。
クリフト : 夢の事件が解決しても、今度は痴漢事件が起きるそうです。この占い師の言う、妖精さんのお話だそうです。
ミネア : まあ、ホントかどうか妖精さんに訊いてみましょう。…嘘つきは覗きの始まりだそうです。
クリフト : (ぎくっ…侮れませんね。)
《大浴場》
ライアンとクリフトは宿屋の浴場を覗いていた。
クリフト : 大浴場で大欲情…ふっ、やはりダジャレというのはレベルが低い。
ライアン : まだ、誰もいないようだ。
クリフト : 間違っても見つからないようにしましょう。まずミリアーナの流星拳が飛んできて、マーニャのメラミにイオラ、ミネアのバギマを食らい、キリネコさんに破邪の筆で刺され、タオルを取って来て攻撃が遅れたジュメルダ殿のライディンでトドメを刺されるでしょう。メラゾーマ、イオナズン、バギクロス、ギガディンは来ないはずなので、我々の即死はないでしょうが。
ライアン : ややっ、女子達がやって来たぞ。
クリフト : この世の天国ですね…。ミリアーナも以前より色々な部分が成長しているようです。
キリネコ : アッ、しまったわ。白金の貞操帯を脱ぐの忘れたわ。お風呂の時くらい脱いでもいいわよねー。
クリフト : キリネコさんが、あんな物を身に着けていたなんて…。
ライアン : 俺の興奮は絶頂だが、どうやら鼻血は出ないぞ。俺が童貞ではないだけある。
クリフト : 当然でしょう。ライアン殿の歳で童貞だったら、オタクかオカマ・外井ですよ。(なお、僕は精通前に童貞でなくなったツワモノです。当時は妊娠させる心配がなく奔放でした…。)
ライアン : ミネア嬢とマーニャ嬢、双子なのに身体の発育は違うようだな。
クリフト : ロリっぽいミネア、グラマーなマーニャ、僕はどっちも愛しています。
ライアン : それにしてもジュメルダ殿のお姿は…。
クリフト : こうごうしい…僕の探す伝説の処女とは彼女なのかも知れませんね…。
ミネアは銀のタロットを使った。
ミネアは塔のカードを引いた。煌めく雷神がライアンとクリフトを襲う。
ライアンとクリフトは稲妻を食らった。
ライアン : ゲハー!! クリフト : ピキャー!!
一方その頃、ブライは下着を漁っていた。
ブライ : 誤解するんじゃないぞい。洗濯じゃよ洗濯。
深夜
《宿屋》
ジュメルダは深い眠りに就いた…。どうやら夢を見始めたようだ…。
《夢の風景》
夜
どこかの村にある塔の上には、遠くを見つめる妖精がいる。
塔の下から鋭い目の男・ピサロが現れ、笛を吹く。
すると塔の側に隠し階段が現れた。
ピサロは塔の天辺まで登る。
ピサロ : いい子にしていたか? ロザリー。
ロザリー : ピサロ様…。
ピサロ : ロザリー。私は人間を皆滅ぼす事にした。間もなく世界は裁きの炎に焼かれるだろう。私の仕事が終わるまで、ロザリー、お前はここに隠れているのだよ…。
ロザリー : お待ち下さい! ピサロ様!
ピサロは去った。
ロザリー : …。誰か…誰か…ピサロ様を止めて…。このままでは世界は滅んでしまう…。お願い…誰か受け止めて! 私の願いを…。
ジュメルダの目が覚めかかる。
ロザリー : 届いて…私のこの想い…。
翌朝
ジュメルダ : みんな! 夢を見まして?!
キリネコ : 見たわー、ロザリーとデスピサロの夢でしょ!?
クリフト : 僕も見ました。妖精が裸でなかった上、二人のセッ@スシーンもなかったので残念でしたが。
ジュメルダ : どんな意味があるのかしら?
ミリアーナは妖かしの笛を吹いた。
マーニャ : そのメロディ! …ダサい。
ミネア : 妖精さんのお話によらなくても、夢の中のメロディと同じです。
キリネコ : そうね、音源も音階も旋律も同じよー。(アハァ? いつもは横文字の私がどうして漢字なの?)
ミリアーナ : 今朝、夢で聴いたメロディを練習したの。私って素質あるでしょ?
ブライ : 流石はミリアーナ姫。
ジュメルダ : 素質…確かにつまらない事を自慢する素質はありそうね。
ミリアーナ : これをあの塔の近くで吹けば、階段が現れるんじゃないかしら? もちろん、現実にその場所があればよ。
クリフト : ふむ、サントハイムの宝物庫に妖かしの笛があったとなると、デスピサロが仕舞ったのでしょう。そして我々が手に入れた。つまり、デスピサロとミリアーナは間接キスをしたわけです。
ミリアーナ : そんな…私のファーストキス…。
クリフト : ご心配無用。ミリアーナのファーストキスは5年以上前に失っているはずです。なぜなら、ミリアーナがヒナッタとかいう侍女と昼寝している隙に、僕が奪っておいたからです。
ミリアーナ : そんなの聞いてないわー! なに考えてるのー?!
クリフト : 知りたければ、ミネアにでも聞いてください。
ミネア : その時、隣のヒナッタさんにもっとエッチな事するのに夢中だったみたいです。
クリフト : ヒナッタはその時に既に処女を失っているはずです。彼女は僕が飲ませた眠り薬でずっと眠っていたので、本人もロストヴァージンに気付いていないでしょう。
ミリアーナ : ひっどぉい!
クリフト : とにかく、その後も何度かミリアーナが眠っている隙に無断キスをしているので、ファーストなんてとんでもありません。何度も交わりまくった女が、「私は処女か?」と悩む必要などないのです。
ミリアーナ : 呆れた…。もうクリフトは信用しないんだから。
クリフト : うっ、姫に捨てられても、今の僕にはキリネコさんとジュメルダ殿がいます。僕は彼女達に奉仕します。
キリネコ : いいわよー。
ジュメルダ : 100年早くてよっ!
ミハリンが現れた。
ミハリン : ライアンはん、ご機嫌よう。
ライアン : おおっ、ミハリンか。
ミリアーナ : また会ったわね。もしかして、後をつけてない?
ミハリン : なに言うんや! ここはウチの故郷なんやで。それに、ウチが後つけてるのは、ある男の子や。
ミリアーナ : へー、どんな男の子? スライムみたいに頭が尖がった顔してるんじゃないの?
ミハリン : なんやて?! …きゃっ。
ミハリンは逃げていった。
キュリアと仮面の青騎士がいた。
キュリア : どこかで会ったような顔触れね。
ジュメルダ : ふふん、そんなくたびれた白衣と格好の悪い人形を連れて、貴女はどんな旅をしていまして?
キュリア : ふん、この世界を救うという女勇者を始末するためよ。この私の分析では生きているわ。
ジュメルダ : (うっ…。私が生きている噂なんて、どこにも流れていないはずなのに、何者?)
キリネコが機転を利かせた。
キリネコ : ハロー、この人達はみんな私が雇った使用人なのー。今は船もあるし、人数が必要なの。
キュリア : あら、随分前の商人じゃない。
キリネコ : せっかくだから、ちょっと紹介しておくわ。この人が私のツバメの男の子。私が養ってるの。
キュリア : へー、なかなかいい男じゃない。
クリフト : よろしく、処女のキュリアさん。
キュリアはクリフトに小声で言う。
キュリア : …よく判ったわね。
クリフト : ええ、僕には某所Kに電話など必要ないのです。
キリネコ : 次だけど、彼女は飾りで客寄せの女の子。
ジュメルダ : わ、私?
キリネコ : 彼女がいると男の客がやってきて、アイテムを買ってくれるって寸法。釣り餌って奴なの。
キュリア : ふっ、人の利用方法は心得ているようね。仮にも商人だけはあるわね。
キリネコ : この子は全然当たらない占い師。
ミネア : は、はい。
ミネアは苦笑いした。
キュリア : そうね、そんな非科学的な物が当たるわけがないわね。それにしても、その間抜けな蛙は笑わせてくれるわ。
キリネコ : 蛙の餌を稼ぐのが精一杯だったから、私が彼女を拾ってあげたのー。それに、もう少しで蛙が、彼女のご飯になる所だったわー。だって、この子が大きな口を開けて食べようとしたパンの中に挟まってたもの。私って、蛙の命の恩人ね。
ケロ : ゲロゲーロ!
ミネアは引きつりながら苦笑いした。
キリネコ : 他の人は炊事、洗濯、船の便所掃除をする雑用係。
マーニャ : 超ムカつくー。
ミリアーナ : ひっどーい。
ライアン : (事実だから、何も言えぬ。)
ブライ : (ワシは洗濯係で満足じゃ。)
キュリア : 確かに今はたくさんの人数を雇っているようね。
キリネコ : だからお金が必要なの。ここは何でも屋でーす。なにか買いませんか? 原子炉に使うウランがお勧めよー。
キュリア : そうね、丁度欲しかったのよ。貰っておくわ。
キリネコ : まいどありー。1グラム100Gよー。
キュリア : ちょっと待ちなさい。高いわよ!?
キリネコ : (丁度欲しかったのよ。って聞いた途端、値段は10倍になったの。)
キリネコ : こんなご時勢だからごめんなさい。それに他の町まで買いに行く手間と時間を考えると割に合うはずよー。
キュリア : 他の町までの手間と時間を考慮し、貴女から買うべき最も適当な量を計算するわ…。ふう、10グラム買わせてもらうわ。
キリネコ : ウランは売らんわ。
キュリア : えっ?
キリネコ : なんでもないわー、スタンシアラの影響よー。
キュリア : ちなみに、正式名称はウラニウムよ。
ミリアーナ : うむ、恨にっこなしね。
しーん
ブライ : 姫様、ダジャレのレベルが落ちてますぞい。「ドラパエ・ロトの伝説」の「魔法戦士S」ではあるまいし。
キュリア : ふっ、今度はラジウムとプルトニウムを仕入れておきなさい。
ミネア : 土の妖精さんのお話によると、強力な放射能を持っているようです。ウラニウムより遥かに不安定な物質です。
マーニャ : 激ヤバって感じ。
キリネコ : ノー! そんな危ない放射線物質の扱いは嫌よー。
キュリア : ふっふっふ、残念ね。この私に渡す頃には廃人になってて、タダで手に入る予定だったのに。
青騎士 : …。
ジュメルダ : ふふん、貴方は無口ね? 私の美しさの虜になったのかしら?
青騎士 : …。
キュリア : 彼は喉を怪我していて声が出せないのよ。この私の科学でも治療できないの。
クリフト : 囀りの蜜があれば出るようになるかも知れませんよ。
キュリア : そう、今度試してみるわ。
キリネコ : また会ったら何か買ってねー。
キュリア達は去った。
キリネコ : フゥ、ジュメルダさんの命を狙っているって聞いたから、作り話で誤魔化したわー。これでいいかしら?
ジュメルダ : 大変よろしくてよ。ほーっほほほほ。
ライアン : ではバトランドへ行きましょうか。
《バトランド》
ライアン : ジュメルダ殿、観光案内はこのライアンにお任せを。
クリフト : 人気の無い所に誘われないように気を付けてね。変な事されそうになったら、私の名前を大声で叫んでね。一緒に変な事するから。byミリアーナ。
ライアン : 俺はクリフトとは違い、ジュメルダ殿にそんな事はせぬぞ!
ジュメルダ : ほーっほほほほ。
《民家》
フレア : 私がこうして幸せでいられるのは、ライアン様のお蔭です。今頃、どうなさっているのかしら…?
ライアン : これはご無沙汰ですな。
フレア : ああ、ライアン様! その節はありがとうございました。今はアレクスと二人で幸せに暮らしております。相変わらず、キョイキョイやイングリモングリで夫婦生活を楽しんでいます。
ライアン : キョイキョイやイングリモングリはともかく、パフパフで喜んでもらえるのは残り数年でしょうな。
フレア : なにか言いました?
ライアン : いや、なにも。
フレアの家を出た。
男 : いやー、びっくりしました。天空の武器防具を集めて天空に昇ろうとしている人達がいるとか。
爺 : 知っておるか? 牢屋の鉄格子さえも開く鍵の事を? 噂では、その鍵はどこかのお城の女王様が持っているらしい。
ジュメルダ : 女王様だなんて、未来の私の事かしら? ほーっほほほほ。
《バトランド城内》
女 : もしやライアン様のお仲間では? ご活躍をお祈りしているとお伝えくださいまし…ぽっ。
ライアン : 伝えなくとも、ここにいますぞ。
女 : ああ、ライアン様! ご無事で何よりでございます。
ライアン : お、お嬢さん、今度二人だけで会いませんか?(おおっ、童貞でなくなって自信がついたぞ。)
女 : は、はい。私の部屋に来てください。
ライアン : では、今夜、喜んで。
ミリアーナ : …なんだか、やってる事がクリフトと同じみたい。
マーニャ : 男ってみんなこうだよー。
商人 : 売りに出されていた黄金の腕輪というのが魔物達に奪われたとか…。でも、あんな物を盗んでどうしようというのでしょうね?
クリフト : 魔物達に渡ってしまったのですか…。これはミリアーナの処女膜の2枚や3枚では済みませんね。
マーニャ : へー、お姫様となれば処女膜が3つもあるんだ。
クリフト : 再生手術をすればいくつも用意できます。もちろん、擦り減って跡形もなくなれば再生不能でしょうが。
ミリアーナ : 二人でそんな風にスタンシアラ王の前で喋ってたのね。国民を明るくしようとしていた王が笑うはずもないわ。
《城の一室》
爺 : ふむ、判ったぞ。地獄の帝王とは究極の進化を遂げた怪物らしい。しかし、龍の神様があまりの凄さに驚き、地底に封じ込めたとある。その地獄の帝王が復活するそうじゃ。この事を龍の神様に早く知らせなければ!
男 : でもどうやって龍の神様に会えばいいのでしょうか? 第一、神様だから、わざわざ知らせに行かなくても、もう知ってるんじゃないかなあ。
《王の間》
大臣 : ガーデンブルグのお城は岩山の上にあり、洞窟で通じていたそうじゃ。しかし、火山の爆発で洞窟も塞がってしまった。マグマの杖でもあれば岩山を溶かせるかも知れぬが…。
ミネア : うふふ。
大臣 : なんと、もう持っているのか!? 流石じゃのう、あっぱれあっぱれ。
バトランド王 : おお、ライアン。よくぞ戻った。
ライアン : 勇者殿に会えました! ここにいる美しい娘さんです。
バトランド王 : そうか、勇者殿に会えたのだな。あっぱれあっぱれ。
ジュメルダ : 天空の盾はどこでして?
バトランド王 : 実は最近判った事じゃが、この城にはかつて天空の盾があったそうじゃ。しかし、ワシの爺様の時、ガーデンブルグの女王に上げてしまったらしい。
ジュメルダ : ほーっほほほほ、やっぱり、男は貢ぐ必要があってよ。
バトランド王 : ガーデンブルグは東の山奥にそびえる女だけが住むお城。爺様のスケベ心には参ってしまうわい。
クリフト : ふむ、女だけの国といっても子種は必要。貢ぎ物と子種を得るとは、大した国です。
バトランド王 : そうなんじゃ、公には出ぬが、ワシと前の女王はまたイトコになるはずじゃ。
夜
ジュメルダは故郷の方角である南を見ていた。
ジュメルダ : あの山の向こうは私の故郷…。もうすぐ1年が経とうとしているのね…。
翌日
ガーデンブルグに続く道を馬車が行く。前方には険しい岩山が見える。
ブライ : 険しい山じゃ…かなりの体力が必要じゃの。
マーニャ : 岩山の高山ね。
ミネア : 鉱山でも甲山でもないようですね。
マーニャ : もう、そのネタ古いって。
ジュメルダ : 私は常に馬車の中にいる事にしましてよ。ライアンとミリアーナは体力があるから、馬車の外を専門にお願いしますわ。他の人は交代でよろしくて?
ライアン : 承知した。
ミリアーナ : えー!?
パーティーは険しい岩山を登る。
モンスターが現れた。
ミネアは銀のタロットを使った。
ミネアは月のカードを引いた。幻が敵を包む。
ミネア : モンスター全体にマヌーサです。
…
岩山の道は途中で塞がっていた。
ミリアーナ : ここが塞がった場所ね。
ミネア : マグマの杖を使います。
ゴゴゴゴゴ…。
マグマの杖から飛び出す溶岩で崩れた岩が融け、ガーデンブルグへの道が開けた。
《ガーデンブルグ》
クリフト : 女性の国ガーデンブルグ…確かに女性の匂いが充満しています。
マーニャ : げー、女臭っ。アタシこの匂い嫌い。
ミリアーナ : 私も好きじゃないなぁ…。
クリフト : 女性のフェロモンですから、女性達が好む香気ではありませんね。一方、ライアンさんの体はモロに反応しているようです。
ライアン : ややっ、これは失礼。
ライアンは股間を押さえた。
女兵士 : ガーデンブルグのお城にようこそ。
女兵士 : ここは女だけの住むお城。女王様はとても美しいお方ですわ。
ライアン : こんにちは。
女兵士 : ごくっ…オトコ…今は勤務中…くっ。
少女 : あらっ、旅の人ね。という事は道が通じたわけ? ああ、よかった。オトコが来なくて寂しかった所なの。
旅の男が現れた。岩山を登ってきただけあり体格はいい。
男X : やったっ、ついにガーデンブルグにっ。
クリフト : なにしに来たのですか? 大体予想はできますが。
男X : へっへっへ、ここの女達に子種を蒔いてやるのさ。貢ぎ物にひのき棒を上げるだけでやらせてくれる上、後腐れがなく、できた子供を認知しなくても済むって話だし。
男はひのき棒をたくさん背負っていた。
キリネコ : ワーオ、20本もあるわ。程々にしてねー。
男X : 2週間滞在で20本使うつもりだ。つまり、1日1本以上は使わないとな。へっへっへ。
クリフト : 後で僕も参加します。僕は処女がいいので、君は処女でない女へ蒔いておいてください。
男X : いいぜ。俺は処女が面倒だしな。
少女 : うふっ、私はこう見えても非処女よ。
男X : 今日は疲れてるから明日からにしようと思ったが…。へっへっへ、ベッドのある所へ行こうか…。
二人は去った。
女 : この険しい山を登って来る男なら、たまに迎え入れる事もあります。もちろん、国民権は与えず、用が済めば出ていってもらいます。
ジュメルダ : 用って?
女 : 子作りです。
ジュメルダ : んまあ…。
ミリアーナ : 子供って男の子の場合もあるでしょ? どうするの?
女 : 私達の遺伝子は女が15、男が1の割合で生まれるようになっています。仮にこの国の女が男を産んだ場合は、バスケットに入れて川に流します。
ミリアーナ : ええっ!?
女 : 別に殺すわけではありません。下流の村の人が拾って育ててくれるはずです。運が良ければの話ですが。
シスター : 私は全てを神に奉げ、教えを説いてきました。それを女王様に認められ、ブロンズの十字架を戴いたのです。大切な宝物ですわ。
女戦士 : 守りを固める我らアマゾネス戦士は、オトコなどに負けはせぬぞ!
商人の男 : 火山の爆発で帰れなくなってしまって…え! 道が通じた? うーむ、嬉しいような残念のような…。
少女 : いよいよ、地獄の帝王が復活するそうよ。だから私と子作りしましょ。アタシもう14歳よ。
クリフト : ええ、女王にアイテムを戴いてからじっくりと。
ミリアーナ : クリフトって少女趣味なの?
クリフト : 処女ならば少女から婦人まで幅広くターゲットとします。僕はもうすぐ二十歳とはいえ、14歳の彼女と歳が大きく離れているわけではありません。よって、少女趣味という言葉はどうかと思います。第一、僕が初心者の頃の相手は、もっと幼い少女の事もありました。僕自身が幼いので不自然ではありません。
少女 : 地獄の帝王ってオトコよね。だったら女の子には甘いんじゃないかなあ?
ジュメルダ : ふふん、私の美貌が通用するかも知れなくてよ。美しさはパワーね。
女兵士 : 私はどんな男であれ、やっぱり強い男が好きだ。もちろん、セッ@スがな。
クリフト : 後程、寝室に伺わせて戴きます。
女兵士 : よし、友達を呼んで待っているぞ。
《牢屋》
男が捕まっている。
男A : 信じてくれ、俺は下着なんか盗っちゃいねえ!
男B : 女兵士と喧嘩して負けてしまったなんて…。人に言えないなあ。
《図書館》
侍女 : 古い話だけどね。今の女王様のお婆様がまだ若かった時、バトランドから天空の盾というのを貰ったそうよ。その時、一ヶ月毎日続けて子作りに励んだの。また当時のバトランド王は、腰を患ってお亡くなりになったとか。
女学者 : 地獄の帝王について、色んな噂話をまとめている所です。
ジュメルダ : 聞かせていただけるかしら?
女学者 : 地獄の帝王の復活、そしてそれを倒すべき勇者が育っているという予言。天空には龍の神様がいる。そしてブランカの国では、天空から舞い降りた娘が赤ちゃんを何人も産んだとか…。
ジュメルダ : 私も全ての噂を耳にしましてよ。
女学者 : もう少しで、これらの話がまとまりそうなのですが…。まとまった暁には、私も赤ちゃんを何人も産みたいと思います。
《王族のエリア》
侍女 : ここは女王様の衣装部屋。素敵なお洋服ばかりだから、汚い手で触っちゃダメよ。
ジュメルダ : どこぞのお姫様は手を洗ってらっしゃい。
ミリアーナ : 一体誰の事よ!?
ジュメルダ : ほーっほほほほ。
《女王の間》
側近 : 女王様はとても厳しいお方。くれぐれも粗相のないように。
30代前半の女がいる。ガーデンブルグの女王である。
女王 : 旅の者ですね。この国がこうしてあるのは、外からのいざこざをあえて断ち切ってきたからこそ。早々にこの国を出てゆきなさい。
ジュメルダ達は下がった。
ジュメルダ : 天空の盾はおろか、なにもいただけなくてよ。
ブライ : (スゥハー、若い女子のフェロモンだけはいただいているぞい。)
クリフト : 暫く滞在しましょう。このクリフトには色々やる事もありますし。
《シスターの部屋》
男がタンスを漁っていた。
男 : やあ、こんにちは! タンスの中を調べて御覧なさい。面白い物が入っていますよ。
ブライ : バイ@付パンチーじゃろうか?
男 : はっはっは。
男は去った。
ジュメルダはタンスの中を調べた。
特に何も見つからなかった。
クリフト : みんなで手分けして探しましょう。僕はこの盗賊の鍵で、この部屋中の鍵を開けておきますので。
…
ブライ : ブラヂャーとパンチーは見つかったぞい。だけど誰のか判らん内は要らんぞい。
部屋の主であるシスターが現れた。
シスター : あ! 泥棒! 誰か! 誰か来て!
女兵士が続々と現れた。
女兵士 : お城の中で盗みを働くとは不届きな! もはや逃げられはせぬ! さあ、来るのだっ!
クリフト : 馬鹿な…導かれし者達はタンスを漁っても無罪のはずなのに。
マーニャ : かなり派手に部屋を荒らしたけどね。
女兵士 : ここは女だけのガーデンブルグ、他の国はいざ知らず、ここでは通用せん!
ミリアーナ : それはあんまり関係ないような…。
ミネア : 占いによると、この後は…もう言わなくてもいいですね。
女兵士 : そうさ、逮捕して牢屋にぶち込まれるのさ。
女兵士 : ややっ、このシジイは女子の下着を盗んでいやがった。この国ではオトコが女子の下着を盗むとチョン切りの刑なのだ。
マーニャ : チョン切りの刑ってもしかして…。
クリフト : ええ、そうでしょう。まあ既に女性を妊娠させる能力はないと思いますが。
ブライ : ワシはまだまだ現役じゃ! 閏年{うるうどし}に1回はやっとるぞ! お助けてあれー!
全員が地下牢に連行された。
《地下牢》
女兵士 : ジジイだけは、別の牢屋だ!
ブライ : ひえー! 姫様ー!
ミリアーナ : ブライー!
…
クリフト : ううっ。今頃この国の処女達に、僕の熱い子種を魚類のように蒔き散らしているはずなのに…なんという事かっ。
ミリアーナ : 余程、残念みたいね…。クリフトの涙なんて久し振りに見たわ。
他の牢屋では男達が鎖に繋がれている
男 : 助けてくれー、女に犯されるー。
ミリアーナ : なーにあれ?
女兵士 : 逃げ出そうとしたオトコを飼っているのさ。せめて我々5千人を妊娠させるまでは逃がすわけにはいかぬ。もちろん私も使わせてもらっている。
ミリアーナ : 女だけの国なのに、ちゃんと男がいるのね。
女兵士 : ああ、国民80万人はみな女だが、国内には奴隷の男が20人いる。その内、10人は女王様や側近の物で、庶民の管轄ではない。
クリフト : 10人ではとても80万人の相手はできそうにありませんね。このクリフトの最高記録、1日10人を続けられたとしても、1年で3600人。いやはや…。
女兵士 : 1日10人? くはは、この国の常識には2桁足らぬぞ。1人1回やればいいってものではない。妊娠させる必要があるからね。
男 : 助けてくれー、女に犯されるー。げへへへへ…。
男は泡を吹いた。
女兵士 : ふふふ…故に男はこのザマなのだ。奴隷にはあの通り死にかけが多いから、補充が必要だ。お前もやってくれれば、いいのだがな。
クリフト : 僕ですか?
女兵士 : 子作りが得意そうな顔をしてるじゃないか。1日数千人は相手できそうだな。
クリフト : 最初の数十人はいいとしても…このクリフトも恐怖を感じます。
別の女兵士が現れた。
女兵士 : 出なさい。女王様がお呼びです。
女王の部屋へ向かう途中…。
部屋から裸の男が飛び出した。
マーニャ : あっ、処女以外をどうこう言っていた旅人って感じ。
男X : 助けてくれー! もう出ないー。
女A : まだ36人目よー。
女B : それに1人5回はやってもらわないとねー。
男は女達に取り押さえられ、もがいて逃げ出そうとする。
女C : あんた、私達から逃げられると思ってるー?
男X : さっき、血が出て来た、もう嫌だー!
女D : 血が出て来ても、精細胞が1つでも混じっていれば出させるわ!!
女E : 男なら血液細胞で妊娠させなさーい!!
女F : 血すら出なくなるまで@精させるわー!!
クリフト : 既に射@ではなく、射血のような…。
男X : ひえー!!!
女達が100人くらいいる部屋に、男は引き摺り入れられた。
キリネコ : アハ…ひのき棒、全然足りなかったみたいねー。
ミネア : 妖精さんによると、逆に1本も使う必要がなかったそうです。
マーニャ : 仮にあの部屋を逃げられても、脱走罪で牢屋に閉じ込められ、今度は女兵士達にの餌食になるだけって感じ。
ライアン : こ、ここにいると女性恐怖症になりそうだ。早く出たいものだ。
クリフト : 女性恐怖症で済めばいいですが…。
ジュメルダ : ほーっほほほほ、私も国を作るとしたらこんな国がよくってよっ!
クリフト : ご冗談を…。
女兵士 : お前達は容疑者だという事を忘れるな!
《女王の間》
女王 : わたくしはこの国の女王。罪を犯した者を裁かねばなりません。申し立てによれば、そなた達がシスターのブロンズの十字架を盗み出したそうですね。この申し立てに間違いはありませんか?
ジュメルダ : 違ってよ!
女王 : しかし、シスターはそなた達が盗んでいる所を見たと言っていますが…。それでも違うと言い張るのですか?
ミリアーナ : 違うわ!
女王 : だとすると、ブロンズの十字架を盗み出したのは誰なのでしょうか?
ジュメルダ : 他の人でしてよ。
女王 : もし濡れ衣であるならば、そなた達に本当の犯人を見つける機会を与えましょう。ただし、それまで、その2人の若い男を預からせてもらいます。
クリフト : うぐっ。
ライアン : うぬっ。
女王 : 兵士! この2人を特別子作り室の中に!
男2人は連行された。
女王 : 私はそなた達を信じて本当の犯人を探す機会を与えました。わたくしが騙されていない事を祈っています。さあ、お行きなさい。
シスター : あのブロンズの十字架は私の宝物です。どうか返してください!
ジュメルダ : 私達ではなくてよ。犯人を捕まえてくるから、待ってらっしゃい。
シスター : 分かりました。
女 : 犯人が隠れそうな所? そうね、私だったら洞窟にでも隠れるかねっ。
一方、ライアンとクリフトは…。
連行されている2人に侍女が話し掛けて来た。
侍女 : 女王様はきつい事をおっしゃっていても、ホントは優しいお方なんだよ。女王様なんかに生まれなきゃ、普通の娘さんでいられたろうに。お気の毒だよ全く。
クリフト : 普通の娘さんが既に異常だと思いますが…。
《特別子作り室》
厳重な鍵の部屋に、100人以上の女がいた。
クリフト : ぼ、僕は処女しか抱きたくありません。それがポリシーなのです。
女A : 心配無用。ここにいるのはみな処女なり。ちなみに私もだ。お相手願う。
ライアン : お、俺は非処女しか抱きたくありません。それがポリシーなのです。
クリフト : 初耳ですよ!? もしかして、単に彼女達を目の当たりにして怖じ気づいた出任せだとか?
女B : うふっ、大丈夫よ。私がリードしてあげるから。
ライアン : なにやら意味不明だが、絶体絶命のようだ。
女C : 私達のグループが済んでも、まだ次々と来るから頑張ってね。
クリフト : …血が出て来ない内に、ジュメルダ殿が戻る事を祈るだけです。
ジュメルダ率いる女の子達は、南にある洞窟へ向かう。
《盗賊の洞窟》
踊る宝石が現れた。
マーニャ : お金をいっぱい持ってるって感じ。
ミネアは銀のタロットを使った。
ミネアは正義は星のカードを引いた。正義の光が眩しく敵を照らす。
踊る宝石はニフラムで消え去った。
キリネコ : オゥノー!
洞窟に家具を持ち込み、ベッドで寝ている男がいた。
ジュメルダ : あの男は!
ミリアーナ : 私達が来る前にシスターの部屋にいて、私達を騙した男ね。
盗賊バコタはよく眠っているようだ。
胸にブロンズの十字架を抱いている!
男は目を覚ました。
バコタ : やや! 貴女達は! おっと、捕まるわけにはいきませんね!
ミリアーナ : 逃がさないわっ!
ミリアーナは素早く道を塞いだ。
バコタ : くそっ!
盗賊バコタは襲いかかってきた。
ジュメルダ : うっ、モンスターでもないのにかなり強くてよ。
…
倒した。
ジュメルダ : でも私の美貌のパワーには平伏すのね。ほーっほほほほ。
バコタ : 私が悪うございました! どうかお許しください!
ガーデンブルグの女兵士が現れた。
女兵士 : ジュメルダ殿、お見事! 女王様の命令で貴女達をつけて来たのです。もし、困っているようなら力になってあげなさいと。ともかく、この者は私が一足先にお城へ連れて帰ります。恐らく1万人を妊娠させるまで子作りの刑となるでしょう。
ミリアーナ : あの人、強かったしぃ、1万人でも可能かも…。
女兵士 : ジュメルダ殿も早くお城にお戻りください。では!
《ガーデンブルグ》
女王 : おお! ジュメルダ。本当に犯人を見つけましたね! 先程戻った兵士から話は全て聞きました。さあ、この鍵で仲間を出してあげなさい。
ジュメルダは最期の鍵を受け取った。しかしすぐにミリアーナが取った。
ミリアーナ : 私が二人を連れてくるわ。
女王 : そして、この城の地下にある天空の盾も差し上げましょう。
ジュメルダ : ええ、遠慮なく戴きましてよ。
女王 : あれから城の者に聞いたのですが、そなた達は地獄の帝王を倒すために旅をしているとか。そう言えばここから南、ロザリーヒルにはかつて魔族が住んでいたそうです。何か判るかも知れません。行ってみるといいでしょう。
側近 : 実は私は初めから貴女達を信じていました。目を見れば分かります。ただ、男達がどうしても欲しかったので黙っていました。私もようやく女に…ぽっ。
ミリアーナに続き、クリフトとライアンが現れた。
クリフト : はあ、やっと出られました。1日の最高記録が41人と大幅に記録更新、3日で103人の処女と交わるとは、このクリフトも思いもよりませんでした。暫くはプチュッという音と流れ出る赤い液体が頭から離れないでしょう。
キリネコ : アハ…。
ミリアーナ : 女王、ブライはどうなったのですか?
衛兵 : どうやら、ブライという老人の持ち物から発見された下着はガーデンブルグの女性の物ではなく、キリネコ、マーニャ、ミネアという人の下着だったので、無罪放免となるようです。
ミリアーナ : ほっ、良かったわ。
キリネコ : 全然良くないわー!
ブライが現れた。
ブライ : 姫様ー。
ブライはミリアーナにしがみ付く。
ブライ : ワシはワシは…。
ミリアーナ : こら、いい歳して泣かないの。
ライアン : 余程怖い目に遭ったのでしょう。人間は怖い目に遭うと、時に子供返りを行うそうです。
兵隊を連れた姫2人が現れた。
ヨーコ : ただいま、お母様。
ケーコ : ただいま帰りましたなのだ。
女王 : わたくしの娘、ヨーコとケーコです。ヨーコはわたくしが15の時に生んだので、もう17歳です。
ヨーコ : はじめまして、ヨーコ・ガーデンブルグです。
クリフト : 美しい姫です…。(処女ですが、ここではもう女性に関わりたくありません。)
ケーコ : ケーコ・ガーデンブルグなのだ。今度の男もケーコの奴隷にしがいがありそうなのだ。
クリフト : (こっちはじゃじゃ馬でしょうか…。)
ミリアーナ : クリフト達を子作りの材料にする気ですか?
女王 : 娘達には童貞を与えようと考えています。そなたらの中に童貞はいないようなので関係ありません。
ケーコ : ロボットの女と一緒にいた童貞を捕まえようとしたが、逃げられたのだ。人体改造した咲之進を倒すとは驚いたのだ。結局、奴のマスクを奪っただけだったのだ。
エミン : ウォーウォー、マスク狩りしたのはユミだよー。
ケーコ : 一般兵士は黙っているのだ。
ヨーコ : あの童貞は顔にいくつか傷がありましたが、童貞は童貞…。やっと子供を授かる儀式を行えると思ったのに残念です。
ミリアーナ : ジュメルダ、天空の盾を貰って、この国を出ましょ。(この国は絶対に変よ。)
ジュメルダ : そうね。
《地下宝物庫》
天空の盾を手に入れた。
ジュメルダ : ふふん、天空の盾も私の腕にピッタリでしてよ。
マーニャ : じゃ、次は女王様の言ってたロザリーヒルに行くって感じ。
ミリアーナ : ロザリー…夢の中に出て来た妖精もロザリーだったわよね。
ジュメルダ : その前にどこかを観光したくてよ。
キリネコ : それじゃー、リバーサイドへ行くわよー。あそこは景気が良くて、色々な物を売り買いできるしねー。
ジュメルダ : よろしくてよ。
中継地点であるエンドールに到着した。
《エンドール》
はぐれメタルの鎧が売っていた。
ジュメルダ : 高くてよ…。
キリネコ : クリフト君には私が買ってあげるわー。
クリフト : ありがとうございます。
夜
ジュメルダは夜の新婚さんが気になって散歩していた。
《王族の寝室》
リック : モニカ…愛してるよ…ぐうぐう…。
モニカ : リック…貴方のは絶対に小さくはない、絶対に…。
隣の部屋には王がいた。ベッドもないようだ。
エンドール王 : わっはっはっ。こんなに早く姫が結婚するとは思わなかったわい。ワシの寝るとこがなくなってしまったのじゃよ。わっはっはっ。
翌日
キリネコ : 船に物資も補充したし、リバーサイドへ行くわよー。
《リバーサイド》
船に乗った人がいる。
村人 : ようこそ、河の村リバーサイドへ。
立て札を読んだ。
「ガスの壺求む! 道具屋」
道具屋 : いらっしゃい! 空飛ぶ乗り物は要らんかな?
ジュメルダ : いただきたくてよ。
道具屋 : と言いたい所だが、実はまだ完成していないんだ。
ジュメルダ : んまぁ…。
道具屋 : 空気より軽いガスがあれば飛べるはずなんだがなあ…。
男 : その昔、人も乗り物を使い、空を飛んでいました。しかし、地獄の帝王がその乗り物の源を奪っていったと伝えられています。多分、地獄の帝王と共に地の底に封じ込まれたのでしょう。
《武器屋》
キリネコ : ジュメルダさん、貴女は私達のリーダーだから装備を固めて欲しいわー。
ライアン : ドラゴンキラー、ドラゴンケーコルがお勧めですぞ。
ジュメルダ : ドラゴンの武器…美しいという言葉は当てはまらないような気がしましてよ。
クリフト : 貴女の美貌なら、なんでも見栄えするでしょう。
ジュメルダ : そうね、とこぞの姫のようにドレスで誤魔化すわけでもありませんし、私が装備すれば何でも輝きますわね。ほーっほほほほ。
ミリアーナ : どこぞの姫って…。
ミネア : 妖精さんのお話によると、サントハイムという国の姫だそうです。
マーニャ : 本人は気付いてるって。
女 : あたしゃ、見てしまったんだよ! この河を上った所に大きな像が立っているんだけど、その像が歩く所を!
シスター : この島には魔物達のお城があるそうです。しかし、それを確かめに行った人は、誰一人帰っては来ません。
キリネコ : 天空のアイテムをもっと集めてから行ってみましょー。
キュリアと青騎士がいた。
キュリア : あら、また会ったわね。
ジュメルダ : あーら、巨大人形に随分傷がついてるのね。
キュリア : 仕方ないわ。この前行った国で、彼を奪われそうになったから戦ったのよ。
別のマスクを着けた青騎士がいた。青騎士はおかしな声で喋る。
青騎士 : あの時は捕まっで食べられるがど思いまじだ。
ジュメルダ : ふふん、声は出るようになったのね。まだガラガラ声のようだけど。
キュリア : 囀りの蜜とやらが効いたのよ。ただ、声帯がめちゃめちゃになっていたから、完全には治らなかったわ。
ミリアーナ : どうしてマスクを着けているの?
青騎士 : ぞれば…。
キュリア : 顔に傷があるのよ。
クリフト : 顔に傷がある青騎士の彼は、キュリアさんの彼氏ですか?
キュリア : 彼はこの私の護衛に過ぎないわ。剣術と魔法は使えるみたいで、この私の護衛にする事にしたのよ。
青騎士はジュメルダに見取れていた。
青騎士 : ぽー。
ジュメルダ : ふふん、どうしまして?
青騎士 : いえ、貴女があまりにも…。
ジュメルダ : 美し過ぎると言いたいのね?
青騎士 : は、はい…。
ジュメルダ : ほーっほほほほ、私のしもべになりたいならいつでも言いなさい。
キュリア : 有用人材の引き抜きはお断りよ!
ジュメルダ : さて、お風呂に入りましてよ。
《女湯》
ミリアーナ : 川がお風呂になっているのね。あっ、ミハリンだわ。
裸体のミハリンはジュメルダに近づく。
ミハリン : なあアンタ、さっき、アタシのブル君を誘惑したやろ?
ジュメルダ : ブル君?
ミハリン : 青い鎧の男の子や。
ジュメルダ : ふふん、既に私の虜でしてよ。
ミハリン : そんなの許さへん! ウチの卵は彼に受精させるんや。
ミリアーナ : ふーん、ミハリンが追いかけているのはブル君なのね。顔は判らないけど、確かに背も高くて強そうだわ。
ミハリン : ウチは顔を見た事あるで。それより、体当たりしたんやけど返事もせんのが気になるんや。
ミリアーナ : それは声が出なかったからだわ。今は出るはずよ。
《大浴場》
ライアン : なんと、ここは川がお風呂か。
クリフト : 混浴ではなくて残念です。
青騎士 : ふぅ…。
ブライ : お風呂の時くらいマスクを取ってはどうじゃの?
青騎士 : ええ、寝る時にも取ってますし。
青騎士はマスクを取った。
クリフト : (ふむ、傷がなければなかなかハンサムですね。あまり見ると気にするからやめましょう。)
青騎士は服を脱いだ。
ライアン : ややっ、全身にも深い傷跡があるようだな。このライアンにも少しはあるが。
青騎士 : 僕は全身傷だらけで血まみれで倒れていた所を、キュリア様に拾われました。意識を取り戻した頃には、記憶も失っていました。
クリフト : くっくっく、童貞の上、記憶喪失で右も左も分からないというわけでしたか。女性の抱き方も忘れてしまっているでしょう。よし、僕が思い出させて上げましょう。これをこうやって女性の…。
…
青騎士 : そうだったのですか! そうやって子供を作るのですか!
クリフト : 僕と行動を共にしている彼女達は僕の物ですから、手を出さないでくださいね。
青騎士 : はい、確かにあんな破廉恥なマネはなかなかできません。(特にあの美しいジュメルダという女性には…。)
風呂を済ませた青騎士は再び鎧とマスクに身を包んだ。
風呂上がりの艶やかなジュメルダが現れる。
ジュメルダ : あーら、貴方もお上がり?
青騎士 : い、色っぽい…。
ブゥ
青騎士は鼻血を出した。
ライアン : ややっ、いくらジュメルダ殿が美しいとはいえ、肌を見ただけで鼻血を出すとは。さあ、このマキちゃんティッシュで拭きたまえ。
ジュメルダ : ほーっほほほほ、今度の私の虜はウブなようね。
キリネコ : なにか冷たい物でも飲みましょー。
ジュメルダ : 私はドリンクではなく、メロンが良くてよ。
青騎士 : メロン…どんな物かは知りませんが、僕もジュメルダさんと同じ物が欲しいです。
キリネコ : オゥ、メロンを頼むのは勝手だけど、請求書はキュリアさんに回すわよー。
青騎士 : 一緒に食べても構いませんか?
ジュメルダ : 構わないけど、私の前で食べるならば、ティッシュをマスクに挟んだままでは遠慮してもらいましてよ。
ジュメルダと青騎士の前には赤肉メロンが運ばれてきた。
クリフト : おやっ、マスクメロンではないようですね。赤肉メロンも高級には違いありませんが。
ジュメルダ : マスクメロンもいいけれど、私の故郷では赤肉メロンの栽培がほとんどでしたの。
青騎士はメロンを食べる。
青騎士 : 美味しい…それになんだか懐かしい味がする。
ジュメルダ : 私も懐かしくてよ。私達、気が合うようね。
キュリア : 引き抜きはお断りよ。
ミハリンが遠くから見ていた。
ミハリン : 離れんかい、くぅー。
夜
シスター : 古い書物によると、空飛ぶ乗り物の源は固い壺に入っていたとか…。
女 : 空飛ぶ乗り物なんて本当にできるのかしら…?
道具屋 : くそー! 空気より軽いガスがあれば空を飛べるはずなのに…。
翌日
ジュメルダ : 次はどこだったかしら?
ミリアーナ : ロザリーヒルよ、きっとなにかがあるはず…。
《ロザリーヒル》
ホビット : ここはロザリーヒル、ワシらホビット族が住む村だよ。
ホビット : この村にはロザリーというエルフが住んでおった。エルフのロザリーの流す涙はアクアマリン、血はルビーとなってのう。だから悪い人間に狙われ、いつもいじめられ体を傷つけられて、アクアマリンの涙とルビーの血を流しておったんじゃ。
クリフト : さしずめ、ロザリーの愛蜜の宝石はトパーズで、破瓜血はスタールビーという所でしょうか…。
魔物 : うおーん、うおーん。可哀想なロザリー。もしピサロ様が助けなきゃ、きっと人間達にいじめ殺されてたよ。
四方にそれぞれ道具屋、武器屋、防具屋、教会の看板を出し、一人の老人が切り盛りしていた。
ホビット : この間、人間の爺さんがやってきてこの村で店を始めたんだ。全く、人間って奴は商売がうまいよな。
キリネコ : ハーイ、ここは何でも屋です。
ホビット : あんたも人間だったな…。
戦士 : 俺は宝石を体から流すというエルフを探してやってきたのだ。もしそのエルフを捕まえる事ができたら、きっと大金持ちになれるぞ!
ホビット : 地獄の帝王が復活すると、ワシらホビットも滅ぼされるかのう。心配だのう…。
子供 : 嘘じゃないよ。ホントだよ。夜になると、あの塔の窓から綺麗なお姉ちゃんが顔を出すんだ!
塔を目の前にした。
ジュメルダ : どこかで見たような…太陽が眩しくてよく判りませんわ。
《塔の教会》
シスター : ここはホビットと動物達の教会。貴女達、人間の来る所ではありません。立ち去りなさい。
馬 : 心配しなくても、ピサロ様がうまくやってくれるよ。ヒヒーン!
犬 : わんわん! ボク、ピサロ様に頭を良くしてもらったんだ。人間の言葉だって喋れるよ!
猫 : にゃあにゃあ! ピサロ様に感謝しなくちゃ。これもみんな進化の秘法のお蔭だにゃん。
ミネア : まあ、ケロちゃんも喋れるようになるでしょうか?
ケロ : ケロケーロ。
地下に降りた。
ホビット : この塔はピサロ様が造った物だ。あのお方は塔のどこかに隠し部屋を造ったらしい。そして、そこに大切な物を隠しておるという噂だよ。
夜
シスター : かつてこの村にピサロという魔族の若者が住んでいました。世界を支配するなどという野望を抱いて村を出て行きましたが、そのピサロもロザリーにだけは優しい笑顔を見せていたものです。
パーティーは塔を見た。
ミリアーナ : この風景! イムルの村のあの夢と同じだわ!
クリフト : 昼間は気になっただけですが、夜になると判りましたね。
窓からは妖精が顔を出していた。
ミリアーナが妖かしの笛を吹くと、隠し階段が現れた。
ジュメルダ : 夢と同じ…。
パーティーは塔をどんどん登った。そして最上階に到着した。
ミリアーナ : 魔物よっ。
ピサロナイト : ここを通すわけにはいかぬ! 始末してくれるわっ!
…
倒して静寂の玉を手に入れた。
ミネア : まあ、失った玉が戻ってきました。
マーニャ : キングレオに取られたんだったけ。
最上階の部屋の中に入る。
スライム : ロザリーちゃんをいじめたら承知しないよっ!
ジュメルダ : いじめるなんて、とんでもありませんわ。私は心優しい人間でしてよ。最初にどこぞの姫の顔を見たのが間違いだったみたいね。私の顔を見ればいじめに来たわけではない事がお判りになって?
ミリアーナ : どこぞの姫って…。顔の迫力なら、ジュメルダの方が素質あるのに…。
スライム : いじめに来たんじゃないの? だったら、いい事を教えてあげる。エンドールの南西の岬の王家の墓には変化の杖があるらしいよ。杖を使えば怪物のお城にも入り込めるんじゃないかな。
窓際には遠くを見つめるロザリーがいた。
クリフト : エルフなのに服を着ているのですね。
ロザリー : はい、ピサロ様が着せてくださいました。
クリフト : 男は脱がす為に女に服をプレゼントする物だとは知っていますか?
ミリアーナ : 変な事言ってないで、彼女の話を聞きましょ。
ロザリー : 世界が魔物達によって滅ぼされようとしているのです。魔物達を操っている者の名前はピサロ。今はデスピサロと名乗り、進化の秘法で更に恐ろしい存在になろうとしています。お願いです! ピサロ様の…いいえ、デスピサロの野望を打ち砕いてください。私はあの方にこれ以上罪を重ねさせたくありません。たとえ、それがあの人の命を奪う事になろうとも…。うっう…。
ジュメルダ : 泣きたいのはこっちだわ、ぐすっ…。デスピサロのせいで、私の弟や妹達は…。
ジュメルダは半泣きになった。
ロザリー : ごめんなさい…しくしく…。
ポロポロとアクアマリンが流れた。
キリネコ : ワーオ、これどうすればいいの?
ロザリー : ご自由に持っていってください。
しかしアクアマリンの涙は音もなく崩れ去った。
キリネコ : ノー! どうしてー?!
ミネア : 妖精さんのお話しによると、売ってお金を儲けても悪人と同じですし、役に立たないアイテムを増やすのもリソースの無駄なので崩れるそうです。
ジュメルダ : ロザリー、デスピサロの事は私達にお任せになって。
ロザリー : お願いします…。
翌日
キュリアと青騎士がいた。
キリネコ : ハロー、何か買ってくれる?
キュリア : そうね。
ジュメルダ : ふふん、また会いましたわね。
青騎士 : こちらこそ、また会えて嬉しく思います。
ジュメルダは青騎士を観察した。
ジュメルダ : ふふん、襟が曲がってましてよ。…?
ジュメルダは青騎士の襟を直した。
青騎士 : ありがとうございます。…?
ジュメルダ : それにしても貴方は背も高くて、この私と雰囲気的に釣り合いましてよ。
ジュメルダと青騎士はカップルのように並んだ。
ライアン : 風呂場で顔を見たが、色男でしたぞ。まあ、このライアンと比べても仕方ありませんが。
ジュメルダ : 顔をお見せなさい。
ジュメルダはマスクに手を掛ける。
青騎士 : き、傷を治すまで待ってください。世界を回ればきっと治す方法があるはずですから。
ジュメルダ : ふふん、よろしくてよ。
ジュメルダは投げキッスをした。
キュリア : 誘惑による引き抜きはお断りよ。
ミリアーナ : そんなに引き抜かれたくない相手なら、勇者暗殺なんてやめて、彼の傷を治す事に専念したらどう?
キュリア : ふん、魔物なら傷を治す方法を知っているかも知れないわ。勇者の命と引き換えに、彼の傷を治してもらえば済む話よ。
ジュメルダ : 貴方も勇者を殺すつもり?
青騎士 : 命の恩人であるキュリア様が殺せと言うなら殺すしかありません。
ジュメルダ : (よりによってキュリアが命の恩人だなんて…。)
パーティーは船で冒険を続ける。
《滝の流れる洞窟》
ミリアーナ : ここって、元海賊達の言っていた滝の洞窟じゃないかしら?
ミリアーナは渇きの石を使った。
滝の流れが止まり通路が現れた。
時の砂を手に入れた。
最深部では、はぐれメタルの剣を手に入れた。
ジュメルダ : 凄いわ…。でも少し重い気がしましてよ。
ジュメルダは剣を装備できたが、ややぎこちない。
キリネコ : 天空の剣を手に入れるまでは、リーダーのジュメルダさんが使えばいいと思うわー。
ジュメルダ : よろしくて?
ライアン : 異論はありませぬ。
クリフト : ジュメルダ殿のお下がりはこのクリフトがいただきます。
《海鳴りのほこら》
船で入っていく。
天空の鎧を手に入れた。
ミリアーナ : ジュメルダは着替えるから、男の人は向こうを向いていて。
ジュメルダ : ほーっほほほほ、やっぱりピッタリね。豊満な私の胸もピッタリ収まりましてよっ。恐らく、どこぞの姫だと胸の所がブカブカでしてよ。ほーっほほほほ。
ミリアーナ : どこぞの姫って…。どこぞの占い師よりはブカブカの部分が少ないと思うけど。
ミネア : …ひどいです、ぐすん。
ライアン : おおっ、これで天空の防具が揃ったか。
キリネコ : 天空の剣で天空の装備はコンプね。天空の筆はどこかしらー?
ジュメルダ : さて、次はどこでして?
ミリアーナ : この前行ったリバーサイドの村の南に怪しげな像が見えたわ。魔物達のお城もあるというし、デスピサロに関係あると思うの。
《リバーサイド》
マキーレがいた。
マキーレ : 根性で献血しましょ!
ライアン : ついにマキーレちゃんと出遭えた…。感激だ…。
ジュメルダ : ライアン! 私と出遭った時よりも、目が輝いていましてよ!
マキーレ : 献血してくれるの?
ライアン : 喜んで。
マキーレ : 貴女もどう?
ジュメルダ : 美しい私は献血なんてしないの。
マキーレ : 世界には魔物に襲われて怪我をした子供達が血を必要としているの。お願いっ。
ジュメルダ : …それなら、少しだけ採ってもよろしくてよ。
ブライ : 姫様とは違い、美し過ぎる上に優しい娘さんじゃの。
ジュメルダ : ほーっほほほほ。
…
ジュメルダ : ふぅ、終わりのようね。
マキーレ : ありがとう。マキちゃんティッシュをプレゼントするわ。
ライアン : おおっ、未開封がまた手に入った。
ジュメルダ : ふぅ、血を抜いて軽くなりましたから、冒険を続けましてよ。
ミリアーナ : 南にほこらがあるはずよ。そこに魔神像が建っているわ。
《ほこら》
神父 : 神は自らの涙をその手に受け止めると言われています。お気をつけて行かれますように。
ほこらの側には大きな川があり、渡れなかった。
ジュメルダ達は巨大な魔神像の内部に入った。
《魔神像》
モンスターが現れた。
ミネアは銀のタロットを使った。
ミネアは引いてはいけないカードを引いてしまった。
マーニャ:何が起こるって感じぃ?
ミネア:死の妖精さんの話だと、味方全員にザラキという話です。よ、妖精さん、私はどうすれば…。
ジュメルダ:時の砂で時を戻しましてよ!
《魔神像・頭部の中》
ミリアーナ : レバーがあるわ。
キリネコ : これってキュリアのロボットと操縦席が似てて、私は操作方法を見た事あるわー。引いてみるわよー。
キリネコはレバーを引いた。
ドシン ドシン ドシン
魔神像が動き出し、向こう岸へ渡った。
ジュメルダ : あっちの方向に邪悪な気配が!
ミリアーナ : お城みたいね。
《デスパレス》
ジュメルダ : 魔物達の住む城ね。
魔物 : お! 人間め! 牢屋から逃げ出したな!
魔物 : おのれ! 曲者め!
魔物 : くふふ! うまそうな人間だわい!
ジュメルダ達は魔物を始末しながら進む。
《デスパレス・地下牢》
女 : はひー、はひー。太らないように走ってダイエットしなきゃ!
男 : 私はまだ痩せているから、魔物に食べられるのは一番後だろうな。
神父 : おお、神よ! 他の人はどうなっても構いません。何とぞ私の命だけはお救いください。アーメン。
地下通路を出た。
商人 : あんたこの城に忍び込んで、よく食べられずに出て来れたね。判った! 変化の杖で怪物に化けていたんだろう?
ジュメルダ : 変化の杖? 聞いた事はありますけど。
商人 : これは聞いた話だが、エンドール地方の王家の墓に変化の杖が眠っているだよ。
ミリアーナ : 魔物達と戦うだけじゃ、魔物達の情報は得られないわ。変化の杖で魔物に化けて、彼らから情報を集めましょ。
《王家の墓》
変化の杖を手に入れた。
《デスパレス》
ジュメルダ : 変化の杖で変身ですわよ!
ジュメルダ達は、それぞれ別のモンスターに化けた。
ジュメルダ : ホーホッホッ、私はエビルクィーンという魔物になってヨ。
魔物 : ここは魔物達の城、デスパレスだ。
魔物 : デスピサロ様は最近、とても忙しげに世界中を飛び回っておられる。人間共を滅ぼし、我ら魔族が世界を支配する日も近いであろう。
魔物 : くんくん、美味しそうな人間の匂いがするぞ。これは若い雌だ。
ジュメルダ : …ちょっと、変な所の匂いを嗅がないで下さる!
《地下牢》
女 : ひっ! 私は美味しくありません!
男 : 私はまだ痩せています。従って、隣の人が美味しいですよ。
魔物 : 大昔、我ら魔族の帝王エスターク様は、進化の究極を究めた! しかし、その存在に恐れをなした天空の神によって地の底に封じ込められたのだ。
魔物の部屋に入った。
骸骨がある。返事がない…ただの屍のようだ。
ジュメルダ : …と思ったら骸骨のお化けですわ! うーん。
ジュメルダは気を失い掛けた。
骸骨 : 起こすんじゃねーよ! 眠いんだからむにゃむにゃ…。
魔物 : 人間てのは翼がないから飛べなくて哀れな奴だな。もっとも、人間達も昔は気球って奴で空を飛んでいたらしいがな。
魔物兵士 : こんな所でなにをしておる! 会議に遅れてしまうぞ! さっさと2階の会議室に行かぬか!
《2階》
魔物が走っている。
魔物 : 急げや急げっ。早く行かないと会議に遅れてしまうぞ。
会議室前にきた。
魔物兵士 : なにをしておる? 早く部屋に入らぬか! 間もなく、デスピサロ様がお見えになるはずだ。
《会議室》
会議室には大勢の魔物がいた。
ジュメルダ : (この数…私達でも相手にできそうにないわね。ここは見つからないようにおとなしくすべきだわ。)
魔物A : お前の席は、俺の後ろだ。皆に挨拶したら、自分の席でおとなしくしてろよ。
魔物兵士 : ずっと留守だったデスピサロ様が突然戻ってくるとは…。一体、なにがあったのだろう?
魔物B : うーむ、まさか、殺したはずの勇者が生きていたとか…。
ジュメルダ : !!! そんなはずなくてよ!
魔物B : ああ、勇者達の首を刎ねた所を俺は見てたから死んでいるはずだな。
魔物C : ついに進化の秘法が完成したのかも知れないな。
着席した。
ギュウ
ミリアーナ : 狭いわね。
サワサワ…。
クリフト : ふむ、今のミリアーナのお尻は固いですね。
ミリアーナ : クリフト!
クリフト : ブライですよブライ。
ミリアーナ : ブライはスライムで手がないわっ!
魔物 : 静粛に! 間もなくデスピサロ様が到着する頃だぞ!
デスピサロが現れた。
ジュメルダ : (つ、ついに…。でも今は様子見するわ…。)
ジュメルダは体から溢れる燃え盛る感情をなんとか抑えた。
ピサロ : 諸君! たった今、鉱山の町アッテムトで大変な事態が起こった! 地獄の帝王エスタークが蘇ったらしい! どうやら、人間共は地獄の世界を掘り当ててしまったらしいのだ。とにかくアッテムトだ! エスターク帝王を我が城にお迎えするのだ!
デスピサロはルーラで去った。
ピサロ : しまった! 慌てて別の町に飛んでしまった! よくやるんだよな、これが…。
会議が終わり、魔物達は持ち場に戻っていく。
魔物 : エスターク様が予言通りついに復活した! いよいよ我ら魔族の時代がやってきたぞ! ジーン…。
《アッテムト》
マーニャ : 私達が探検した時よりも、もっと荒れてる…。
女 : もうお仕舞い。お前さん達も早くお逃げ!
神父 : おお、神よ! ついに破滅の時が着たようです。
鉱山男 : 仲間が凄い物を掘り当てたんだ! でも突然魔物達がやってきて…。ごほっごほっ。
《鉱山の洞窟》
鉱山男 : 魔物だあ! 大勢の魔物が攻めてきた! 助けてくれー!
キリネコ : ノー! 私のバストに助けを求めないで。
ジュメルダ : そうよ、こっちにもっと大きな胸が…あっても100年早くてよ。
《鉱山深層部》
鉱山男 : やったぜ! ついに宝の山を掘り当てたぞっ! ぐふっ…。
男が掘った先には建物があった。
ジュメルダ : 地獄の帝王の拠点!?
《建物内》
邪悪なエリアがあった。
ミネア : この上にとんでもない化け物がいます!
ジュメルダ : ここからじゃ、上に上がる事は無理のようね。
ミリアーナ : 別の道を探しましょ。
宝物庫を守る亡霊がいる。
骸骨 : 我はいにしえより生き続ける帝王のしもべなり。帝王は我に永遠の命を与えたもうた。帝王がいる限り、我もまた不滅なり!
ミネア : 妖精さんによると、帝王を倒さないとここをどいてくれないようです。
キリネコ : 奥に壺が見えるわー。
《帝王の眠る場所》
ジュメルダ : どうやら、さっき帝王が見えた場所に到着したようね。
地獄の帝王に何匹かの魔物が立ち塞がっている。
魔物A : ん? 人間? こんな所に来れるはずもないか。人間に化けているのだな。
魔物B : これ以上近寄ってはならぬ! エスターク帝王が目覚めるまで、今暫く掛かりそうなのだ! すぐさま立ち去れい!
ジュメルダ : 嫌よ。
魔物C : 分からぬ奴だな! そんなに死にたいか!
緊張で気が立っている魔物は襲い掛かってきた。
…
ジュメルダ達はあっさり倒した。
地獄の帝王エスタークを目の前にした。
ジュメルダ : 物凄い邪気…私はこいつを倒すために生まれてきた…。
エスタークは眠っている。
ジュメルダ : 今の内に倒してしまいましてよ!
妖しい光が降り注いだ!
バシュ
ジュメルダ : ぐっ、眠っていてもこんな強い攻撃がっ!
ブライ : ジュメルダ殿、バイキルトじゃ!
ジュメルダ : てやっ!
ライアン : どりゃっ!
エスタークは目を覚ました。
ミリアーナ : ミリアーナ・昇龍波!
ジュメルダ : ライディン!
マーニャ : 覚えたての魔法、メラゾーマ!
エスタークを倒した。
マーニャ : あれっ?もう死んじゃった。
ミネア : まだ完全に復活していなかったのですね。完全に復活すると、続編の隠しダンジョンのような強さになるとの妖精さんの話です。
デスピサロ達が下の方に現れた。
デスピサロ : なんという事だ!! エスターク帝王が倒されてしまうとはっ!! しかし、予言では帝王を倒せるのは、天空の血を引く勇者のみ! まさか、お前達は?!
ジュメルダとデスピサロの視線が完全に合った!
デスピサロ : かなりの美しさと強さを持ち合わせているが、あの時、私の目の前で首を刎ねられた娘に違いない…。聖闘士星矢でも、首を刎ねられれば立ち上がれないはず…。
マーニャ : じゃーん、なんと、アタシ達みたいに双子だったの。
ミネア : 私のお友達のケロちゃんです。
ケロ : ケロケーロ。
デスピサロ : 馬鹿な…。
ジュメルダ : デスピサロ! 勝負なさい! 絶対に貴方を倒す!
使い魔がデスピサロの前に現れた。
使い魔 : 大変です、デスピサロ様! エルフのロザリーが人間の手に!
デスピサロ : なにっ!?
ジュメルダ : デスピサロ! こっちを向きなさい! 全力で行かしていただくわ!
デスピサロ : うぬぬぬぬ! 皆の者! とにかく引き上げじゃあ!
ジュメルダ : に、逃げるつもり!?
デスピサロはジュメルダ達の視界から消えた。
ジュメルダ : …今度逢ったら逃がさなくてよ。
続きを読む
ドラパエ4TOP