★ストーリージャンプ
☆舞台マップ
◆第一章 : 応急の戦士達
◆第二章 : キュートな姫のアブナイ冒険
◆第三章 : 美術品屋キリネコ
第四章 : もうバラバラの姉妹
第五章 : エロ惹かれし者達



◆第四章 : もうバラバラの姉妹
これから始まるお話は、父親の仇を探し旅をする美しい姉妹の物語。
姉・ミネアは占い師、妹・マーニャは踊り子。物語は歌と踊りの町・モンバーバラから始まる。
《モンバーバラ・ステージ》
大勢の観客の前で、踊り子・マーニャが艶{なまめ}かしく踊っている。
男A : マーニャちゃん最高!
男B : ピー、ピー。
男C : 色っぽいよ、マーニャ!
マーニャの踊りが終わり、彼女は控え室に戻る。

《控え室》
座長とミネアがいた。
ミネア : お疲れ様、マホちゃん。どうでしたか?いましたか?
マーニャ : ぜーんぜーんダメって感じぃ。今日もあんまりいい男はいなかったって奴ぅ。
ミネア : もう、違いますよ。バルザック、仇のバルザックですよ!
マーニャ : あら、そうだったわね。残念だけどー、バルザックもいなかったって感じ。
ミネア : そうですか…。
座長 : まあそんなにガッカリしないで。焦らなくても旅を続けていれば、きっといつか見つかるさ。そうそう、これは今日までのお手当て。ご苦労だったね。
ミネア : ありがとうございます。
座長 : マーニャちゃんは人気あるしね。私としては、もう暫くいて欲しかったのだが、仇討ちを止めるわけにもいくまい。今日は休んで、明日の朝出ればいいだろう。気をつけて行くんだよ。

翌朝
踊り子 : 少しの間だけど、一緒に働けて楽しかったわ。仇討ち頑張ってね。
ミネア : はい、頑張ります。

兵士 : 酒場で働いていたリンダがいなくなったらしい。売れっ子だったのにな。
マーニャ : って言うかー、アタシより売れっ子?
兵士 : マーニャちゃんの方が可愛いかも知れないが、リンダはほとんど裸だったし、いい勝負だろう。

男 : コーミズ村の錬金術師エドガンさんは、弟子のバルザックに殺されたんだってな。
ミネア : 私達のパパです。ぐすん。
男 : なんとあんた達はエドガンさんの娘さんだったのか?! 可哀想にな…。

《宿屋》
神父 : 誰をお捜しかは知らんが、この部屋にはワシしかおらぬ、立ち去られよ。
ミネア : 鷲さんいませんね…。それに占いによると向こうの方に女の人がいます。
マーニャ : うん、アタシはさっき見えた。
神父 : …見て見ぬ振りをして下さい。
ミネア : はい。
マーニャ : 姉さんがそう言うなら。

双子達は旅立った。


Lv
武器
アクセサリ
ミネア
1
ダガー占い師の服手袋

マーニャ
1
皮の扇踊り子のドレス



マーニャ : アタシ達は旅を続けたはずなのにレベル1だから、暫くはこの辺でレベル上げしなくちゃいけないって感じ。


《モンバーバラ》
マーニャ : 結局また、この町でもう一泊する事になったみたいな。
男 : リンダの奴、どこへ逃げたんだ? キングレオのお城からお呼びが掛かっているというのによ!

青年 : キングレオのお城では、毎日のように女達を呼んで宴を開いているそうですね。しかし、あのお城に行って帰ってきた娘は一人もいないのです。
マーニャ : へー、二人とか三人になって帰ってくるわけでもないのね。
青年 : どういう意味です?
マーニャ : えーと、それは…。
ミネア : マホちゃんが言えないでいる事は、妖精さんが教えてくれました。「お城の男の人に犯されてー、赤ちゃんができて帰ってくるとー、二人とか人数が増えているのにー。」です。マホちゃんは恥ずかしがり屋さんなので、私が代わりに言いました。
マーニャ : そんな事、普通言えないって…。とにかく、帰って来ないのは怪しいって感じ。

《酒場》
ミネア : マホちゃん、酒場の二階に何やら部屋が並んでいます。
各部屋にはベッドがあり、女が一人ずついた。
マーニャ : げっ、ここって男の人がお金を払って、いかがわしい事する場所だよ。
ミネア : まあ、どんな事をするのでしょうか? 占いで見てみましょう。
マーニャ : やーだー、姉さん。それはまた今度にしてよ。
ミネア : 妖精さんが言うには、酒場の上が娼館になってるなんて、ドラクエ4は一般向けとは思えない程スケベだそうです。

《劇場》
ミネア : 占いによると、マホちゃんの代わりが早くも入っているみたいです。

踊り子 : 私は新しく入った踊り子よ。ここでスターだったマーニャにも負けないんだから。
マーニャ : ふーん、頑張れば。

《宿屋》
昼間リンダをかばっていた神父は眠っていた。
双子が部屋に入るとリンダは逃げ出した。
マーニャ : あっ、待ってよ。
リンダ : お願いです。見逃してください。お城になんか行きたくありません。だって、あたし聞いたんです。キングレオのお城に革命が起こり、王様は殺されたと。そして新しい王様は、怪しげな科学者と手を組んで錬金術と称して恐ろしい実験をしていると。
ミネア : まあ…。
マーニャ : キングレオのお城はチョー北って感じ。姉さん、北へ行きましょ。
ミネア : はい。南はもちろん、東西も海ですから北しか行く所がありません。

翌朝
双子達は北へ向かった。

《コーミズの村》
村男 : ここはコーミズの村。
ミネア : まあ、そうですか。占いでも間違いないようです。
マーニャ : あのね、姉さん。ここは私達の生まれ育った村でしょ。
ミネア : はい、妖精さんもそう教えてくれました。

女 : エドガンさんのようないい人が弟子に裏切られるなんて…。そう言えば、エドガンさんにはもう一人弟子がいたね。オーリンとかいったっけ。
マーニャ : うん。
女 : オーリンさんも凄い怪我をしてたのよ。どこでどうしてるやら?

男 : エドガンさんが亡くなってからどれくらい経つかの?
ミネア : 5年です。
男 : あの頃ミネアちゃんが拾った「ケロケロ蛙」もだいぶ大きくなったよ。
ミネア : うふうふ、旅にはケロちゃんも連れて行くのが、吉と出ました。
マーニャ : えー、あの変な蛙? ちゃんと姉さんが面倒見てよね。

爺 : 全く、憎きはバルザックじゃ。初めから発明を盗む気で弟子になったんじゃろうよ。ところで、これは秘密なのじゃがな、もう一人の弟子オーリンは、この村の東の洞窟で身を潜めているらしいぞ。
マーニャ : オーリン、生きてるんだ。あの人はとても可愛がってくれたけど、私達の下着を…。
ミネア : ママのいない代わりに下着を洗って干して畳んでタンスの中に入れてくれたんですよね。占いによると、変態的なコレクションをしているわけではありません。妖精さんにも裏を取ってもらいました。
マーニャ : たとえコレクションされなくても、洗濯されて干して畳まれるのが嫌なのー。
ミネア : それなら、マホちゃんが洗濯して干して畳んで仕舞ってください。
マーニャ : それは面倒だから嫌って感じ。オーリンを見つけたら、またやってもらうかも…。
爺 : オーリンならバルザックの行方を知っているか知れんのう…。

《双子の家》
マーニャ : げー、ホコリだらけ…。オーリンを見つけたら掃除させよって感じ。
ケロ : ケロケーロ!
庭にいた比較的大きな蛙が、ミネアを発見して飛びついてきた。
ミネア : まあ、ケロちゃん、これからは一緒ですよ。


戦士 : 旅の途中、不吉な噂を聞いた。この村の遥か北、キングレオの新しい王様は悪魔に魂を売ったとか。

爺 : これは噂じゃが、エドガンは結局、金を作れなかったようじゃ。その代わり、その代わり凄い発見をしたそうじゃ。「進化の秘法」とか言っておったの。

《コーミズ西の迷宮》
商人 : あんた達もこの迷宮に静寂の玉を探しに来たんだね。でも諦めた方がいいよ。私もモンバーバラからやって来たのだが、どうしても下に降りる階段が見つからないのだよ。
商人は去った。
マーニャ : 下に降りるハシゴがあったりして。
ミネア : …。
マーニャ : なによ、笑ってくれてもいいじゃない?
ミネア : ケロちゃんが笑ったら、私も笑います。
ケロ : ケロケーロ?
マーニャ : 蛙って笑うの?
ミネア : 妖精さんだけが知っています。

床に模様のある怪しい部屋を発見した。
ミネア : 床に仕掛けがあるみたいです。
マーニャ : わっ、エレベーターじゃん。階段なんかあるわけなくてもOKだったわね。

迷宮の奥で静寂の玉を見つけた。
マーニャ : なんか、アタシに掛かればチョー簡単って感じ。

迷宮にできた大きな水溜りの近くに男がいた。
オーリン : ややっ、ミネア様に、マーニャ様! 私です、弟子のオーリンです。
マーニャ : オーリン、マジで生きていたのね。ちょっとシワが増えてるかも。
オーリン : お二人は身長はもちろん、バストが増えています。いやぁ、楽しみです。
ミネア : 私も楽しみです。
マーニャ : え? 姉さんは何が楽しみなの?
ミネア : ケロちゃんに訊いてください。
ケロ : ケロケーロ?
オーリン : お二人も仇討ちを? 私もそれだけを胸に傷の回復を待っていたのです。バルザックの奴は悪魔に魂を売って、強い魔法を身につけたそうです。でも、静寂の玉があれば、奴の魔法を打ち破れるはず。
マーニャ : これでしょ?
オーリン : おおっ、それです。既に持っていましたか。ともかく、お供させてもらいます。さあ、参りましょう。

闇のランプを見つけた。

《コーミズの村・双子の家》
マーニャ : お風呂に入りましょ。
ミネア : マホちゃん、私も一緒に入ります。
オーリン : それでは服はこの籠へ。私が洗って乾かして畳んでおきますので。
マーニャ : やっぱり、こうなっちゃうのね。

オーリン : さて、キングレオの城へ行きましょうか。

《キングレオ城》
マーニャ : 鍵が掛かってるわ。
オーリン : こんな物!
オーリンは鍵をこじ開けた。

兵士がいた。
ミネア : 王様の部屋はどこですか?
マーニャ : わわっ、姉さん…。
兵士 : 王様の部屋はどこかって? さあな、新しい王様はいつも秘密の王室にいるという話だ
マーニャ : ほっ。姉さんみたいに能天気な兵士で助かっちゃった。

《城の廊下》
追いかける男から逃げる女がいる。
女 : やーん、どいてどいて、追いつかれちゃう。
男 : でへへ、待て待て、捕まえちゃうぞー。
マーニャ : わっ、姉さん、あの子、ヨーコプされちゃうわ。
ミネア : ラリホー。
男は眠った。

青年 : 王様の部屋は大臣しか知らないと思うよ。大臣の後をつければ判るだろうけど、後が怖いしね。

女戦士 : この国の大臣は臆病な癖に威張っているんだよ。あいつの部屋の横で大きな音を立ててごらん。きっとびっくりして、王様の部屋に駆け込むだろうさ。

兵士 : この城の大臣は神経質なお方だ。この前も、大きな音を立て、大臣をびっくりさせた男が港町の牢屋に入れられたな。


昼間の女が男に追い詰められている。
男 : でへへ、逃がさないぞー。
マーニャ : よく見ると、女の人も楽しんでいるから、このままでもいーか。
ミネア : はい。妖精さんによると、女の人が嫌がっていたらドラクエ4にも年齢制限が必要になります。

《実験室》
そこでは何組もの男女が体を合わせていた。女の中には快楽に身を任せる者もいれば、泣き叫んで抵抗する者、必死で逃げ出そうとする者もいる。
学者 : さあ、もっと交わって進化の秘法を完成させるのじゃ!
オーリン : これはお嬢様達の見る物ではありません!
オーリンはミネアの両目を両手で隠した。
ミネア : ケロちゃんも見てはいけませんよ。
ケロ : ケロケーロ。
マーニャ : あれー、アタシはどうすればいいの?
オーリン : 申し訳ありませんが、ご自分で目を瞑ってください。
マーニャ : きゃはっ、どうせなら見ちゃおっと。…あれって、進化に関係あるの?
オーリン : 子孫を残す事と進化は関係あるでしょう。
マーニャ : うわっ、あれ、超凄いって感じ。
ミネア : 占いによると、男の人の@@@が女の人の@@@で@@@になって@@@みたいです。
オーリン : …今はどうしようもありません。ここを去りましょう。


《寝室》
学者は歩きながら寝言を言う。
マーニャ : 夢遊病って感じ。
学者 : むにゃむにゃ、もっと若い娘を連れてくるのだ。と言っても、ガキンチョの意味じゃなないぞ。この前はガキンチョが来て、どうしようかと思ったわい。幸い、王様には少女趣味の気もあって、なんとかなったが。とにかく、進化の秘法を完成するには、若き乙女の破瓜の血とその魂が…。
オーリン : 気味の悪い寝言ですが、ホントの事だと思います。
マーニャ : 破瓜ってなーに、オーリン?
オーリン : それは、まだお二人には早い事でございます。後、10年はあって欲しくないものです。
ミネア : 26歳になれば判るのですね。ケロちゃん、楽しみです。
ケロ : ケロケーロ。
マーニャ : 今日はここで寝るの? アタシ怖いんだけど。
オーリン : 北の港町へ行きましょう。
双子とオーリンはハバリアの町へ向かった。

《港町ハバリア》
兵士 : ここは港町ハバリア。エンドール行きの船が出る。
ミネア : エンドールというのはどんな所でしょうか?
マーニャ : アタシ、分かんない。
オーリン : 世界一の大都会です。私も行った事がありませんが、生きウマの目を抜く恐ろしい都市と言われています。
ミネア : まあ、怖いです。
マーニャ : アタシ、行ってみたいなー。かっこいい男の子もいっぱいいるんでしょ?
オーリン : それもそうですが、ブサイクな男もたくさんいますし、痴漢や暴漢もたくさんいます。
ミネア : それ以上に、マホちゃんのライバルとなる女の人もいっぱいいます。
マーニャ : とにかく、世界の流行はそのエンドールにあるはずって感じ。そこで洋服とか買いたいわ。

《酒場》
兵士 : ほほう、仇討ちの旅を。して、仇の名はバルザックとな!? 確かキングレオの新しい王様もバルザック…いや、多分人違いであろう。

男 : キングレオの王様が代わってから、取り締まりが厳しくなっちまって、船に乗るための乗船券がなかなか手に入らないんだ。
青年 : 今、乗船券を持っているのは、王様が代わる前に手に入れた人達ばかりです。次に出る船が最後になるかも知れません。

《宿屋》
少女 : 私達の父親はこの国の鉱山で働いていました。でも会いに来たのに、もう死んでいたなんて…。弟のピピンになんて言えばいいの…? ううっ…。
横にはまだ幼いピピンが眠っていた。

翌日
オーリン : そろそろ起きましょう。確かに昨日は晩かったですが。
マーニャ : アタシ、姉さんが起きたら。
ミネア : 眠りの妖精さんが起きたら、私も起きます。
オーリンは布団を剥ぎ取った。なんと、二人は下着のまま寝ていた。
マーニャ : キャー! ミネア : あぁー!
オーリン : 申し訳ありません!

顔に手形のあるオーリンは言う。
オーリン : 大きな音を立てて逮捕されたという男を訪ねてみましょう。
《牢屋》
囚人 : 私は何も悪い事はしていないんです。ただ、お城の大臣の部屋の側で火薬を爆発させてしまって…。
マーニャ : 火薬はどこにあるって感じ?
囚人 : 昔、西のアッテムト鉱山にいたので、その時手に入れた物です。
オーリン : では、鉱山へ行きましょう。

《アッテムト鉱山の町》
町女 : ここは鉱山の町アッテムト。と言っても、今ではとても人の住める所じゃないわ。
マーニャ : 高山なのに、別に高い山じゃないって感じ。
オーリン : 高山ではなく鉱山にございます。もっと、勉強されてください。
マーニャ : ぶぅ…。
ミネア : まあ…甲山ではないのですか?
マーニャ : ぷっ、なにそれ?
ミネア : 甲というのは甲冑{かっちゅう}の事で、戦争で殺された鎧武者の甲冑が埋まっている山なので甲山と呼ばれます。と妖精さんが教えてくれました。
オーリン : ふむふむ、異世界の兵庫県にある六甲山みたいなものですね。とにかく、ここは鉱山です。

町男 : かつて、賑やかだったこの町も今はこの有り様。私の妻もこの町で永い眠りに就きました。

爺 : 火薬作りはお城から禁止されてしまってのう。もし、火薬が欲しいなら、鉱山の中にまだ残っているからそれを持っていくがいい。ゴホゴホ…。
鉱山男 : 命が惜しかったら、鉱山には入らない事です。変なガスが出た時から魔物達が現れ始めて…。ゴホゴホ…。

《鉱山作業員の寄合所》
鉱山男 : 鉱山から変なガスが湧いて来て、人がバタバタと倒れたんだ。
男がベッドでセキをしている。
女 : あんた達、早くヨソへお行き! そこの人みたいにならないようにね。

ミネア : 皆さん「ゴホゴホ」とセキをしています…。
オーリン : 確かに変なガスの臭気がします。
マーニャ : オーリン! アタシのスカートの中に入らないで!
オーリン : いやー、ここはいい空気なのでつい。まだ下着の洗濯の必要は無いようですね。
マーニャ : バーカ!

父親を訪ねてやってきた姉弟の父親らしい男が、手紙を持って死んでいた。
ミネア : …妖精さんの国で安らかに眠ってください。
マーニャ : 妖精の国ってどこ?
ミネア : 妖精さんだけが知っています。

《鉱山の洞窟》
鉱山男 : 気をつけな、ここは魔物がウジャウジャいるぜ。
オーリン : この洞窟程度の魔物ならば、私達が力を合わせれば何とかなるでしょう。
マーニャ : 期待するわよ。

銀のタロットを見つけた。
ミネア : これを使うと色々な事が起きそうです。

鉱山男 : いっぱいいた仲間はみんな死んじまったよ。

《鉱山深層》
鉱山男 : ガスが出ようが、魔物が出ようが、金が出るまでは頑張るんだ。あっ、掘って掘って掘り抜いて!
鉱山男 : 火薬を取りに来たのかい? だったら火薬壺に入っているよ。もっとも、湿気ちまって、派手な音をさせるくらいにしか使い道は無いと思うぜ。
火薬壺を見つけた。

《キングレオ》
ドッカーン
大臣の部屋の横で火薬を爆発させた。
大臣は慌てて飛び出す。
マーニャ : 大臣がどこかへ行くって感じ。
双子とオーリンは大臣の後をつけた。
大臣が廊下にある壁を触ると、秘密の扉が現れ奥へ進む。すぐにまた壁は閉じた。
ミネア : 壁の近くに小さなボタンがあります。
マーニャ : プチッ。
オーリン : 口でプチッて言うなんて、なんて可愛らしい。
マーニャ : うふふ、当然ね。
なんと壁が開いた。

《バルザック王の部屋》
衛兵 : な、何者だ! ここはバルザック王のお部屋なるぞ!
バルザックは王座に座り、他の町から連行して来た女を犯していた。
バルザック : ほほう、その方らは確かエドガンの娘達。乳が大きくなって別人かと思えたぞ。父親の仇討ちに来たというわけか。
マーニャ : お前がバルザックね!
バルザック : いかにも私がバルザックだ。エドガンは偶然に発見した進化の秘法を闇に葬ろうとしたのだ。愚かな事だ、その秘法さえあれば世界の王にもなれるものを…。
オーリン : バルザック! 貴様、そんな事で師匠を!
バルザック : 見るがいい、私の力を! この素晴らしい進化した体を。
戦闘が始まる。
ミネア : 妖精さん、見守っててくださいね。
ミネアは静寂の玉を天に翳{かざ}した。
バルザックの呪文を封じ込めた。

バルザックを倒した。
バルザックの部屋を覗くメタリックな白衣の女がいた。
キュリア : (…この私は進化の秘法に手を貸していたけど、あいつはもうダメね。この私は失礼するわ。)
キュリアは去った。

マーニャ : さあ、トドメよ!
奥から声が聞こえる。
??? : 不覚を取ったものよバルザック! そんな事ではデスピサロ様に申し訳が立たぬわ!
バルザック : これはキングレオ様! 何とぞ、この事はデスピサロ様にはご内密に…。
キングレオ : まあよい。まだお前を死なせるわけにはゆかぬ。エドガンの娘と申したな。さあ来るがいい。私が相手だ。
バルザックの後ろから現れたキングレオは、バルザックよりも数段大きな体で、青いライオンの体に無数の腕があった。
マーニャ : 激ヤバって感じ…。
ミネア : 妖精さん…。
キングレオが襲い掛かってきた。
キングレオの圧倒的な攻撃に、双子とオーリンはあっと言う間に倒れた。

ミネア、マーニャ、オーリンは牢屋にいた。
爺 : 気付かれたか? 娘さん。随分ひどくやられたようじゃの。ゴホゴホ…。
マーニャ : チョー強かったって感じ、あんなの倒せる奴いるの?
ミネア : 妖精さんのお話によると、4章のキングレオは、暇な人がレベル99まで上げても倒せないような無敵の存在で、改造でレオのHPを少なくして倒しても、また現れるそうです。
爺 : ゴホゴホ…。ワシはもう駄目じゃ。この国から逃げ出そうとしたが、力尽きたらしい。しかし、お前さん達はまた若い! 奥の箱に乗船券があるからそれを上げよう。どうか、私の代わりに逃げてくれ。そして生き延びるのじゃ。
乗船券を手に入れた。

地下牢の通路を通り、地上に出た。
衛兵 : あっ、脱獄だー!
オーリン : しまった、見つかったか! さあ、早く!
ゾロゾロと衛兵が現れる。
オーリン : ここは私に任せてお逃げください! さあ、早く!
マーニャ : 逃げるわよ、姉さん。
マーニャはミネアの手を引いた。
ミネア : あっ…。

一度はキングレオ城を脱出した二人だが…。
ミネア : オーリンを見捨てて行けません!
《キングレオ城前》
オーリンがズタボロになって倒れていた。
オーリン : …どうやら私はもうお供できそうにありません。ご無念でしょうが、ひとまずこの国を出て、お力を蓄えられますように。
マーニャ : 分かったから、オーリンも来て!
オーリン : お二人が結婚するまで、このオーリンは下着を洗う事を心に決めておりましたが、それも無理のようです…。お二人共、どうかご無事で。ぐふっ。
オーリンは返事をしなくなった。
マーニャ : オーリン!
ミネア : オーリンさん…。ぐすん。
双子はオーリンの死を悲しむ間もなく、城を去らねばならなかった。

ミネア : また洗濯物を洗ってくれる人がいなくなってしまいました。
マーニャ : 前みたいに洗濯屋に頼む事になるって感じ。

《港町ハバリア》
船乗り : 乗船券を持ってきたな。さあ、乗った乗った! もうすぐ出航だぜ。

《船》
双子達は船に乗っている人に話しかける。
男 : 人々の色んな想いを乗せて船は出て行きます。娘さん、この国で何があったのかは知らないが、元気をお出しなさい。生きてさえいれば、きっといい事もあるでしょうから。

青年 : この船の行き先はエンドール。どんな国でしょうね? ワクワクしますね。
ミネア : はい、なんでも痴漢さんのいっぱいいる大都会だそうです。
青年 : 痴漢…へへへ、俺は痴漢になってやろうかな? そんなにお仲間がいるならね。
マーニャ : ちょっと姉さん、占い師だからって、変な事吹き込んだらダメって感じっ。

少年ピピンと姉がいた。
ピピン : 僕、ピピン。せっかくパパに会うためにこの国に来たのに、お姉ちゃんたら、もう帰るって言うんだ。ぷんぷん。
少女 : 弟には父親の事は暫く話さないでいるわ。この子が大きくなって、苦しみや悲しみに耐えられるようになるその日まで…。
ミネア : はい、そうするのが吉と出ました。

男 : なんでもキングレオの王様を殺そうとした奴がいたそうです。
ミネア : はい、占いでもそう出ています。
マーニャ : あのねー、私達の事だよ。
ミネア : はい、妖精さんもそう言っています。
マーニャ : …なんかワンパターンだから、アタシ突っ込むのやめよっ。

商人 : 私の知り合いのキリネコというのが、エンドールでお店を出したんで、そのお祝いに行く所です。

双子は船長を発見した。
船長 : 船が出ると、もうこの国には戻って来れないだろう。思い残す事はないかね?
マーニャ : あっ、家の軒先に下着を干したままだったわー。
ミネア : 大丈夫です。占いによると、旅の下着泥棒がちゃんと管理してくれます。
船長 : ようし、では出航だ! イカリを上げろー!

こうしてミネアとマーニャの二人は、想いを遂げられぬまま故郷の国を出たのだった。

船は程無くエンドールへ到着した。
船長 : 船が着いたぞー! エンドールの国だぞー!

自分達を助けてくれる、か細く小さな光とは? その光を探すため、再び二人の旅が始まった。
第四章完


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