★ストーリージャンプ
☆舞台マップ
◆第一章 : 応急の戦士達
◆第二章 : キュートな姫のアブナイ冒険
◆第三章 : 美術品屋キリネコ
第四章 : もうバラバラの姉妹
第五章 : エロ惹かれし者達



◆第一章 : 応急の戦士達
この章はバトランドという小さな国の王宮戦士の物語。
ライアンは王宮では正式な戦士とは認められず「応急の戦士」と馬鹿にされていた。なぜなら、レベル1という素人同然のレベルの上、銅の剣に皮の鎧という装備しかなかったからだ。
ある朝、バトランド王は戦士達を城の広間に呼び集めた。

《バトランド城・広間》
勢揃いしているはずなのに、なぜかたった8人の戦士が、王と大臣の前に集まっている。その中にライアンもいた。
大臣 : これより王様からそなた達にお話がある。心して聞くように。
バトランド王 : 皆の者、楽にしてよいぞよ。
ライアン : ぐぅー。
バトランド王 : これこれ、寝ろとは言ってないぞよ。
ライアン : はっ、申し訳ございません。
戦士A : わっはっは、流石はライアンだ。
戦士B : しっかりしろ、応急の戦士!
大臣 : これこれ、王の話を聞かんか。
バトランド王 : 最近、イムルの村を中心に子供達がいなくなるという噂はお前達も聞いておろう。今朝もイムルの村より、母親達が涙ながらに訴えてきておる。この国の王として、もはや放っておくわけにはゆかぬ。事の真意を確かめ、このわしに報告せよっ! イムルを中心に国内を調査し、事実の程を確かめてまいれ。ゆけ! 我が戦士達よっ!
6人の戦士は、颯爽{さっそう}とイムルの村へ向かった。
のんびりしていたライアンに女が駆け寄る。
女 : 戦士様、どうか私の息子を捜し出して下さいませ。あの子は生きている。私には分かります。
女はそう言うと去って行った。

ライアンの他にも、もう一人の戦士がのんびりしていた。
戦士 : よう、ライアン、ゆっくり行こうぜ。
ライアン : ああ、そうしようか。(連中には先に情報を得てもらうとしよう。)

城を守る兵士がいる。
兵士 : 最近、魔物が力を付けて来ている気が…。夜にしか出なかった魔物も昼間現れるようになったし…。
ライアン : 俺は戦士だが、そんな事には気付かなかった…。
兵士 : そんな事も知らないなんて…。だから「応急の戦士」なんて呼ばれるんですよ。
ライアン : なんだと!?
ライアンは身構えた。
兵士 : へー、私とやりますか? ちなみに私はレベル7ですよ。
ライアン : ぬぬぬ…。
ライアンは悔しいながらも王宮を後にした。


Lv
武器
アクセサリ
ライアン
1
銅の剣皮の鎧




《バトランド城下町》
寂しそうな人妻が自宅前を徘徊していた。
ライアン : どうされました?ご婦人。
フレア : 私はフレア、夫のアレクスが旅に出たまま戻らないのです。旅先でアレクスを見かけたら、私に知らせて下さいまし。アレクスは私を忘れてなんかいない…そう信じています。
ライアン : ええ、フレアさんの垂れかけた乳を忘れる人なんて、そうそういないでしょうな。
フレア : なにか言いました?
ライアン : いや、なにも…。とにかく分かりました。私はアレクスの顔を知りませんが、噂を耳にしたら逃さぬ故。

商人 : 帰って来ない男なんて忘れて、この俺と再婚すればいいのに…。
《ライアンの家》
ライアンは優しい女の子・マキーレのファンだった。マキーレは全世界をボランティアで巡る少女だ。
ライアンの部屋にはコ@ミ商法に乗ったマキちゃんグッズでいっぱいで、中でもお気に入りなのが、マキちゃん抱き枕とお休みシーツだった。
ライアン : それじゃあ、マキちゃん。行って来るよ。
ライアンはマキちゃんグッズに声を掛けると、バトランドを後にした。

ライアンはイムルの村へ向う。戦闘をちょっと重ねただけで、レベル4になっていた。
ライアン : うーむ、どうして今まではレベルが1だったのだろうか…。

《イムルの村》
ライアンは村人達の話を聞く。
男 : わしの娘はどうしていなくなってしまったのか…。
女 : 私の子供は目の前でパッと消えて…とにかく、見つけて下さいませ。

女 : この村の地下牢に閉じ込められている人ですが、パンを盗んで捕まったようです。
ライアン : (パンじゃなくて、女子のパンツを盗んだんじゃないなら、すぐに出られるだろう。)
女 : 記憶をなくしているらしくて、心がすっかり子供になっているんですよ。よっぽと怖い目に遭ったのでしょうね。
ライアン : (俺は女子のパンツを盗んだ奴を何人か逮捕したが、奴らの部屋はそりゃ凄まじかった。記憶喪失の振りをして誤魔化そうとしていた奴もいたな。俺にはそんな言い訳は通用しないぞ、がはは。)
女 : どうして笑ってますの? 私、何かギャグでも言いました?
ライアン : いいえ、別に。あえてギャグというならば、ご婦人の顔ですかな。
女 : うー、出ていけー! 応急の戦士!
ライアンは逃げ出した。

《イムル・地下牢》
30代前半の男が牢の中にいた。
牢の男 : えーん、パンを盗っただけなのに。どうして、僕を閉じ込めるの?
ライアン : (むむっ、いい歳して子供同然だ。演技が得意そうな顔には見えないし、どうやら本当に子供返りしているのかも知れん。)

《イムル・宿屋》
宿屋の息子・ププルも行方不明のようだ。
宿屋 : ウチの奴が言うには、わしの息子ププルが消える時、おかしな靴で遊んでいたと言うんですが。
ライアン : スボンを脱いでプルプル動くおかしな玩具で遊んでいない内は、別の意味で大丈夫でしょうな。
宿屋 : はぁー?

ライアンは宿屋の裏へ回ってみた。
ライアン : ややっ、ここからお風呂が覗けるな。夜に来てみるとしよう。…もちろん、覗きが来ないかどうか見回りにだぞ。


《イムル・学校》
校長 : どうも子供達が隠し事をしているように思えて仕方ない。
ライアン : (エ、エッチな隠し事かな…。)
女教師 : いつの時代も、子供達には子供達だけの秘密があるものですわ。
ライアン : はぁはぁ…どんな秘密だろう。子供の癖に気持ち良くなってマセた奴らめ。
女教師 : はぁー?

《イムル・宿屋》
男が風呂場を覗いていた。
男 : えっ? 私がお風呂を覗いてるですって? とんでもない。女の人の裸を覗いてるだけですよ。はっはっは。
ライアン : どきなさい。
男 : ひえっ。
ライアンは男を押しのけると、女性の入浴を観察した。
ドバッ
ライアンは鼻血を出した。
男 : …裸を見たくらいで鼻血を出すなんて、ある意味羨ましいですね。
ライアン : 女性の裸で赤ならぬ白が出たら、俺の想像もつかない所で問題が出てくるそうだ。
男 : 代わりにいい事を教えましょう。実は牢に囚われている男をバトランドの城下町で見た事があるのです。一度、バトランドへ戻ってみては?
ライアン : なんの代わりか知らんが、そうするよ。おっと、その前にもう一度牢屋へ行ってみるか。

両方の鼻の穴にティッシュを詰め込んだライアンは地下牢へ向かう。
ライアン : マキちゃんティッシュは開封したくなかったが、いた仕方あるまい。

《イムル・地下牢》
ライアン : もしかして、君がアレクスかね?
牢の男 : うん、僕がアレクスだよ。怖いよぉ、えーん。
ライアン : そうだな、こんな暗い地下牢では寂しいだろう。(マキちゃんグッズの持ち込みも無理だろうし。)
アレクス : そうじゃなくて、オジさんの鼻にゴミが詰まってるのが怖いんだよー。
ライアン : (…まだ鼻血は止まらぬので仕方ないのだ。)
両方の鼻の穴が塞がったままのライアンはバトランドへ向かう。


Lv
武器
アクセサリ
ライアン
5
鉄の槍鎖帷子鱗の盾木の帽子ティッシュ




《バトランド・城下町》
フレアは家の中にいた。
フレア : えっ、夫のアレクスが盗みを働いてイムルの牢屋に?! 戦士様、夫のいる所まで連れてってくださいませっ。…その前に、鼻の穴のハナカミをなんとかしてください。
ライアンは乾燥した鼻血の付いたティッシュを投げ捨てた。
フレア : ウチの中に捨てないで下さい!

《イムル・牢屋》
フレアとアレクスが対面する。
アレクス : おばちゃん、だあれ?
フレア : 貴方の妻、フレアよ。私が分からないの?
アレクス : ?
フレア : ほら、これでも思い出さない? パフパフよ、キョイキョイよ、イングリモングリよ。
アレクス : フレアか! 全く俺とした事が、魔物に襲われ子供返りしたらしい。
ライアン : (なんとまあ、仲のいい夫婦だ。俺もマキちゃんにあんな事されたいものだ。)
ブウッ
ライアン : しまった。変な事を想像したらまた鼻血が出てしまった。
アレクス : ありがとう、戦士様。村の子供に聞いたのだけど、立て札から東南に4歩になにかあるらしい。

アレクスの言う場所には古井戸があった。
《古井戸》
古井戸は迷宮になっていた。

どんどん魔物を倒す。
ライアン : 今の俺はレベル8だ。俺はこの冒険まで、何をやっていたのだろうか? とにかく、これからは「応急の戦士」なんて呼ばせないぞ。しかし、薬草が切れ掛かっている。どうしたものか…。
水辺にホイミスライムがいた。
ミハリン : 私はホイミスライムのミハリン。人間になるのが夢なんだぁ。人間の仲間になったら人間になれるかなぁ? 私を仲間にして欲しいなぁ。
ライアン : どういう論理だが知らないが、仲間になってくれるのはありがたい。
ミハリン : それじゃ、仲間にしてくれます?
ライアン : うむ、いいだろう。
ミハリンが仲間に加わった。

ミハリン : ホイミ。
ライアン : おお、ありがとう。お蔭で冒険がグーンと楽になるよ。
ミハリン : コァラどういたしまして。
ライアン : それにしても、人間になってどうするつもりだ?
ミハリン : カッコいい男の子に体当たりしたりして気を惹くんや。
ライアン : ふむ、お前は雌なのか。
ミハリン : 当たりや。ホイミスライムの中ではめっちゃ可愛いんやで。
ライアン : ふむ、そうか。ホイミスライムの中ではか。
ミハリン : (…なんか引っかかる言葉やなあ。でもウチは逆らわん。)

古井戸の奥に空飛ぶ靴を発見した。
ミハリン : コァラ珍しいアイテムやわ。

空飛ぶ靴を使うと塔の天辺に到着した。
《塔》
子供が魔物に連れられていく。しかし、見失ってしまった。
ライアン : いかん、早く助けないと。
ミハリン : コァラ大変。

塔の探検中に現れた魔物を倒した。
ミハリンは怪我をした。
ミハリン : 痛っぁ…。
ライアン : 大丈夫かミハリン? ホイミばかりじゃ魔力がなくなるから、薬草を塗ってやろう。
ヌュリヌュリ
ミハリン : いやん、そこ卵を産む所や、ライアンはんのスケベ。
ライアン : 済まん済まん。お前は雌だったな。(…それにしてもヌルヌルしてて気持ちのいい穴だ。)
ミハリン : ホイミスライムでいると、雄のスライムが寄ってきて卵を産む所を狙ってくるんや。それが嫌なのも、ウチが人間になりたい理由の1つや。
ライアン : (人間でも同じだと思うが…。)

ライアンの仲間である王宮の戦士を発見した。
その戦士は深い傷を負っている。
ライアン : どうしたんだ!? 魔物にやられたのか!?
戦士 : ライアン、俺はもうダメだ。いいか、よく聞け、世界のどこかで地獄の帝王が復活しつつあるらしい。
ライアン : な、なんと!
戦士 : しかし、予言では帝王を滅ぼす勇者も育ちつつあるようだ。勇者がまだ力を付けぬ子供の内に見つけ出し、闇に葬るつもりなのであろう。ライアン、子供達を守ってくれっ。
ライアン : 友よ、任せてくれ!
戦士 : 今まで応急の戦士と馬鹿にして悪かったな…お前こそ真の戦士だよ…グフッ。
戦士は息を引き取った。


Lv
武器
アクセサリ
ライアン
13
破邪の剣鉄の鎧鉄の盾木の帽子



《塔の地下》
バトランド国で子供を攫っていた魔物がいた。
ピサロの手先 : 命知らずな奴め。そんなに死にたいのなら、望みを叶えてやるわ。

ピサロの手先を倒した。
ミハリン : コァラめっちゃ強い。
ピサロの手先 : この俺様が負けるとは…。だがきっと、我々の同士である他の魔物達が勇者を捜し出し、息の根を止める事だろう。お前達人間は、やがて帝王様の生贄となるのだ。地獄で待っているぞ、ぐふっ。
子供達を救出した。しかし、2人しかいなかった。
女の子 : わーん、怖かったよー。
男の子 : ありがとう、おじさん。
ライアン : お兄さんと呼びなさい。
ライアンは10歳くらいの女の子を抱えた。
ライアン : (俺は少女趣味じゃないが、悪くない気持ちだ。)
男の子はミハリンの上に乗った。
ミハリン : キャーン、乗ったらあかんのんよ。

《イムル》
行方不明だった子供を見て母親達が駆け寄る。
女A : 無事救出いただき、感謝します。なんとお礼を言ってよいやら。
女B : ありがとうございます。お忘れでしょうか? バトランドの城で直接お願いした女です。
ライアン : とにかく無事で良かった。これからも仲良く暮らしてください。今回はおかしな靴が問題でしたが、今度はおかしな玩具に注意してください。
女達 : はぁー?

《バトランド城》
バトランド王 : 事件は無事解決したようじゃな。しかし、この事件で何人かの戦士を失ってしまった…彼らの冥福を祈ろう。
暫く黙祷{もくとう}に入った。
バトランド王 : ともかくライアン、よくやった。褒美を取らせようぞ。お前はまだ独身だったな。褒美には処女でも生娘でも構わぬぞ。なに? どっちも同じじゃと? わっはっは。
ライアン : 私は旅に出たいと思います。まだ子供である勇者を護りたく存じます。(我が愛しのマキちゃんも旅を続けているらしいから、逢えるかも知れないし。)
バトランド王 : あい分かった。そなたの望みならばもう止めはせぬ。

こうしてライアンは、この地のどこかにいる勇者を求め、旅に出かけるのでした。鎧の下にはマキちゃんTシャツ、盾を持つ手にはマキちゃん腕時計、兜の中にはマキちゃんバンダナを身に着けて…。
ライアン : これで俺はマキちゃんと一心同体だ…。旅先で出会えたら、本当に一心同体になれるかも…。
ブゥッ
ライアンは鼻血を出した。
ミハリン : (ウチもいずれは人気者になって、世界中にミハリングッズをばら撒くんや。コァラ楽しみやわ。)
第一章完


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