★ストーリージャンプ
◆第一章 : 応急の戦士達
◆第二章 : キュートな姫のアブナイ冒険
◆第三章 : 美術品屋キリネコ
第四章 : もうバラバラの姉妹
第五章 : エロ惹かれし者達
 導かれし者が揃うまで
  山奥の村〜ブランカ
  エンドール〜真実の洞窟
  アネイル〜コナンベリー
  ミントス〜ソレッタ
  キングレオ
 地獄の帝王を倒すまで
 地獄の帝王を倒してから



◆第五章 : エロ惹かれし者達
エンドールから遥か東の山奥に、名も無い小さな村があった。その村に住む人々は決して表に出ず、よそ者を寄せ付けず、ひっそり暮らす毎日。村人達以外は、そんな村がある事さえ知らないはずだった。しかし…。

《山奥の村》
男性を惹く程ではないが、可愛い女の子・ジュメルダは15歳。乳房は形良く大きく育っていた。彼女は7人兄弟姉妹の長女、弟妹からは慕われ信頼されている優しいお姉さんだった。父親と母親との9人の大家族で小さな家に暮らしている。


《ジュメルダの家》
ジュメルダ : キラル、キラ、テル、カミラ、キョウ、ラミ…。ふぅ、やっとみんな寝就いてくれたわ。
母親 : さあ、ジュメルダもお休みなさい。
ジュメルダ : ええ、ママ。

翌日
母親 : さあ、できたわ。ジュメルダや、いい子だから、このお弁当を池で釣りをしているお父さんに持って行っておくれ。
ジュメルダ : 分かったわ。
母親 : お弁当を届けてくれたら、子供達も食事にしますから、ウチに帰るように言っておいてね。

《宿屋》
宿屋の主人 : 実は夕べ、旅の詩人がこの村に迷い込んできましてな。村の掟を破って、つい助けてしまったのです。災いの種にならねばよいのですが…。
詩人 : 私は旅の詩人。山道で迷ってしまい、この村に辿り着いたのです。しかし、こんな山奥にこんな村があったとは、聞いた事もありませんでしたよ。

花園には妖精のシンシアが横になっている。
シンシアはジュメルダとは幼馴染みで、ジュメルダをミラと呼んでいる。
シンシア : おはよう、ミラ。こうして寝っ転がっていると、とてもいい気持ちよ。
ジュメルダ : ええ、私も後で転がりに来るわ。
シンシア : ねえ、ミラ。私達、いつまでもこのままでいられたらいいのにね。

三女のキョウが寄って来た。
キョウ : ジュメルダ姉様、ご飯はまだですかー?
ジュメルダ : ママが作ってるはずよ。おうちに戻りなさい。
キョウ : はーい。
キョウは三男のテルの手を引き、自宅へ向かった。
シンシア : 弟妹達の面倒、毎日大変ね。
ジュメルダ : うふん、でもみんな可愛いもの。私が守ってあげないと。

戦士 : きえー。
ボカッ
ジュメルダ : 痛いっ。
戦士 : ははは、油断したなジュメルダ。戦闘の修行は厳しいのだ。
この戦士はジュメルダ達の戦闘の先生。長女のジュメルダと長男のキラルは常に修行をさせられていた。

ジュメルダは半泣きになって逃げる。
爺 : おおっ、ジュメルダか。今日はそなたに、ライディンの呪文を教えようぞ。しかし、その様子では腹が減っているな。よし、修行は飯を食ってからだ。
この爺はジュメルダ達の魔法の先生。魔法を中心に色々な知識を授けていた。

《池》
父親 : おお、ジュメルダや。お弁当を届けてくれたのか。
ジュメルダ : あら、魚はまだ釣れてないのね。
父親 : ところで、ジュメルダや、お前も15歳。乳房の膨らみを見ると、そろそろ大人の仲間入りだな。
ジュメルダ : いやん、パパ。
ドン
父親 : おわっ…。
パシャン
ジュメルダの父親は池に落ちた。
ジュメルダ : ご、ごめんなさい。パパ…カツラだったのね…。
父親 : よいかジュメルダ、強く正しく生きるのだぞ。たとえ何が起こってもな…。
ジュメルダ : ええ。(たとえパパがカツラでも強く生きるわ…。)

ジュメルダが家に戻ろうとすると、村の境界である木々に裂け目を発見した。
ジュメルダ : あら、裂け目があるわ。ここからあの旅の詩人を入れたのね。
なんと、弟のキラルが、木々の裂け目を通り、村を出ようとしていた。
ジュメルダ : な、なにをしているの!? キラル!
キラル : 姉さん、俺は村の外を見てみたいんだ。
ジュメルダ : こらっ、待ちなさい。
キラルは村の外へ行ってしまった。
ジュメルダは後を追いかけようとした。しかし、身長は似たようなものにせよ、乳房が膨らんでいるジュメルダには木々の裂け目は通れなかった。
ジュメルダ : どうしましょ…!? パパとママに説明しないと…。

《ジュメルダの家》
母親 : お帰り。ご苦労だったね。お前もご飯にするかい? 他の子はみんな食べてまた出掛けたよ。
ジュメルダ : それどころじゃないの!
母親 : ? とにかく、そこにお座り、話は食事しながら聞くから。

不意に宿屋の主人が家に上がり込んだ。
宿屋の主人 : つ、ついにこの村が魔物達に見つかったんです! 奴らは村のすぐ側まで来てて!
母親 : まあ、大変! ジュメルダや、私の事はいいからすぐにお逃げ!
宿屋の主人 : さあ、私についてきてください。
ジュメルダ : 待って、キラ、テル、カミラ、キョウ、ラミは?!
母親 : 他の子もすぐに避難させるけど、取りあえず貴女が逃げなさい!

ジュメルダは宿屋の主人に手を引かれて行く。
村の番兵が跳んでくる。
番兵 : 魔物は俺達で食い止める! ジュメルダを早く安全な所へ!

シンシア : ミラ! 貴女にもしもの事があったら、私…。とにかく隠れて! 私もすぐに行くわっ!

戦士 : くそう、魔物どもめ、ついにジュメルダ達の居場所を突き止めたか! もう少し時間があれば、ジュメルダとキラルを立派な勇者に育てられたものをっ! 付いて来い、ジュメルダ!
宿屋の主人の代わりに、今度は武器の師匠である戦士に手を引かれた。

父親 : ジュメルダや、ついに来るべき時が来たようだ。今まで黙っていたが、私達夫婦はお前達の本当の親ではなかったのだ。
ジュメルダ : ええっ?!(ホントのパパはカツラじゃないのかしら…なんて考えている場合じゃなさそうね。)
父親 : 詳しい話をしたいが、今は時間が無い、さあ、早く隠れるのだ。
ジュメルダ : 私も戦うわっ。
戦士 : いいから来い!
戦士はどんどん手を引いて行く。

《地下倉庫》
男 : どひゃー、魔物達が攻めてきたって!? それじゃ、戦わなくては!

戦士は地下倉庫の最も奥の部屋へジュメルダを連れてきた。
戦士 : いいか、よく聞けジュメルダ。魔物達の狙いはお前達7人の命! 魔物達はお前達が目障りなのだ。7人の内、この「龍の血」を飲んだ者が真の勇者として力を発揮できる。ジュメルダと同等の修行を受けたキラルが見当たらないなら、お前が飲むしかない。
ジュメルダは促されるまま、赤い血を飲み干した。
戦士 : お前には秘められた力がある。いつの日か、どんな邪悪な者でも倒せるくらいに強くなるだろう。しかし、今のお前はまだ弱い。とにかく逃げて生き延びるのだ! 分かったな!
戦士は倉庫の奥の部屋にジュメルダを閉じ込めた。
ジュメルダ : 私はどうすればいいの…?!
外からは魔物達と戦う音や、村人の悲鳴が聴こえる。
ジュメルダ : 外はどうなっているの!?
地下倉庫のひび割れた天井からは、外の様子を見る事ができた。
邪龍に乗る魔物の槍には、次男キラと三女キョウの首だけが刺さっていた。死した彼らの表情は恐怖に引きつっている…。
ジュメルダ : あれはキラにキョウ!!
逃げ惑う次女カミラに、魔物は槍で攻撃した。
カミラ : キャー!
カミラの首は飛び、血が吹き飛ぶ!
ジュメルダ : カミラ! ウァー!!
頭のないカミラの胴体は地面に倒れ、首から血を流しながら暫く痙攣した後、動かなくなった。
魔物 : くくくく、これで俺が始末したのは5人。キラルとかいう小僧は、この村に来る前に他の奴らが始末したらしいから6人。7人目のジュメルダで終わりだな。

地下倉庫のジュメルダの前にシンシアが現れた。
シンシア : キラ、テル、カミラ、キョウ、ラミは、みんな首を刎ねられ殺されてしまった。キラルも行方不明だしきっと…。
ジュメルダ : !!!
シンシア : ミラ、今まで貴女達と一緒に遊べてとても楽しかったわ。ミラはとても可愛いし、本当の妹のように思っていたのよ。大丈夫、貴女を殺させはしないわ。
シンシアは相手と同じ姿に化ける魔法モシャスを唱え、ジュメルダそっくりに姿を変えた。
シンシア : さようなら、ミラ…。貴女は強く美しくなれる…。
シンシアはジュメルダの前を去る。
ジュメルダ : あっ…。

シンシアは魔物達の前に飛び出した。
バシッ
シンシア : キャー!!!
ジュメルダと同じ顔をした首は宙を飛び、血を撒き散らしながら落ちた。
ジュメルダと同じ顔は、口を開けたまま白目を剥いている。胴体と繋がっていた部分からは血がドロドロと垂れ落ちる。その赤い液体は、彼女がいつもいた花園の枯れた花を再び赤く染めた。
地下倉庫の外からジュメルダに魔物達の声が聴こえる。
魔物 : デスピサロ様! 勇者ジュメルダを仕留めました!
デスピサロ : よくぞやってくれた、でかしたぞ! これで勇者の資質を持つという7人を全て殺したな。では、皆の者、引き上げじゃあ!

辺りは静まり返った。
ジュメルダは魔物の気配が消えたのを感じ、地下倉庫を出た。

平和だった村は今や無残に荒れ果てている。
ジュメルダ : パパ、ママ…先生…。
辺りには血が飛び散り、焼け跡もたくさんあった。
ジュメルダ : みんな…ああっ…。
ジュメルダは泣きながら、彼女を守って戦った者達の死体の側を通り過ぎる。
ジュメルダの見る死体は、どれもジュメルダを可愛がってくれた者達であった。
ジュメルダ : こんな事って…。
ジュメルダは、首から上のない四女ラミの胴体を発見した。
ジュメルダ : 許さない! 絶対に許さない!
冷たくなったラミの胴体を抱き締めたジュメルダの体からは激しい復讐心が湧く!

ジュメルダは荒れ果てた果樹園を通る。
ジュメルダ : シンシアや弟妹達みんなと造ったメロン園が…。
ジュメルダは形が無事なメロンを発見し、持ち上げた。
ジュメルダ : うっ! 毒に侵されているわ!
ジュメルダはメロンを投げ捨てた。

シンシアがいつもいる花園も毒に覆われていた。変わり果てた場所に羽根帽子を発見した。
ジュメルダ : これはシンシアの…彼女の形見ね。
ジュメルダは装備しようとした。
ジュメルダ : …私には無理のようね。

ジュメルダは村の出口に立つ。
ジュメルダ : 弟達、妹達…誰一人守ることができなかった…。私はどうすればいいの?
シンシア : 貴女は強く美しくなれる…。
ジュメルダはシンシアの言葉を思い出した。
ジュメルダ : 私は強くなる。そしてデスピサロを!
決意を決めたジュメルダだが、やはり足取りは寂しく、トボトボと南へ向かう。

《きこりの家》
きこり : なんだオメエ! 旅のモンかい? にしてもシケたツラしてるな。俺はよう、陰気臭いガキはでえ嫌いなんだよ! テメエみたいなガキはさっさと山を降りやがれ! お城があるからよ!
ジュメルダは逃げ出した。
ジュメルダ : …私、綺麗になってやるんだから。
フトみると、壺が並んでいた。きこりの持ち物であろう。
ジュメルダ : 50Gに、薬草に、皮の鎧…。私に暴言を吐いたからには、全部私の物ね。ほほほ。

《ブランカ・城下町》
ジュメルダ : 凄いわ、これが都会なのかしら?
単なる田舎国を見たジュメルダだが、村で暮らしていた彼女には凄い都会に思えた。
4人組のパーティーがいた。
戦士 : 僕達は魔物達を倒すために旅をしてるんだ。君も僕達の仲間に加わらないか? あっ、ごめん、僕達はもう仲間が一杯だった。君は君で自分の仲間を探す事だね。
僧侶 : 世界を救うはずの勇者が魔物達に殺されたそうだ。しかし、心配するな。世界は我々が救ってみせる。
遊び人 : 私達に怖い物なんて無いわ。
商人 : この人達についていると、色んな所に行けるから、えろう儲かりまっせ。
ジュメルダ : (仲間…私も仲間を見つけて旅をするといいのかも知れない。)

男 : この国には古くから伝わる言い伝えがありました。「邪悪なる者目覚める頃、勇者もまた目覚めん」と。
爺 : もうお仕舞いじゃ! 地獄の帝王を倒すはずだった勇者様が、魔物達に殺されたそうじゃからなっ。

ジュメルダ : (みんな、私が死んだと思っているのね…。でも、このまま死んだと思ってくれた方が、行動はしやすいかもね。)

商人 : キリネコという女が掘ってくれた洞窟のお蔭で、遥か西のエンドールにも行けるようになりました。
男 : キリネコという女は全く可哀想ですね。洞窟を掘って、国と国とを繋いだりしたから、魔物達に狙われているとか。

兵士 : エンドールによく当たる占い師が来ているそうだ。俺も占ってもらいたいものだな。

溜め池の近くに少女達が踊っていた。
少女 : 私達の踊り、素敵でしょ? エンドールで大人気の踊り子の踊り方をマネてみたのよ。その踊り子には妖精電波状態の姉がいてね、二人で勇者を捜して旅をしているって言ってたわ。
ジュメルダ : (私を捜している…電波って意味は解らないけど、悪い人じゃなさそうね。)

メタリックな白衣の女がいた。
キュリア : この城の北に勇者が住んでいて、この私が亡き者にしようと思ったんだけど、残念ながら魔物達が始末したそうよ。
ジュメルダ : (…気を付けないと、命を狙われてしまうのね。)
キュリア : まあ、一応、この私の目で見て調べておくわ。凡人の噂を完全に信じているワケじゃないから。

《ブランカ王の間》
ブランカ王 : よくぞ来た! 勇者を目指す者よ! そなたもまた、死した勇者の代わりに世界を救うために旅をしているのであろう。ほほぉ、ジュメルダと申すか。良い名前じゃな。
ジュメルダ : ええっ?! どうして私の名を?
ブランカ王 : そなたの着ている服にマジックで書いてあるではないか。
ジュメルダ : (…兄弟が多くて、ママがみんなの服に名前を書いていたのを忘れていたわ。こんな事で私が生きているのがバレてしまったら、目も当てられないわ。後でペンで消さないと。)
ブランカ王 : では、そなたがするべき事を教えて進ぜよう。地獄の帝王が蘇るのを、何としてでも止めるのだ! そなたのような若い娘には辛い事かも知れぬが、気をつけていくのじゃぞ、ジュメルダよ!

ブランカ姫 : 噂では、エンドールの姫とボンモールの王子が結婚してハァハァするつもりだとか。お羨ましいわ。
ジュメルダ : (ハァハァってどんな事かしら? 今の私には、分からない事が多いわ。)

女 : 昔々、北の山奥に天女が舞い降りたそうです。そして、きこりの若者と恋に落ち、二人の間には可愛い赤ちゃんが生まれたとか。そしてその後も、天女ときこりは子作りに励み、更に6人の赤ちゃんを作ったとか。
え?
ジュメルダ : その赤ちゃん達はどうなったの?
女 : ほほほ、こんなの御伽噺{おとぎばなし}に決まってますわ。
ジュメルダ : (もしかして、あのきこりと私は関係あるのかしら?)


水辺に爺がいた。
爺 : こうして水に映った月を見ていると、昔の事を思い出すのう。
ジュメルダ : どんな話かしら?
爺 : その昔、北の森の中に、きこりの親子が住んでおった。きこりの息子は森の中で美しい娘と出会って結婚までしたのじゃが、きこりの息子はある日、雷に撃たれて死んでしまったのじゃ。そりゃそうだ、いかに結婚したとはいえ、天女を何度も抱いたのじゃからの。
ジュメルダ : 他にそのきこりに関する話はないのかしら?
爺 : 息子は死んだが、親父の方は今も一人できこりをしておるそうじゃ。
ジュメルダ : (もしかして、あのきこりは私のお爺ちゃん…。)

《きこりの家》
きこりの飼う犬が寄って来た。
ジュメルダ : あら、私を歓迎しているみたい。
きこり : また、オメエか!? ふん、テメエみたいなガキは一晩泊まっていきやがれ!

ジュメルダはホコリの掛かった絵をふと見た。
ジュメルダ : (あの口の悪いきこりの横に息子らしい青年がいる…本当のパパの若い頃の絵かしら? 絵のパパ、汗臭そうだけど凄くハンサム…。そしてママは天女だから綺麗なはず。私には二人の血が流れている…きっと美しくなれるわ…。)

翌日
きこり : いつまで寝てんだ! さっさと、出て行きやがれ! なんだって? この俺が言葉遣いは悪いが親切な男だって? やめてくんな! ケツが痒くならー。
ジュメルダ : (お爺ちゃん、行ってくるわ。)
ジュメルダは家の外にお墓を見つけた。
ジュメルダ : 私の本当のパパのお墓…。
ジュメルダは花を供えた。
ジュメルダ : 薔薇でいいのかしら?

《エンドールへの洞窟》
戦士 : こんな洞窟を掘るなんて、キリネコというのは偉い奴だな。
爺 : もし、キリネコという者に会ったら、このジイが心配していたと、伝えてくだされ。旅のお嬢さん。

ジュメルダはエンドールに到着した。
《エンドール城下町》
ジュメルダ : 凄いわ!
ジュメルダは見慣れぬ高い建物を目の前にして、上を見上げながら歩いていた。
ドン
男 : おっと、ごめんよ。
男はジュメルダの財布をスッた。

女 : 今はお城では結婚式をやっているのよ。北の国の王子様と、この国のお姫様よ。
ジュメルダ : ハァハァはいつやるのかしら?
女 : …夜に決まってるわ。昼間でもできない事はないけど。
ジュメルダ : (ふふん、ハァハァは基本的に夜やる物なのね。こうして知識を得たりして、私は一つ一つ自分を磨いていくのね。)

《預かり所》
アヤトラ : ここは預かり所です。
ジュメルダ : 今は預ける物が無いわ。
アヤトラ : またどうぞ。ところで、私の妹・キリネコは伝説の武器を探して旅に出ています。でも噂では魔物達に狙われているらしくて…。誰か強い人と旅をしていればいいのですが…。
アヤヒョウ : キリネコお姉たんが旅に出ちゃって、売り物を仕入れられないから、アヤトラお姉たんは預かり所を始めたんだよっ。
ジュメルダ : あらそう、大変ね。(猫目で歯が尖ってるけど可愛い女の子ね。妹のキョウくらいの歳かしら。)
アヤヒョウはジュメルダの胸をジーっと見、手を伸ばした。
プニュン
アヤヒョウ : わー、キリネコお姉たんより、お乳おっきい。
プニュン
ジュメルダ : あら、私の胸で遊びたいの?
プニュン クリン
プニュン クリン
ジュメルダ : はぁあ…。
アヤヒョウ : きゃははは、感じてきた?
ジュメルダ : (…キョウとはやっぱり違うみたいね。都会の子は解らないわ。)
ジュメルダはジンジンする胸を押さえながら預かり所を去った。
アヤトラ : そうだわ、今度からは性感マッサージ料金を徴収しないとね。

《酒場》
ジュメルダ : ここは特に賑やかな場所だわ。
酔っ払いの男がいた。
男 : さっき、物凄く色っぽい娘がカジノに下りて行ったんだ。堪んねえなあ。ひっく。
ジュメルダ : (…私も男の人から色っぽいとか言われてみたいわ。今は全然ダメみたい。)

《カジノ》
ジュメルダは派手な服の女を発見した。
ジュメルダ : 凄く露出度の高い服ね。
マーニャ : 話し掛けないで! 気が散るでしょ! 負けた分を取り戻して、姉のミネアをびっくりさせてやるんだから!
ジュメルダ : …。
マーニャ : ちょっと、そこ持って。
ジュメルダ : こうかしら?
マーニャは機械を叩いた。
ダン!
ジャラジャラ…。
マーニャ : ラッキー、コインが出てきたって感じぃ。
カジノ店員 : ゴラー!
マーニャ : あ、後宜しく。
マーニャはコインを持って逃げ去った。

《金持ちの家》
爺 : 貴女、知ってましたか? 武術大会に出ていたデスピサロは人間じゃなかったとか。ただの噂話ですが、強過ぎると思いましたよ。
少女 : 随分前、黒い雲が東の空に流れて行ったんです。そして暫くして、世界を救うはずの勇者様が死んだという噂を聞きました。
ジュメルダ : (噂ってどんどん流れていくのね。私が生きているという噂も広がらない内に強くならなくちゃ。)

占い師ミネアと女戦士サーチェがいる。
ジュメルダ : これは何をしているの?
サーチェ : アタシはあんまり占いとか信じてなかったんだけど、この人の占いはよく当たるなあ。キミも占ってもらったらいいよ。
ミネア : 占いはいかがですか? 占いは闇夜を照らす月の明かり…。10Gで貴女の未来を見て差し上げましょう。
ジュメルダ : 私の未来…。ぜひ知りたいわ。
ジュメルダはお金を出そうとする。
ジュメルダ : あれっ、ない、ない、ない…。
ジュメルダは自分の体のあちこちを手で押さえて捜す。
ミネア : まあ、胸はあるのに、ないのですか? 妖精さんによると、全財産の入った財布をスリにスラれたようです。
ジュメルダ : そんな…。
ミネア : 代わりにこちらの人が、占い料金の全額を払ってくれるそうです。
サーチェ : ええっ!? まあいいけどさ。
サーチェはお金を払うと去って行った。
サーチェ : なんでアタシが、ぶつぶつ…。
ミネア : では占って差し上げましょう。

ミネア : あなたの周りには9つの光が見えます。まだ小さな光ですが、やがて導かれ大きな光となり…えっ!? も、もしや、貴女は勇者様!
ジュメルダ : ええ。(一文無しだけど。)
ミネア : 貴女を探していました。邪悪なる者を倒せる力を秘めた貴女を。
ミネアが仲間に加わった!
ミネア : さあ、参りましょう。妹のマーニャちゃんはカジノにいるはずです。

《カジノ》
ミネア : マホちゃん、やっぱりここにいましたね。
マーニャ : ギクッ…。
ミネア : んもう! 私が占いで稼いでも、全部カジノに継ぎ込んで、私達もう一文無しですよ。
マーニャ : えーん、ごめんなさい。ん? こちらの人は?
ミネア : 私達が探していた勇者様よ。
マーニャ : 丁度良かったわ! これからはこの人に養ってもらいましょって感じぃ。
ジュメルダ : ええっ?(一文無しなのに。)
マーニャが仲間に加わった!
マーニャ : ふーん、勇者様って顔は結構可愛いんだ。胸も大きいし身長も高いし、結構見栄え良くなるかも。
ジュメルダ : ぽっ。
マーニャ : お金が貯まったら、アタシがおめかししてあげる。

《エンドール城》
女 : お姫様に好きな人がいたなんて…。でも、その人と結婚できたんだから、良かったわよねえ。
ジュメルダ : (好きな人…私の前にも素敵な人が現れるかしら?)

爺 : 遥かブランカの東には、大きな砂漠があるそうじゃ。そして、砂漠の南の港町では、船まで売っているというぞ。

兵士 : キリネコという女が遥か東の砂漠を越えたらしい。金儲けのためとはいえ、勇気のある奴だな。
ジュメルダ : キリネコという人の噂はよく聞くわ。貴女達はご存知?
マーニャ : 知らなーい。
ミネア : 占いによると、キリネコさんは猫じゃないみたいです。猫だったら、ケロちゃんが食べられてしまう所でしたねー。
ケロ:ケロケーロ。

《図書館》
ジュメルダ : 凄い量の書物…。私には全然分からないわ。
ミネア : ジュメルダさん、たとえ勉学が苦手でも、貴女なら戦闘での強さと美しさでカバーできますよ。
ジュメルダ : そうよね、頑張るわ。
ミネア : また、知恵や知識のある人を仲間にすれば、補ってくれるはずです。
学者 : 古い書物によると、地獄の帝王とは究極の進化を遂げた生物らしい。その能力のあまりの凄さに、この世に存在してはならぬ物と、神々が封じ込めたとある。

《コロシアム》
モニカとリックの結婚式をやっていた。
ジュメルダ : 人の数が凄いわ。
男 : そーれ、そこでキスをするんだ、ああっ、イライラするなあ! ほらっ、肩を抱き寄せて!
ジュメルダ : キスって、唇と唇を合わせる事ですわね?
マーニャ : そうよ。確認しなくてもいいじゃん。
ミネア : ジュメルダさんは男女の事について詳しくないようです。私達が教えてあげないといけません。キスは好きな男性としかしてはいけませんよ。
ジュメルダ : ええ、分かったわ。

マーニャ : さーて、これからの行動だけど、東の国の砂漠を越えるのがいいって感じぃ?
ミネア : ルーラで行ける場所を増やすのが吉と出ました。北のボンモール、レイクナバを登録しましょう。
マーニャ : モンバーバラとかコーミズは登録されていたけど、それはどうなったって感じ?
ミネア : ジュメルダさんの財布や私達の稼いだお金のように、消えてなくなりました。
マーニャ : まっいっか。

《ボンモール》
商人 : 遥か東の国、ブランカにこんな言い伝えがあるそうですね。天空より舞い降りた天女がきこりの若者と恋に落ち、毎日のように生でハァハァしまくったため、やがて身篭ったとか。
マーニャ : きゃはは、天女様が生でやっちゃったって感じぃ?
ミネア : むしろ、天女様に避妊は似合いませんね。…と言えと妖精さんが言いました。私には意味が解りません。
マーニャ : (姉さん、誤魔化さなくてもいいって。)
ジュメルダ : 身篭るとはどういう意味かしら?
ミネア : 赤ちゃんができる事です。これも妖精さんからのメッセージです。
ジュメルダ : (ハァハァすると赤ちゃんが出来るみたいね。どんどん、ハァハァの謎が解ってくるわ。でも生でハァハァと普通のハァハァとは、どう違うのかしら?)
商人 : それが本当なら、その子供はどうなったんでしょうね?
ミネア : 妖精さんなら知っています。

《レイクナバ・防具屋》
防具屋の主人 : この町にはキリネコっていうグラマーな女の子がいたんだ。今はエンドールに店を持っているはずだ。くぅ、あの時、触っておけばよかったなぁ。おおっ、あんたらも触りがいがありそうだな。
マーニャ : ギラ!
ミネア : バギ!
防具屋の主人 : うぎゃー!


《レイクナバ・宿屋》
ミネア : 今日はここに泊まりましょう。残念ながら、ルーラには登録されないようですね。

翌日
マーニャ : ルーラでブランカへGO!

《砂漠の入り口》
馬の側には馬車があった。
馬車の持ち主の男・ホフマンに会う。
ホフマン : 世界を救うために旅をしている?
ミネア : はい、ですから馬車をいただきたいのです。
ホフマン : 馬車を譲ってくれだって? 駄目だ。信用できないな。さっさと帰ってくれ。
ジュメルダ : 嫌よ。馬車がないと砂漠は越えられないわ。
ホフマン : 分からない人だなあ。俺も昔はあんたみたいに旅をしていたさ。ある時、世界で一番大切な宝物が隠されているという洞窟の噂を聞いたんだ。俺は友達と二人でその洞窟に入ったよ。でも、一番の友達だと思ってたのに、突然俺を裏切って…。畜生! もう誰も信じない! さあ、帰ってくれ!
マーニャ : ひとまず引き上げね。

商人 : 困ったなぁ、この砂漠も馬車なら越えられると思ったのに、持ち主があれではなあ…。

宿屋の主人 : 馬車の持ち主には会いましたか? 私はあいつの父親です。
ジュメルダ : どうして、誰も信じてないの?
宿屋の主人 : あいつは以前、仲間と一緒に東の洞窟へ行ったんです。でも、馬のパトリシアが、血塗れのあいつ一人を乗せて戻ってきて…。それ以来、あいつは他人を信じなくなってしまったのです。一体、洞窟でなにがあったんでしょうね…?
マーニャ : これは東の洞窟に行ってみるしかないって感じぃ。

《真実の洞窟》
ジュメルダ : あの双子がいなくなってしまったわ!
ジュメルダは階段を下りた。
双子を発見したが、どんどん逃げていく。
ジュメルダ : ちょっと待ってよ!
通路の行き止まりで二人に話し掛けた。
ミネア? : ああっ、助けに来てくれたのね。私達、貴女の事、捜してずっと待っていたのよ。
マーニャ? : お前が地獄に落ちるのをな!
ベロベロが2匹現れた!

倒した。
ジュメルダ : ベホイミは覚えていたから何とか倒せたわ。
落とし穴に落ちた。
ジュメルダ : きゃあっ。
下のフロアでは双子が魔物達に追い回されている。
魔物 : けけけ、あいつらの処女を食って体も食ったら、次はお前だ。
マーニャ? : 上にいたのは私達の偽者よ! あー、もうダメ。食べられちゃう。
ミネア? : 私達じゃなくて、お前がな!
裏切り小僧とバンパイアドッグが現れた!

倒した。
ジュメルダ : はぁはぁ、また偽者だったようね…。もしかして、彼女達も私の偽者に苦しめられているのかも…。
階段を上がると双子が逃げ出した。
ジュメルダは追いかけた。
マーニャ : ああ、ジュメルダ、良かった。助けに来てくれたのね! と言うと思ったでしょ…? でも、もう騙されないわよ! ジュメルダに化けた偽者! 今度はこっちから行くって感じっ!
マーニャがジュメルダの服を掴んだ。
ビリビリ
ジュメルダ : きゃああ。
ジュメルダの服が破れ、乳房がプルンと飛び出た。
マーニャ : それだけ大きなオッピャイしててノーブラなんて、偽者の証拠ね!
ミネア : 待って、マホちゃん。この人は本物のジュメルダさんみたいです。胸の形を見た妖精さんが教えてくれました。
マーニャ : ホントかなぁ? じゃ、問題。エンドールではミネアの方がカジノにいた。合ってる?
ジュメルダ : (実はまだ双子の区別がついていないの…。こうなったら、一か八か。)
ジュメルダ : 合ってるわ。
マーニャ : ほらやっぱり! こいつは怪物が化けているのよ!
ミネア : そんなはずないです。ねえ、ジュメルダ、嘘ですよね? 貴女はジュメルダですよね?
マーニャ : ホントかなぁ? じゃ、問題。エンドールではミネアの方がカジノにいた。合ってる?
ミネア : …マホちゃん、同じ問題ですよ。
ジュメルダ : 間違いよ!
マーニャ : ふーん、どうやら、本物みたいね。
ミネア : 疑ってごめんなさいね。私達、貴女の偽者に嫌って程に襲われたから。
マーニャ : 服破いてごめんね。この洞窟を出たらブティックで色々調達してあげるって感じ。
ジュメルダ : お願いするわ。
マーニャ : それにしても、ジュメルダちゃんのオッピャイは綺麗に大きくなったって感じぃ。
ジュメルダ : 恥ずかしいわ…。
ミネア : 男の人に見られると、もっともっと、顔から火が出るくらい恥ずかしいですよ。
マーニャ : 男の子には気軽に見せちゃダメって感じ。
ジュメルダ : ええ、分かったわ。
ミネア : 好きでもない男の人に触られたら、その男の人をギタギタのボロボロにしてもいいですよ。
ジュメルダ : ギタギタのボロボロ?
マーニャ : とにかく、立ち上がれないように殴る蹴るすればいいって感じ。
ミネア : さあ、行きましょう。

洞窟の奥で信じる心を手に入れた。
ジュメルダ : 宝石みたいね。

《エンドール・ブティック》
マーニャ : さーて、ジュメルダちゃんのお洋服を選んであげないとって感じ。
センスのいいマーニャにより、ジュメルダはきらびやかに着飾った。
マーニャ : …驚きって感じ。こんなに綺麗になるとは思わなかった。これって、アタシ達より綺麗かも。
ミネア : 妖精さんのデータによると、マホちゃんよりも更にバストが大きいですから、彼女の素材はいいと思います。
ジュメルダは鏡を見た。

ジュメルダ : これが私? 美し過ぎるわ…。美しさって罪じゃないのかしら? ほーっほほほほ。
マーニャ : なんか変に目覚めさせちゃったかも…。
ミネア : それだけ綺麗ならば、男の人を虜にする事もできますよ。どんどん自信をつけてください。口調にも気を遣うのが吉と出ました。
ジュメルダ : 男の人を虜…。ふふん、それは面白そうでしてよっ。

《砂漠の入り口》
ホフマン : またあんたか!? ん? なんだい、その宝石は? …なぜだろう、それを見ていると心が洗われて来るようだ…。
マーニャ : ちょっとちょっと、ジュメルダちゃんの胸を見て言わないでよー。
ジュメルダ : ほーっほほほほ。男は私の虜…。
ホフマン : 信じる心。そうか! 一番大切な宝物って、人同士が信じ合う事なんだね!
ジュメルダ : それが分かれば結構ね。
ホフマン : 俺が間違っていたよ。俺を貴女達の仲間にしてくれないか? もちろん、馬車も一緒さ。
ジュメルダ : 良くってよ。その代わり、買い物での荷物持ち、炊事、掃除はお任せするわよ。
マーニャ : 下着の洗濯もお願いね。でも盗んだり、変態行為したらリンチ!
ホフマン : なんだか、またいきなり信じる心を失いそうだが…。取りあえず馬車の所へ行こうか。
馬車のある柵へ向かう。
ホフマン : こいつが俺の馬、パトリシア。みんな、可愛がってくれよなっ!
パトリシア : ヒヒーン!
マーニャ : 出発ぅ!

砂漠を南に向かった。

モンスターが現れた。
ミネアは銀のタロットを使った。
ミネアは星のカードを引いた。
ミネアはこの戦いに勝ったらいつもの2倍儲かりそうな気がした。
ミネア : 獲得する経験値とゴールドが2倍です。

《アネイル》
青年 : 温泉町アネイルにようこそ。

男 : やあ、こんにちは。この町は初めてかい? なんなら、案内しようか?
ジュメルダ : お願いしましてよ。
男 : よーし、じゃあ、俺についてきてくれ。

男 : そこに並んでいるのが武器屋と防具屋。装備はここで整えるといいね。

男 : ここが道具屋、旅のお土産になる物も置いてあるけど、後でもっといいお土産が買える所を紹介するから忘れてもいいよ。

お墓に来た。
男 : ここはこの町を救った偉大なる戦士リバストが眠っているんだ。
ジュメルダ : は、早く、次に行ってくださる!?
ジュメルダはミネアにしがみ付いた。

教会に来た。
男 : そしてここが…、ちょっと失礼。
男は教会のシスターの所へ走った。
男 : 済みません、シスター。旅のお方にあれを見せてあげたいんだけど。
シスター : いいでしょう。では、どうぞ中へ。
教会の奥には鎧があった。
男 : これが戦士リバストの着ていたという鎧なんだ。この鎧はとても不思議な力を秘めてるって話だぜ。
シスター : 戦士リバストは偉大な人でした。何年も前、この町が魔物達に襲われた時、彼は町を守るために戦い、そして最後の魔物と相討ちしたのでございます。

温泉に来た。
男 : そして、ここがアネイル温泉。温泉に浸かれば旅の疲れもふっ飛ぶってもんだよ。
ジュメルダ : 美しい私達は頻繁にお風呂に入る必要があってよ。
マーニャ : そーねー。案内の後で入りましょ。

宿屋に来た。
男 : さて、ところであんた達、今日の宿屋はもう決めたかい? もしまだならこの宿屋が親切で安くてお勧めだよ。お土産もいっぱい買えるよ。それじゃ、俺はここで失礼。
男は目の前の宿屋に入った。
マーニャ : なーんだ。今までのって、宿屋の宣伝じゃん。しかも宿代が高いって感じぃ。
ミネア : うふうふ、でも、親切なのは嘘ではありませんね。
ホフマン : ふむふむ、宿屋をやっている親父にも見習わせた方がいいかも知れませんね。

《温泉》
ジュメルダ達が服を脱いでいると、見知らぬ町娘も入ろうとしていた。
マーニャ : ねえ、貴女も私達と一緒に入るの?
町娘 : ええ、女同士ですから平気ですよね?
ジュメルダ : あら、貴女、意外と胸が小さくてよ。その胸はお父さんに似たのかしら? ほーっほほほほ。
町娘 : そんな、ひどい…。
ミネア : 占いによると、ジュメルダさんはどんどん高慢になるそうです。
マーニャ : って言うか、アタシ達がジュメルダちゃんの性格を悪くしているんだと思うけど。
ミネア : はい、妖精さんもそう言っています。
三人は温泉に入ろうとする。
マーニャ : あれっ? 脱衣所は男女別れていたけど、温泉自体は混浴なのねって感じ。
爺がいた。
マーニャ : あんなお爺さんじゃ、アタシ達を襲ったりできないからいいか。見せちゃいましょ。
爺はジュメルダと双子の裸を見て、鼻血を飛ばして倒れた。
裸のホフマンが現れた。
ホフマン : ややっ、混浴でしたか?!
マーニャ : キャー! メラ! ギラ! ベギラマ! イオ!
ミネア : バギクロス! …はまだ、覚えてませんでしたね、ケロちゃん。
ケロ : ケロケーロ。
マーニャ : バギクロスなんて食らったら、ホフマン死んじゃうよ。あの人、レベル上がらないしー。
ミネア : はい。でもマホちゃんの魔法でも虫の息です。
ホフマンは黒焦げになって倒れ、体から煙が上がっている。
プスプスプスプス…。
ホフマン : アガガガ…。(たった1秒だが、マーニャさんの裸を見られたぞ…。)
ジュメルダ : (女は見られて美しくなるって聞いた事もあるけど、ホントかしら…?)


《宿屋》
息子に温泉に連れられてきた爺が眠っていた。
田舎青年 : 温泉が余程良かったんだべな。あんなに気持ち良さそうに眠ってるべ。
ミネア : きっと、昼間に鼻血を出し過ぎたから、眠るしかないのでしょう。
田舎青年 : なんか言ったかい?
マーニャ : あははは、この女の子、トリップしてるから、いつも変な事言うの。それじゃ。

ジュメルダ達は散歩していた。
男 : キリネコという旅の商人が、北からこの町へやってきたんですよ。お金をいっぱい持っていて、船を買うつもりだと話していました。凄い女の子でしたなあ。

兵士 : ふーむ、あのリバストの鎧は、どうも普通の鎧のようだ。いつの間にか摩り替えられてしまったのだろうか…?

女 : 墓場にお化けが出るってホントかしら?
ミネア : 行ってみるのが吉と出ました。
ジュメルダ : ええっ?!
マーニャ : アタシが付いてるって。

《墓場》
幽霊が出た。
骸骨 : わたしはリバスト、私の鎧は天空の鎧と呼ばれていた。しかし、何者かが海の彼方に持ち去ったのだ。
幽霊は消えた。
マーニャ : ジュメルダちゃん、そうなんだってさ。あれっ? どうしたの?
目を瞑っているジュメルダはミネアに抱えられていた。
ミネア : 気を失っています。
マーニャ : カワイー、パフパフしちゃおー。

翌日
マーニャ : さてと、今日は南にある港町へ行くって感じ。
ホフマン : 火傷がズキズキ痛いのですが…。
ミネア : ベホイミ。
ホフマン : ふう、ありがとうございます。また信じる心とマーニャさんの裸を思い出しました。
マーニャ : ベギラマ!
ホフマン : うぎゃー!

《コナンベリー》
町娘 : ここは港町・コナンベリーよ。
男 : 船を魔物に沈められ、自殺した人もいたとか。
ミネア : 可哀想です…。

中年男 : 遥かブランカの北の山奥で、魔物達に滅ぼされた村が最近見つかったそうじゃ。
ジュメルダ : (…また思い出してしまったわ。)
中年男 : 海の向こうのサントハイムではお城の人々が忽然と消えてしまったというし…。もしかしてこれは地獄の帝王が蘇るという噂と関係あるのかのう…?

シスター : 東の灯台が魔物達に襲われたのは、つい先日の事。それ以来、灯台は邪悪な光で海を照らし始めたのです。

壊れた船を見つめる青年がいた。
青年 : おおっ、私の船がっ! こんな事になったのも、全ては東の灯台のせいです。灯台に魔物が住み着いてから、邪悪な光を出して船を沈めてしまうんです。

船の製造ドックを散策する。
《ドック1》
男 : 南に向かった船が最後に出た船で、それにはサントハイムの姫が乗っていたとか。さぞや、美しい姫であっただろうな。
ジュメルダ : ふふん、私とどちらが美しいかしら?
男 : おおっ、あんたも美しいな…。もっと高級の服を着れば、お姫様なんかにも負けないだろう。
ジュメルダ : 女王様ね。ほーっほほほほ。

船長 : 俺も船を出したいさ。でもな、船が陸から離れた途端、灯台が妖しく光って海が物凄く荒れるんだ。

ジュメルダ : もう一つのドックの船は誰の物かしら?
《ドック2》
立派な船が造られている。
親方 : ああ、心配だ、心配だ! この船はキリネコさんという人に頼まれて造っているんですが、あの人はとんでもない無茶ですな。「魔物のせいで船を出せないなら、退治してきてあげるわ!」とか言って、一人で灯台に向かったんですよ。
男 : キリネコの姐御は南に行きたいって言ってたな。南の大陸のミントスの町にゃ、世界の海に詳しい人がいて、凄い地図を持っているそうだ。
男 : もうすぐ船が完成するってのに、キリネコの姐御はなにをやってんだろ? 灯台の魔物に食われてなきゃいいけどな。

ミネア : ポイントはキリネコさんと、大灯台ですね。
ジュメルダ : 大灯台へは明日行く事にしますわ。


酒場のマスター : 誰かを捜しての旅かい? そういえば少し前、おかしな3人組が来たよ。お姫様とお供の二人で、なんでもデスピサロという男を捜してるって言ってたな。
ジュメルダ : デスピサロ!
酒場のマスター : それにしても、お供の若い方には参ったよ。この町の若くて可愛い子をナンパしまっくた挙句、何人もやっちゃってね。しかも捨てて逃げちまうなんて…。
ホフマン : それは羨ま…いや、ひどい話だ。
マーニャ : チョー女の敵って感じぃ。会ったら殴ってやるって奴ぅ。というわけで、ジュメルダちゃんが殴ってね。
ジュメルダ : 事情は分からないけど、ギタギタのボロボロにすればいいのかしら?

商人 : キリネコさんは、全く商人の鑑ですな。自分で船を買って世界を回り、伝説のアイテムを探すつもりだとか。

翌日
ホフマン : さて、馬車の準備は万端です。また、炊事洗濯掃除もやっておきました。
ジュメルダ : ほーっほほほほ、よろしくてよ。
マーニャ : サンキュー。

《大灯台》
キリネコがジュメルダ達を発見し寄って来た。
キリネコ : Oh! どなたかは知りませんが、グッドタイミングな所へ来てくれたわー。この灯台に燈っている邪悪な炎を消すつもりでここに来たんだけど、魔物達が強くてこれ以上は進めなかったのー。エンドール辺りだと、お金を出して人を集められたのだけどね。
ミネア : そうですか。確かにこの辺では、傭兵などを雇う事ができませんね。
キリネコ : お願いなんだけど、私に代わって邪悪な炎を消してきてくれませんかー?
ジュメルダ : よくってよ。
キリネコ : Oh,thank you! この灯台には少し前まで聖なる炎が燈っていたの。そして、その炎の種火が今でもこの灯台のどこかにあるみたい。聖なる種火を使えば、邪悪な炎も消えるはずよー。
ジュメルダ : そうどんどん言われても…。
ミネア : 分からない事は妖精さんに訊きましょう。
キリネコ : じゃあ頼んだわよー。私は港町で待ってるから。
キリネコは去った。
ホフマン : あの人がキリネコさんでは? 確か、砂漠を越える前に見かけたような気もします。

塔を探検すると魔物がいた。
魔物 : キキー、キリネコはどうした? キリネコがこの灯台に向かったと聞いたので、待ち伏せして食い殺してやろうと思ったのに…。そうか、怖くなって港町に戻ったな!
ミネア : 妖精さんによると、キリネコさんなら港町へ戻った所です。
マーニャ : 教えちゃまずいよ、姉さん。
魔物 : 港町まで行って、キリネコを食い殺してくれるわ! キキー!
魔物はルーラを唱えた!
デン!
魔物は天井に頭をぶつけ気絶した。
ジュメルダ : ほーっほほほほ。 マーニャ : きゃはははは。

更に塔を探索する。
宝箱を発見した。
ミネア : これが聖なる種火ですね。
聖なる種火を手に入れた。

《大灯台・頂上》
魔物が踊っている。
魔物 : けけけ、燃えろ、燃えろ。邪悪な炎の光で全ての船を沈めてしまえ。けけけけ。ん? 誰だ!?
ミネア : 占い師ミホちゃんとその仲間達です。
ケロ : ケロケーロ。
魔物 : けけけけ、ここまでやって来るとは馬鹿な人間だ。丁度いい、この炎の中に投げ込んで焚き付けにしてやるわ! けけけけ。
ホフマン : ひえー、もう炎を食らうのはごめんですよ。
灯台タイガー、炎の戦士が現れた。
マーニャ : くっ、私の得意な炎の魔法がまるで効かないわ。
ミネアは銀のタロットを使った。
ミネアは力のカードを引いた。ジュメルダの体に力が漲る。
ミネア : バイキルトの効果です。
ジュメルダ : 私にお任せなさい。

倒した。
ジュメルダ : ほーっほほほほ、どうやら美しさと強さは比例するようね。
ジュメルダは聖なる種火を炎の中に投げ入れた。
邪悪な炎が消え、聖なる炎が輝き出した。
ジュメルダ : ふぅ、これでOKね。

《コナンベリー》
キリネコ : よくやってくれたわー。邪悪な炎も消えて、ほら海もあんなに穏やかよー。そして嬉しい事に船も完成したわー。
ジュメルダ : 相変わらず、次々と喋るのね。
キリネコ : そこでお願いがあるんですけど、私は魔物達に恨まれているようなの。でも貴女方のような強い人達と一緒なら心強いと思うわー。私の仲間にしてー。一緒に世界中を回りましょー。
ジュメルダ : よくってよ。その代わり、船は私仕様に改装させていただくわよ。
キリネコ : Oh,thank you! じゃあ、Let's Go!
キリネコが仲間に加わった!

薔薇の花で飾られた船はコナンベリーの港を出る。
キリネコ : さあ、南に行きましょ。南のミントスの町には海に詳しい老人がいて、凄い地図を持っているって話なの。

《ミントス・広場》
キリネコ : ヒルタンという老人が、商人の講義をやってるみたいだわ。私も聞いてくるからー。
商人 : いやはや全く、ヒルタン老人の話は為になります。物ではなく心を売る、これには参りました。
男 : ヒルタン老人は若い頃、冒険家だったそうです。色んな宝物を手に入れて、それを元手に商売をして大成功を修めたとか。
キリネコ : 私も第二のヒルタンになるべく努力中よー。
ミネア : まあ、キリネコさんはお爺さんになりたいのですか?
キリネコ : ノー、成功した商人になりたいって意味よー。性交した証人じゃないからねー。
ジュメルダ : ???
ジュメルダはヒルタンに話し掛ける。
ヒルタン : なに? 海に詳しい老人はワシの事かじゃと?
ジュメルダ : そんな事は言ってなくてよ。
ヒルタン : ほほう、よく分かったな。ワシは海だけではなく、世界の事に詳しいのじゃ。そなたは胸だけではなく、少しは骨もありそうじゃな。
ジュメルダはビンタを食らわした。
頬に手形のあるヒルタンは言う。
ヒルタン : どうじゃ? ワシの試験を受けてみるか?
ジュメルダ : 試験…。構わなくてよ。
ヒルタン : では問題じゃ。商売において、一番大切な事とは何かな?
ジュメルダ : (…私に分かるはずがなくてよ。)
ジュメルダはキリネコを見るが、キリネコはお手上げを返した。
ヒルタン : むむっ、あっぱれ! 何も言わない。つまり、沈黙は金なりじゃ。
ジュメルダ : ???
ヒルタン : よし、そなたに宝の地図を遣わそう。ワシが若い頃に手に入れたが、解き明かす事ができなかった…。受け取るがよい!
宝の地図を手に入れた。
ヒルタン : そなたなら、その地図の秘密を解き明かす事ができるかも知れぬな。頑張るのじゃぞ!

キリネコ : 一度エンドールへ戻ってもいいかしらー? 家族を安心させてあげたいの。
ジュメルダ : (家族…私を育ててくれたパパやママ、弟妹達はもういないのね…。)

《エンドール》
アヤトラ : キリネコ! キリネコなのね! お帰りなさい。
キリネコ : 病気とかした?
アヤトラ : ううん、私は大丈夫よ。キリネコが夢を叶えて帰ってくる日を待っているわ。
アヤヒョウ : お帰りなさーい! うん、ミーはいい子にしてたよ。ミーも大きくなったら、キリネコお姉たんみたいにお金を儲けて、お姉たん達を楽にさせてあげるからね!
キリネコ : 期待するわよー。
アヤヒョウ : あっ、この前のお乳のおっきなお姉たんだ。また性感マッサージしに来たの? この前は、気持ち良かったでしょ?
マーニャ : へー、ジュメルダちゃん、欲求不満って感じぃ? またやってもらえば?
アヤヒョウ : 300Gでーす。
キリネコ : コラ、お姉ちゃんの友達からお金取っちゃダメよー。せめて1割引の270Gにしなさーい。
ジュメルダ : け、結構よ。(あれはきっとイケナイ事ね。)

再びミントスへ戻った。
《ミントス》
戦士 : 大宿に泊まっている旅の神官が病に倒れたそうだ。絶倫茸の代わりに誤った物を食べたようだ。絶倫茸を使い、この町の娘達を手篭めにしようとしてバチが当たったんだろうよ。まあ、伝説の薬草、パデキアがあれば治っちまうだろうが。

男 : そう言えばちょっと前に、ライアンとかいうごつい男がこの町にやってきたな。可愛らしい女の子を連れていたが、奴の女だろうか? 歳の差を考えろってーの。

《ミントス・宿屋》
ジュメルダ : 立派な宿屋ですわ。
キリネコ : ヒルタン老人の宿屋よ。
ミネア : 高貴な人が泊まっているかも知れませんね。

ヒルタン : 宝の地図の秘密を解くため、旅人から情報を聞こうと宿屋を始めたのだが…。ワシは充分金持ちになった。もはや、宝など要らぬのじゃ。

男 : この大陸の東の外れにソレッタという小さな国があります。この宿にいたお姫様に話をしたら慌てて飛び出していきましたっけ。いやぁ、キュートなお姫様でしたよ。

宿屋の部屋にはブライと、ベッドに臥せっているクリフトがいた。
ブライ : 共に旅をする仲間が、重い病に臥せってしまったのですじゃ。
ジュメルダ : んまぁ…。
クリフト : うーん、うーん。
ベッドのクリフトは皆に背中を向けている。
ブライ : ワシらの主人、ミリアーナ姫が一人で薬を取りに行かれたが、処女が心配で心配で。お主達を、心あるお方とお見受けした! どうか、ミリアーナ姫を捜し出し、手助けをしてやってもらえんじゃろうか?
ジュメルダ : ふふん、どうしようかしら?
キリネコ : ねえねえ、どうして病気になったのー?
キリネコに話し掛けられたクリフトは、壁に顔を向けたまま喋る。
クリフト : 絶倫茸を食べたはずなのに全然別の茸で、しかも治療が困難な細菌にまで感染してしまったのです…。このクリフト、一生の不覚です。
キリネコ : もしかしてクリフト君! 私よ、キリネコよ! こっち向いて!
クリフト : キリネコさん?! ご勘弁を…。僕の顔は醜く痩せ細っている、今の僕は女性の前に出られるような姿ではないのです。僕はどんどんやつれてこのまま…。ううっ…。
キリネコ : O.K. 絶対にパデキアを手に入れてくるわー。いいわね?ジュメルダさん。
ジュメルダ : そうね、構わなくってよ。
ブライ : おおっ、ありがたい! ではこのジイもお供しますぞ。
ホフマン : それならば、洗濯をやってもらえませんか? 私は彼女達の買い物の荷物持ち、炊事、掃除、馬の番など、やる事が多いのです。
ブライ : 洗濯とは願っても無いチャンス…いや、作業分担という事でやらしていただきますぞい。
ブライが仲間に加わった!
ブライ : ではワシは一足先に洗濯物を…いや、宿の者にこのクリフトの事を頼んでおかなくては。
クリフト : うーん、うーん、ブライの爺さん。ついでに、若くて処女の看護婦さんを雇ってください。なお、解雇する頃には呼び名が「若い妊婦・元看護婦さん」になるかも知れませんが。

《民家》
女 : 私の故郷はこの大陸の遥か外れ、小さなお城のある村ですわ。まだ、パデキアの栽培をしているかしら…?
ジュメルダ達はソレッタへ向かった。
《ソレッタ》
女 : ここはソレッタの国、どんな病気も治すパデキアの特産地だよ。というのは昔の話だけどね。

爺 : ミントスから来なすったか。あの町にはワシの娘が嫁いでおってのお。
ジュメルダ : 嫁ぐ?
ミネア : 結婚するという意味です。
ジュメルダ : ハァハァとは関係あるって話ね。
キリネコ : What? Hah Hah? オゥ、S@xの事ね。関係あるわよー。結婚すれば人前でしてもいいのー。
マーニャ : えー?!人前? ふーん、国によって違うのね。
ミネア : 気持ちが良くて思わず息が「はぁはぁ」となってしまう事から名付けられたみたいです。全ては私の知識ではなく、妖精さんのお話です。
マーニャ : 姉さん、妖精の話とか言って誤魔化さなくてもいいのに。
ジュメルダ : ふーん、ハァハァって気持ちいいのね。でも国によって違うなんて…。ふぅ、分からない事が多くて困ってよ。
ブライ : ふぉふぉふぉ、ワシの知り合いに、その手の達人がおるぞい。
ジュメルダ : あら、その方はどこにいらして?
ブライ : 病に臥せっておるあの男じゃ。ワシの4分の1しか生きておらんのに、ハァハァの回数が400倍は超すという噂じゃ。
ジュメルダ : そう。でしたら、早く助けないといけなくてね。
キリネコ : ノー! クリフト君って女ったらしなの? でも噂よね?(でもヘタクソなのも困るけど。)
ホフマン : (たわいもない老人の話で、ここまでおかしな話になるとは、この集団は一体…? いや、信じる心が大切なんだ。信じる心が。)
ジュメルダ : とにかく、私はまだ世間の事に詳しくなくてよ。どんどん習得して私の美しさに吸収されてはいますが。
キリネコ : アハッ、ジュメルダさんってウブなんだ。ベリィ田舎の森の中に住んでたんだよねー。
ジュメルダ : お願いだから故郷の話をしないで欲しいわ。思い出してしまってよ!
キリネコ : ソーリー、ごめんなさい。

《ソレッタ城内》
女 : パデキアが全滅してから、働いても働いてもこの国は豊かにならないのです。可哀想な王様…。
キリネコ : パデキアが全滅! オゥノー! クリフト君はどうなるのー?

大臣 : 王様に会いに来たのか? しかし我が王は野良仕事に出ておられる。王自らが働かねばならぬ程、この国は貧しいのだ。

《畑》
百姓 : おいらはよーっと。畑耕し30年ーっと。 パデキアの根っ子? あれは5年前の干ばつで全滅しちまっただよ。だから今は人参や大根を作っているだよ。

王様までもが畑を耕している。
キリネコ : 王様ー、パデキアがどうしても欲しいのー。
ソレッタ王 : 我が国のパデキアが絶滅してから既に久しい。前の王がもしもの時にと、南の洞窟にパデキアの種を保管しておいたそうだが…。
ジュメルダ : でしたら、取りに行くまでね。
ソレッタ王 : いつの頃からか、洞窟には魔物達が住み着き、太刀打ちできぬ。済まぬのう。パデキアの種さえあれば、望みも叶えられようが。
ジュメルダ : ふふん、魔物達ならお手の物でしてよ。

《南の洞窟》
4人組のパーティーがいた。
ジュメルダ : ふふん、こんにちは。また会ったわね。
戦士 : おやっ、貴女のような綺麗な人と、どこかで会ったかい?
ジュメルダ : ブランカのお城で会ったじゃない。
戦士 : おおっ、あの時の娘さんか。見違えるように綺麗に…。ううっ、あの時は仲間が一杯で仲間にしてあげられなかったけど、くぅ。
剣士 : お嬢さん、拙者は地獄の帝王から世界を救うために旅をしているのでござる。
詩人 : 後ろにいるミリアーナ姫も私達の仲間になりました。彼女を助けてこの洞窟までやってきたのです。あれだけキュートなのに、まだ処女だなんて信じられません。
ミネア : 信じられなくても、某所Kには電話しないでくださいとの、妖精さんからのメッセージです。
ジュメルダ : あら、貴女がミリアーナ姫でして? 確かに服だけはお姫様に見えてよ。
ミリアーナ : 貴女もパデキアを? でもごめんなさいね。パデキアの種は私達がいただくわ。
ジュメルダ : あーら、貴女には負けなくってよ。
ミリアーナ : …私も負けないんだから。私には必要なの。
ジュメルダ : どちらが本当に美しいか、勝負よ!
ミリアーナ : ???
ブライ : ミリアーナ様、ご無事でしたか。
ミリアーナ : あれー! ブライじゃないのっ!? どうしたのよ、こんな所まで? クリフトは大丈夫なの?
ブライ : この方々の仲間になって、ワシもパデキアの種を手に入れに来たのじゃ。
ミリアーナ : 心配しなくてもよかったのに。パデキアの種は私達が見つけてクリフトを助けてみせるわ。鬼畜だけど大事な仲間だもの。
ジュメルダ : ほーっほほほほ、種は私の物よ!
それぞれのパーティーは別々にパデキアの種を探索する。

モンスターが現れた。
ミネアは銀のタロットを使った。
ミネアは死神のカードを引いた。血も凍るような寒さが敵を襲う。
モンスターを即死させた。

ジュメルダは洞窟の奥でパデキアの種を手に入れた。
ジュメルダ : これを持ってソレッタに戻りましてよ。

《ソレッタ》
ソレッタ王 : おお! おおおー! それこそ、まさしくパデキアの種! ついに、ついに…。ささ、その種を早くこの畑に! 大丈夫、パデキアはすぐに育つのじゃ。
ジュメルダはパデキアの種を畑に植えた。
ジュメルダ : (こうしていると、シンシアや弟妹達と花や果物の種を埋めたのを思い出すわ…。)
ジュメルダの顔に土が付く。
ジュメルダ : (はっ…。こんな事、美しくないわ。みんなの前では控えないと。)
なんと見る見る内にパデキアが芽を出した!
キリネコ : なんだか、かなりご都合主義ね。
ソレッタ王 : なにを言うか、これがパデキアなのじゃ。都合などあるはずないではないか。ともかく、ありがとう! これでこの国は救われた! ささ、そなたもパデキアの根っ子を持っていくがよい。
パデキアの根っ子を手に入れた。
ソレッタ王 : パデキア万歳! これで今まで以上に野良仕事に精が出せるわい、わっはっはっ。
マーニャ : ふーん、王様が野良仕事をしていて超びっくりしたけど、単に野良仕事が好きだったって感じ。

ジュメルダ達は、クリフトのいる宿屋に戻った。
《ミントス・宿屋》
ミリアーナが落ち込みながら看病している。
クリフトは今や虫の息だった。
ジュメルダ : ふふん、これがなんだかお判り? 私がゲットしましてよ。
ミリアーナ : ええっ! 貴女達がパデキアの根っ子を?
ジュメルダ : ええそうよ。私の勝ちね。もちろん、美しさも含めてよ。
ミリアーナ : 私ぃ、あの洞窟に行ってもなかったから、もうダメだって戻ってきて、クリフトに永遠の別れを言おうとも考えていたのに…。
クリフト : …。
ミリアーナ : ホント嬉しいわ。ねえ早く、そのパデキアをクリフトに。
ジュメルダはパデキアの根っ子を丁寧に磨り潰し、クリフトに飲ませる。
ジュメルダ : ふふん、こっちを向いて、お口を開けなさい。あーんするのよ。
クリフト : あーん、ぱくっ。
ジュメルダ : あら、指まで食べてはいけなくてよ。
クリフトが口から漏らしたパデキアを、ジュメルダは自分の指でクリフトの口の中に入れた。
ブライ : ふむふむ、ミリアーナ姫とは違い、面倒見が良い娘じゃの。
ミリアーナ : 「ミリアーナ姫とは違い、」は余計よ。
ジュメルダ : そうね、「ミリアーナ姫とは違い、」は余計で、「面倒見の悪いミリアーナ姫とは違い、美し過ぎる上に」が必要でしてよ。ほーっほほほほ。

見る見る内にクリフトの顔色が良くなり、クリフトは回復した。
クリフト : うーん…はっ! ミリアーナ! そしてこの女性は?
ミリアーナ : 良かった、気が付いたのね、クリフト。
クリフトはミリアーナには目もくれず、ジュメルダへ向かった。
クリフト : おおっ、なんという美しさ、まるで女神のようだ。
ジュメルダ : あっ…。
クリフトは屈み込んでジュメルダの手を取り、手に口付けをした。
ミリアーナ : むっ…。
クリフト : このクリフト、ミリアーナ姫に捨てられる事があれば、貴女様に仕える事にします。
ミリアーナ : 私がいつ捨てたの?! クリフト!
クリフト : 先程、永遠の別れを言おうとしたのはミリアーナですぞ。僕の意識が朦朧とする中、ミリアーナは何やら子供の頃の話をし出していたので、変だとは思いましたが。
ミリアーナ : うぐっ、それは…。
クリフト : (ふむふむ、ミリアーナに貸しができましたね。ここは冷たくせず、取り直しておきますか。)
クリフト : いずれにせよ、お恥ずかしい。姫を守るべき僕がこのような有り様だったとは。
ミリアーナ : いいのよ、クリフト。デスピサロを捜す旅を続けましょ。
ジュメルダ : デスピサロ?!
ミリアーナ : どうかしたの?
ジュメルダ : 私の憎き仇よ!
ミリアーナ : えっ? ジュメルダもデスピサロを!?
ジュメルダ : デスピサロは私の住む村のみんなを虐殺し、村を破壊した者!
クリフト : 以前、勇者の住む村がデスピサロに滅ぼされたそうです。もしや、ジュメルダ殿が…。
ミリアーナ : ええっ? そうだったの? 勇者って、てっきり男だと…。
ブライ : ワシもじゃったが、別に女でも勇者は勇者じゃ。
ミリアーナ : じゃぁ、私達と一緒にデスピサロを捜しましょ。旅は多い方が楽しいしぃ。
ジュメルダ : ええ、よろしくてよ。ただし、貴女達と一緒に私が旅をするのではなく、貴女達が私と一緒に旅をするのでしてよ。勘違いはしないでもらいましてよ。
ミリアーナとクリフトが仲間に加わった!
宿屋の部屋を出た。
男 : お待ちください。悪いとは思ったのですが、立ち聞きしてしまいました。
クリフト : 悪いとは思っても、女性の着替えを覗いてしまうのと同じ原理ですね。無論、僕は覗きなんてしませんし、するにしても女性に悪いとは思いません。
ミリアーナ : んもぅ、病気が治った途端これなんだから…。
男 : ジュメルダ様が世界を救ってくれる勇者様だったとは! 以前この宿に泊まったライアンという者が勇者様を捜していたのです。確か、ライアン殿は、遥か西の国キングレオに行くと申しておりました。
マーニャ : キングレオ!
ミネア : 妖精さん…キングレオ、怖いです…。
クリフト : ふむ、ライアンという男は会った事がありますね。
ジュメルダ : 信用できて?
ミリアーナ : うん、とても強い戦士のはずよ。
キリネコ : セコいけどね。
ジュメルダ : でしたら、キングレオへ行きましてよ。

ジュメルダ率いるパーティーは、ミントスを旅立とうとする。
ホフマン : 突然ですが皆さん、私もいずれは親父の後を継いで宿屋をやるつもりでいました。ヒルタン老人のもとで修行して、夢を叶えたいと思います。
ジュメルダ : そう、仕方ないわね。でも馬車がなくては…。
ホフマン : 馬車はジュメルダさんに差し上げます。元気でな、パトリシア! さようなら、皆さん! ご無事をお祈りしています。
ホフマンは去っていった。
マーニャ : これからは買い物の荷物持ち、炊事、掃除、馬車の管理は誰がやるって感じぃ?
ブライ : ワシは洗濯で手一杯じゃ。
ミリアーナ : ええっ! ブライが洗濯当番なの?!(みんな、ブライの趣味を知ったらびっくりするだろうな…このまま黙っておいてもいいのかなぁ?)
キリネコ : 船の管理は引き続き私がやるわよー。
ジュメルダ : 今までは他の雑用は全て男の人にやってもらいましたの。
クリフト : 僕は遠慮しますよ。
ミネア : 占いによると、もう暫くすれば、また男の人が仲間になります。それまで、我慢するのが吉と出ました。
キリネコ : さーて、キングレオへ向けて船を出すわよー。

《キングレオ》
城門前には可愛らしい女の子がいた。
ミハリン : 私はミハリンという旅の女の子です。どうかお城の中のライアンさんをお助けください。魔法の鍵があれば忍び込めるはずです。少し北の港町ハバリアで何か判るかも…。
ミリアーナ : もしかして、あの時のホイミスライム?
ミハリン : あっ、あの時の生意気な赤毛の女の子! うん、私は進化の秘法でベホマスライムにはなれなかったけど人間になれたの。これから人気者になるんだから。
クリフト : ふむ、やはり進化の秘法でしたか。見た所は処女のようですが、元がスライムでは私の触手も動きませんね。
ミハリン : 私の触手は全部無くなってしまいました。ごめんなさい。
ブライ : (パンチーは穿いているのじゃろうか…。これだけプリチーなら、元スライムでも構わんぞい。)

《港町ハバリア》
兵士 : 王様の取り締まりが更に厳しくなった。もはや、この港から船が出て行く事はあるまい。

囚人 : キングレオのバルザック王の後ろには、影の支配者がいるそうだ。噂では人間でないんだと。
ミネア : はい、私がこの噂を流したと、妖精さんの噂にあります。
囚人 : この事をライアンって戦士に話したら、慌てて出て行ったよ。

ジュメルダ達は散策したが…。
ジュメルダ : 魔法の鍵については、なにも判らずじまいでしてよ。
ミリアーナ : あの、元スライムの情報が間違いなのよ。きっと人間になったばかりで、ボケちゃってるんだわ。
クリフト : ミリアーナ、陰口はいけませんねえ。
ミネア : 妖精さんのお話によると、トップの人気に迫りそうだったので、警戒しているみたいです。
マーニャ : 私達の故郷へ行ってみましょ。パパなら何か知ってたかもって感じだし。

《コーミズ》
マーニャ : ふぅ、戻ってきたわ。ここが私達の故郷みたいな。
ミネア : 残念ながらルーラには登録されないみたいです。
マーニャ : えー? どうしてー?
ミネア : 田舎だからです。ぐすん。
キリネコ : そういえば、レイクナバも登録されていないわー。まっ、別にいいけどね。
ジュメルダ : (私の故郷も登録されていないわ…辺境なのは自覚していたけど。)

女 : ミネアちゃん! マーニャちゃん! 生きていたんだねえ。よかったねえ。
マーニャ : 魔法の鍵を知らないって感じぃ?
女 : エドガンさんの弟子のオーリンがそんなのを持っていたわね。
マーニャ : オーリンか…。オーリンは死んじゃったのよね。
ミネア : ぐすん。

《双子の家》
マーニャ : 随分前に干した下着はやっぱりなくなってるわ。
ミネア : あっ…地下に物音がします。
地下に降りた。
スライム : いじめないでくれよ。ボクは悪いスライムじゃないよ。
ジュメルダ : 確かに邪気はなくてよ。
スライム : あっ、そうだ! エドガンさんはここ以外にも秘密の研究所を持ってたよ! 確か西の洞窟の中。そこに行けば魔法の鍵も見つかると思うよ。
ミリアーナ : ねえ、アナタも人間になりたいの?
スライム : うん、この前、ミハリンっていう可愛いホイミスライムがいたんだ。彼女は人間になったみたいだから、ボクも人間の雄になって、ミハリンの卵を産む所を狙ってあげるんだ。
ミリアーナ : …ふーん、そうなんだ。なんか悪いスライムじゃないかしら?
クリフト : 人間は卵を産みませんよ。人間の雌の狙い方、詳しくは人間になれた時に僕が実技で説明してあげましょう。なお、僕のパートナーはここにいる女性達の中から指名してください、くくく…。

《コーミズ西の迷宮》
商人 : ここに錬金術師の秘密の研究所があると聞いてきたのですが…。どうしても下に降りる階段が見つからないのだよ。
マーニャ : 下に降りるハシゴは探した?
しーん
マーニャ : うーん、これだけ大勢いるのに、誰一人笑わないなんて…。
ミリアーナ : 貴女って素質ないんじゃない?
クリフト : くっくっく、マーニャさん、僕が一流のジョークを毎晩ベッドで囁いてあげますよ。
マーニャ : えー? なんか冗談覚える前に妊娠させられそうって感じ。
ミリアーナ : くすくす、今のはなかなか面白かったわよ。素質ないってのは訂正させて。
商人 : 宝箱の底に仕掛けがあって、それで入り口が開くって事は判っているのに…とほほ。

《水溜り付近》
宝箱にスイッチがあり、隠し階段を発見した。
ミネア : ここがパパの秘密の研究所みたいです。
マーニャ : あっ、扉に鍵が掛かってるって感じぃ。
ミリアーナ : ええっ! 魔法の鍵で扉の鍵が掛かっていたらどうするの?
ジュメルダ : 魔法の鍵のある部屋の扉の鍵が、魔法の鍵で閉ざされているとすれば…。んもう! 頭が変になりますわ!
クリフト : 使えるかどうか判りませんが、僕の持つ盗賊の鍵で…。
ガチャ
クリフト : 開きました。
ジュメルダ : はぁはぁ、なにやら頭が疲れましてよ。
ミリアーナ : ジュメルダ、変な事言ってごめんなさい。
マーニャ : 魔法の鍵はどこかな…わっ、エッチな本だ。パパ、研究の合間にこんなの見てたのね。
マーニャはヤラチィ本を手に入れた。
マーニャ : きゃはっ、パパの形見って感じぃ。
奥の部屋に魔法の鍵を見つけた。

《キングレオ》
衛兵 : 今し方、城に忍び込もうとした怪しげな旅の戦士を捕まえた所だ。持ち物はマキーレとかいう女の子のグッズばかりだったので、本当に怪しかったというわけだ。
衛兵 : マキちゃんTシャツでも驚いたのに、パンツの中にマキちゃんティッシュがあったので、逮捕が決定したのだ。
衛兵 : 大臣の尋問が終わり次第、王様の部屋に連れて行かれるはず。恐らく、奴もそれまでの命! 気の毒にな。

番兵 : 王様が代わる度に、この国は恐怖に満ちていくようだ。
マーニャ : 王様が代わった!? バルザックはどうなったのかしら? 秘密の部屋に行ってみましょ。
ミネア : はい、今度は勇者様がいるから平気のはずです。

秘密の部屋に続く壁の前には、二人の兵士に連行されているライアンがいた。
兵士 : こ、こら! おとなしくしろ!
ライアン : ええい! 貴様らごときにこのライアンを抑えられるものか!
ライアンは兵士を跳ね飛ばし倒した。そしてジュメルダを発見する。
ライアン : ぬおおー! ついに探し求めた勇者殿にお会いする事ができた!
ジュメルダ : どうして私が勇者だとお判りになって?
ライアン : その出で立ち、美しさ、まさしくお告げ所のお告げ通り! 貴女が勇者でなく、誰が勇者か?! この部屋の中にいるのは、世界を破滅にせしめんとする邪悪の手の者と聞きます。共に打ち倒し、その背後に潜む邪悪の根源を突き止めましょうぞ!
ジュメルダ : ええ、よろしくてよ。
ライアン : さあ、中へ。

王座にはキングレオが座っている。
衛兵 : 曲者だ! 出会え、出会え!
衛兵がゾロゾロ現れる。
ライアン : こやつらは私が引き受けた!
ライアンは衛兵と戦おうとする。
マーニャ : ええっ? あのレオはチョー強いんだよ。アタシが兵隊と戦いたいって感じ。
ミネア : 大丈夫です。今度のキングレオ無敵ではありません。妖精さんのお話では、あっさり倒せるそうです。
ライアン : 勇者殿! 早くその化け物を!
キングレオ : 私はキングレオ。前の王バルザックに代わり、この国を支配する者だ。
ミネア : きょろきょろ…確かにバルザックはいないみたいです。
キングレオ : ん? そこの娘! 確かお前はバルザックを仇とやって来た娘では? バルザックがいなくて残念だったな!
マーニャ : バルザックがいなくても、アンタを倒す事に変わりないわ…って、大丈夫よね、姉さん?
ミネア : はい、4章でのベギラマを忘れてギラしか使いませんし。
キングレオ : わっはっはっ! 退屈凌ぎに丁度よいわ! 人間の力の無さを思い知らせてやろう。お前達をそのように脆い生き物に創った神を恨むがよい!
戦闘が始まった。
ミリアーナ : ミリアーナ・流星拳!
マーニャ : メラミ!
ジュメルダ : えいっ!
ブライ : ヒャダルコ!
クリフト : ザキ!
しかし効かなかった。
クリフト : はっはっは、ジョークですよ。
ミネア : 効くはずありませんが、ファミコン版の自称人工知能は、頻繁に変な行動に出るのです。ですから、続編では作戦に「命令させろ」が追加されました。今のは風の妖精さんのお話でした。
ミネアは銀のタロットを使った。
ミネアは悪魔のカードを引いた。悪魔の霧が吹き出しキングレオを包む。
キングレオの守備力を下げた。

キングレオを倒した。
キングレオ : この私がやられるとは…。お前達は一体、何者なのだ…。もしや、地獄の帝王様を滅ぼすと言われる勇者…。
ジュメルダ : その通りよ。
キングレオ : まさか! その勇者なら、デスピサロ様が既に殺したと…。ぐふっ。
キングレオは絶命した。
衛兵を撃退していたライアンが寄って来た。
ライアン : お見事でしたぞ!
ジュメルダ : ふふん、当然よ。
ライアン : 勇者ジュメルダ殿、世界を破滅から救うため、共に戦いましょうぞ!
ライアンが仲間に加わった!
マーニャ : って言うか、雑用係ができてまた楽になるって感じぃ。
ジュメルダ : ほーっほほほほ、私のために働きなさい。
ライアン : なにやら、おかしな事になりそうだが…。それより、勇者・ジュメルダ殿のグッズはどれ程ありますのか? このライアン、等身大フィギュア、ワインみら、純金メダル、など色々と集めますぞ。
ジュメルダ : うっ、そんな物はなくてよ。
ミリアーナ : うふっ、私にはグッズがあるみたいね。
ミネア : 妖精さんのお話によると人気が…。
ジュメルダ : それ以上は、私が喋らせないわ!
ミネアはジュメルダの雰囲気に怯えた。
ミネア : 妖精さん…。

男に追いかけられていた女がいた。しかし今は逆だった。
男 : どいてくれー。
女 : 散々追い回してくれたわね。今度は私が犯してやるんだから!

城門の外にはミハリンがいた。
ミハリン : ライアンさん、どうか無事で旅を続けてください。ミハリンはとても感謝しています…。
ライアン : そうか、お前はこれから一人で行くのだな。いい男を見つけるんだぞ。
ミハリン : はいっ。
ミハリンは涙を見せると去っていった。


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